2014年5月11日日曜日

自治体の消滅と今後消える仕事【国家の存亡と移民政策:未知の領域への突入と他国の失敗から学ぶケーススタディ】

「自治体、2040年に半数消滅の恐れ」という衝撃的な統計が国交省から出されましたが、これは人口ボーナスの反対である人口オーナスの傾向があること、更には私が何度も唱えている、殆どの組織はピラミッド型でなければ維持できないという持論からも説明できます。

限界集落の問題については、以前も述べたことがありますが、医療や生活基盤を維持していく上で、インフラが維持できないと言う問題もありますが、人口が維持できないと言った問題の方が大きいと思います。人生50年と言われていた時代からあっという間に人生80年になったわけです。医療技術の進歩と栄養状態の改善によって飛躍的に平均余命が伸びた訳ですが、現行のシステムは人生50年、人生60年の時代のまま設計されているものが多く、綻びが目立っており、現行の選挙システムや利権者のことを考えるともう是正ができず、仮に是正ができたとしてもあまりにも変化のスピードが早いため、対応ができないと考えています。

それくらい今起こっていることは、劇的なことであり、人類が今までに経験したことがないくらいの未踏の領域と言っても良いと思います。これは、様々な複合的な要因が重なっていますが、農業革

命、産業革命、IT革命と言った三つの革命が後押ししたのも事実です。農業革命によって、食料が大幅に増産でき、更には今まで多産多死だったものが、少産少死に変わりました。これには、他の要因も加わりますが、食料事情の改善というのが一番大きいと思っています。その後の産業革命はモノづくり、特に大量生産・大量消費・大量廃棄の時代の骨格を作ったとも言え、規格大量生産の原型を作ったと同時に、蒸気機関が効率化に果たした役割が極めて大きかったと思っています。その後は、直近のIT革命ですね。これは、インターネットとパソコンの登場が極めて大きいと思っています。インターネットによって世界中の情報に瞬時にアクセスできるようになり、膨大なデータベースに触れられるようになったことがあり、コンピューターの普及により、情報処理が容易になったことがあります。これは、皆さんが実感していることなので違和感は無いかなと思っています。

上記の社会環境の変化が人類に与えた影響は極めて大きく、100年で人口がここまで急激に増えたものが、今後100年で元に戻ると言うのは、ある意味皮肉のような気もします。2040年まではあと25年しかありませんので、改革の時間は限られています。しかし、それまでに、日本の財政がもたない可能性の方が極めて大きいですが・・・・・。

90兆円の国家予算は、半分が国債の発行で誤魔化しており、実際の歳入は40兆円くらいしかありません。一方で歳出を見ると医療費が年間30兆円を超え、あとは公務員・特殊法人が20兆円くらい使っていますから、本当に終わっています。逆に言えば、高齢者対策や公務員改革さえできれば、現状維持ができ、延命はできますが、抜本的な対策にはなりえません。となるとエネルギー革命の到来を待ち、無尽蔵且つほぼ無コストで手に入れられるエネルギー源の登場がなければなりません。

2015年から年間20万人の移民を計画をしているようですが、これは、他国の事例からもわかっているように200%失敗します。フランスやイギリスが良い例でしょうが、アメリカも移民が増えすぎて、多数派が入れ替わるんじゃないかと言われています。日本でも、外国籍の者が日本で働いたり、帰
化したりして、無視できないくらいの勢力になってきています。既に、サービス業で中国人が働く姿が一般的になったのを見ると、案外簡単に中国に乗っ取られるのでは?とすら思っています。三戦という言葉がありますが、「三戦」とは2002年の中国人民解放軍政治工作条例で登場した言葉ですが本当に国家100年の計とでも言うのか、いくら時間がかかっても、じわじわと確実に前進すると言う意味からは、末恐ろしいところがあります。

世論戦=メディアやインターネットを利用し、自国に有利な情報を流し、国内外の世論を誘導する。
心理戦=恫喝や懐柔を使い分け、心理面から敵の対抗意思を挫く。
法律戦=敵に先んじて自国に有利なルールもしくは法解釈を作る。

少子高齢化もそうですが、今の移民政策は加速度的に進み、日本と言う国は滅茶苦茶になってしまうと予想しています。まぁ、今の政治家は、それを狙ってやっている訳ですから、願ったり適ったりでしょうが。



● 少子化日本と人口爆発の地球・国土の約6割が無人に・人口問題の総情報
 http://matome.naver.jp/odai/2131901149449495501

 http://agora-web.jp/archives/1489246.html

働きたくても場がなくなる‥今後消えゆく職種  http://matome.naver.jp/odai/2134856472215233501とは?

●地方の過疎化とコンパクトシティ
 http://www.akudaikan.com/2013/01/blog-post_2921.html

●胴上げ型から騎馬戦型、肩車型へ【社会保障と人口動態】
 http://www.akudaikan.com/2012/05/blog-post_20.html


●10年後に「食える仕事」「食えない仕事」~グローバル化で職の72%は消える。
 http://www.akudaikan.com/2012/10/1072.html

 

2014年4月20日日曜日

日本の地方財閥30家【知られざる経済名門】

本屋でちょっと見かけたのと、インターネットでも同様のものをみかけたんですが昔から続く名門の家出、現在も経済活動がしっかりと行われており、それが巨大企業になっていると言うのもいくつかありますね。

三大財閥系の三菱商事、三井物産、住友商事に続く、大手総合商社として皆が知る伊藤忠商事は、伊藤忠兵衛がその名前の大元ですし、そのほかの有名どころですと飯田家は、丸紅の大元じゃないかなーと思っています。名古屋あたりの名家ですと岡谷鋼機の岡谷家、碍子で有名な森村グループ、あとは、ミツカン酢の中埜家じゃないでしょうか。

麻生元総理の、麻生家も入っていますね。ここで言えるのは、山林業や酢やお酒などの醸造業、あとは、鉱山業と言ったところが目立つところでしょう。ここには入っていませんが、三菱の岩崎家、三井家、住友家は、財閥としてコングロマリットを成すわけですが、政商といった面が強かったんだなーと思います。

あとは、キッコーマンの茂木家、ゴルフクラブの本間家、なんかもそうでしょう。後は、正田家は、日清製粉のことで、皇后様のところかなーと。また、時間があれば、読んでみよっと。

とりあえず、備忘録まで。



第1部 地域編(甲州財閥(若尾家、根津家)
 江州財閥(伊藤忠兵衛家、飯田家)
 中京財閥(岡谷家、瀧家、神野家、森村家)
 九州財閥(貝島家、麻生家、安川家)
 阪神財閥(岩井家、嘉納家、辰馬家、岡崎家、川西家))
第2部 事業編(醤油(茂木家、浜口家、正田家)・酢の部(中埜家)
 農林水産の部(田部家、諸戸家、本間家、中部家)
 紡績・製糸の部(大原家、片倉家、坂口家)
 機械工業の部(島津家、中島家、服部家))

2014年4月19日土曜日

日本一の山林王として有名な島根県の田部長右衛門

日本の山林王として、有名なのは島根県の出雲の奥にある竹下登の生家の掛合の近くにある吉田の田部長右衛門が一番有名だと思います。地主ですと山形県の酒田市の本間家が新潟まで田んぼを持っていたということで有名ですが、山林ですとやっぱり、田部家じゃないかと思います。理由は、農地解放・農地改革で田畑は地主から小作人へ渡りましたが、山はそれほど手放されなかったと言うことです。聞くところによると、最盛期は2万5000町歩(約25,000ヘクタール)もあり、面積換算では、東京ディズニーランドの500倍、東京ドームの5000倍も持っていたそうです。山陰から山陽にでるには、田部家の領地を通らなければ出れないとも・・・・。

参考までに戦後の農地解放で一気に没落してしまった元日本一の地主である本間家は、酒田罫線や本間宗久で有名な、「酒田照る照る、堂島曇る、江戸の蔵米雨が降る」、「本間さまには及びもないが、せめてなりたや殿様に」という言葉があるように、米相場の世界ではかなり有名でしたが今では、なりを潜めていますね。出羽の天狗と言われたぐらいの天才的な相場師ですが、今では名前を聞くのは本間ゴルフぐらいです。

ちなみに、各地の山林王はこんな感じです。

●島根県
 出雲の田部家  田部長右衛門
●鹿児島県
 岩崎與八郎
●奈良県
 土倉庄三郎土
●三重県
 桑名の諸戸家
 尾鷲の土井家
●和歌山県
 西村伊作


ちなみに、23代、24代の田部長右衛門は島根県を名実ともに支えてきただけでなく、日本をも支えてきたと言っても過言ではありません。私が知る限り、名士と言われる方は、大体15代、16代くらい遡ることができますが、25代というのは、よほどの名家なのだと思います。田部家のある吉田は、今では、高速道路がようやく松江からずっと繋がりましたが、それまでは下道を走って広島へ抜けなければなりませんでした。その国道の途中には、竹下登の生家があり、そこから少しインターがあるところに入ったところにたたら製鉄で有名なその吉田があり、そこに田部家があります。実際は、松江に活動拠点があるのでしょうが、吉田の家も土蔵がたくさんならび、家の敷地も半端なく、建物の数もどれだけあるんだと遠目からもわかるぐらいです。

その山林王がちかじか襲名をするのでは?と思っています。ネット情報では、中央大学卒でフジテレビで働いていてた田部家25代目当主である田部真孝さんが結婚をし、フジテレビ系列の地元局の役員に今は就任されたとの事です。この田部家は、学校を作ったり、新聞社を作ったりして地元に貢献しただけでなく、様々な事業に出資をしていて驚きます。特に、ケンタッキーフライドチキンやピザハットが日本に上陸したときに出資をしていたそうな。

理由が、山と言うのは、50年、100年スパンで事業を計画せねばならず、そうした長期的な視点で事業を行っていることと資金力があるということで、フランチャイジーで声をかけられたそうです。

島根と言うと今は、2013年の伊勢神宮と歴史上初めて一緒になった出雲大社が式年遷宮だけでなく、パワースポットとしてとりあげられていますが、神の国として、面白い場所はたくさんあります。須佐神社、八重垣神社、熊野大社、玉造湯神社なんかが縁結びとして有名な場所です。あとは、隣の鳥取になってしまいますが、大山の大神山神社なんかも有名ですね。ところで、田部さん、出雲大社の総代でもあるそうなんです。島根の名士ですから、驚くことはないんですけど、生活のさまざまなところで、田部家が絡んでいるんだなーと驚きました。ちなみに、株式会社田部は、出雲大社の工事も請け負っています。メインの部分は清水建設がやっているようですね。社寺の建築など滅法強いですから、これは納得です。宮大工なんかも下請けとしてたくさん抱えていると言いますしね。考えてみると、資金力のない会社が請け負って、途中でつぶれたんじゃ、話になりませんからね。やっぱり、スーパーゼネコンが請け負うということになるようです。ちなみに、伊勢神宮も元請は、清水建設とか大成建設のようなスーパーゼネコンが名を連ねているようです。これは、裏でこっそりとったものですが、清水建設の名前が表にでないように配慮されていました。

個人的には、醤油屋、造り酒屋、山林王というのは結構興味があって、色々調べているのですが、下記の野村さんの山林王シリーズは、かなり面白かったです。









●知られざる日本の山林王 野村進
http://hon.bunshun.jp/category/sanrinou




2013年12月24日火曜日

大沢樹生が喜多嶋舞との長男と思っていたところ、父子確率0%【DNA鑑定が及ぼす影響】

元光GENJIのメンバーである大沢樹生と女優の喜多嶋舞との間に生まれたと思われていた長男が実は、DNA的な結びつきが大沢樹生とまったくないと報道で見て、驚きました。先日、60年前に病院で取り違えられてまったく違った人生を歩んだ方々を取り上げましたが、この事件は、元読売ジャイアンツの満塁男の「とりあえずお疲れ」の再来かと思いました。通常であればショックから立ち直れないぐらいだと思いますよ。

この記事を見てあせっている女性は多いと思いますし、これから離婚が増えるでしょう。むかし、確かTBSの番組で顔を隠して、100人くらいが本音を言う番組があったんですが、自分の子供が父親の子じゃないと思っている人が、確か3割ぐらいいて驚いた記憶があります。ですので、決して特殊なことじゃないんだなと思っています。ただ、公になるかならないかということで。

世の中「知らないでおけば幸せだったのに」と言うことがかなりあったと思いますが、DNA鑑定がこれほどメジャーになり、しかもGSPで行動が監視され、メールや通話内容も証拠としてバッチリ残るとなると、便利になったものの、本当に息苦しい世の中になったもんだなーと思いますよ。

2013年12月21日土曜日

王将の社長射殺事件【上場企業のリスクマネージメント】

餃子で有名な王将の大東隆行社長が本社前で射殺された事件は、会社のトップ、経営層のリスクマネージメントとして、非常に考えさせられることが多い事件でした。素人的なプロファイリングですとお金がまったく盗まれていないこと、至近距離から銃弾がすべて命中していることからお金目的ではなく、怨恨説があげられていますが、例のホストの店内での全裸での店舗の閉鎖により損害賠償をされたホストの件もそうですが、軍隊式の絶対服従の教育など、外食やブラック企業によくありがちなことが行われていたと噂されていること、あとは息子が孫と一緒に失踪していたことなどから身内でトラブルを抱えていたことなどが挙げられています。

この事件で思ったことが下記です。

1)毎日同じ行動をとっている
2)通勤ルートが同じである
3)ベンツという高級外車に乗っていた
  しかも左ハンドルである
4)監視カメラが会社だけでなく、店舗にもない
5)早朝に一人で行動をしていた
6)登記簿に住所が記載されている
  法務局で簡単に取得可能で、ダミーで
  住所を記載している人は少ないと思われます。
  債権者保護のためと言われますが、
  大企業の経営者等はある意味危険です。

この事件から、上場企業の経営者、特にオーナー経営者は、身の危険を感じた人が多いでしょう。特にブラック企業と言われている経営者は特にそうだと思います。自分でハンドルを握る人が多いでしょうし、単独行動をとる人も多いと思います。

最近は、勝ち組と負け組みがはっきりした事、一度転落したら、ほとんど再起不能に近いくらいになってしまうことなどから、普通にがんばっている人も簡単にひょっとしたことから人生がめちゃくちゃになってしまうことも多いかと思います。それは、進学、就職、転職、結婚という人生の大きなイベントではなく、日常の些細な行動でもある訳です。

監視カメラが町中にあふれるなか、ジョージオーウェルのような1984の時代が既に到来をしていたと思っていましたが、このような殺人事件がいとも簡単に起こされるということも実感しました。殺人とは、通常は、大きく二つに分かれます。やはり、王道は、「金銭目的と色恋沙汰」ではないでしょうか。その他も、通り魔的に突発的に殺されることもありますが、「カネと女(男)」とほぼ、相場は決まっています。

犯罪白書を読んだことがないのでなんともいえないのですが、過去の統計とかをみるとおそらくそういうことになるのだろうなと思います。会社の総務部の人は、今回の事件を受けて、下記のようなリスクマネージメントを見直したほうがよいと思います。

1)災害時の行動指針と業務再開・代替措置
2)事業遂行のためのデータのバックアップとミラーリング
3)経営層の安全管理と万が一の際の意思決定
  アメリカの大統領などは、万が一の際に副大統領が
  代行するなどが明確に定められていますし、
  トップ層が移動する場合は、お金がかかっても
  車や飛行機を別にして、同じタイミングで事故などに遇うことを回避しています。
4)企業秘密の漏洩防止措置、産業スパイの防止
  機密情報、秘密情報の設定とそのアクセス権限や管理
  また、復旧措置など
5)競業避止義務
6)社員の教育
7)トラブルの回避
  労働問題や取引先、またサービス業の場合は、一般顧客との人的トラブルの回避策











2013年12月1日日曜日

賛育会病院の新生児取り違え事件【権利の上に眠る者は保護に値せずと言われるのは・・・・】

方や生活保護を受けている母子家庭で育ち、トラックの運転手をしている長男、そして裕福な家庭で育ち家庭教師をつけてもらい、大学を卒業し、一部上場企業で働き、その後家業を引き継ぎ、不動産会社の社長になった方、そもそも60年近く前の昭和28年に取り違えが起こった事から二人の人生は大きく変えられました。

正直、階級の再生産と私は思っているので、環境によって、そして与えられる教育によってその後の人生は大きく変えられるものだと思っています。それを端的に示した事件ではないでしょうか。狼に育てられたアマラというのは、昔心理学の授業で習った記憶がありますが、それに近いものがあるのではないでしょうか。

当時は、DNA鑑定がないのですから、取り違えがあっても、顔が似ていないねで済まされる事が多かったと思いますが、今の時代は、99.999・・・・・・と9が13個も続くほど確立が高い結果が出ます。当時でも、血液型からある程度の結果は出たのでしょうが・・・・・・。

日本ほど、非嫡出子が少ない国は世界でもなく、相続でも日本の家庭制度を崩壊させないようなけん制をするために、相続の差別を行ってきた事や村八分に代表されるような社会的制裁(サンクションと言ってもいいでしょう)が行われてきたことは、日本人の道徳観の高さの維持に貢献したところも多分にあると考えています。

実際に、不倫などでできてしまった子供が実際の子供として育てられているケースは結構多いと聞きますし、複数の人と関係をもって、誰の子供がわからなくなったと言っている人も過去に出会った事もあります。DNA鑑定でいままで平穏だった夫婦関係、家族関係が壊れてしまった人も多いでしょう。実際に元読売巨人軍の選手だった満塁男は、奥さんが出産したとき、いきなり肌の黒い子供が生まれてきたといい、二ヵ月後にスピード離婚をしていますからw

高度経済成長期は、ベビーブームや設備が追いつかないというような背景があったのでしょうが、人間のやることですから、とり間違いは他にも起こっているでしょう。実際に、患者の取り違いが、今の世の中でも起こっているぐらいですから、当時はもっともっと起こっていた事でしょう。

それにしても、本来貧しい家庭で育つ筈だった方は、育ての親を介護を拒否したことから、疑惑が大きくなり、弟から鑑定をしようという話が出たと言う事でした。あとは、母親が死ぬ直前に着衣が他の子達と違うから・・・・と漏らしたのがこのような裁判を起こすきっかけにもなったと言います。

まぁ、表見代理とか時効の問題とか、いろいろあって、あとは両親が無くなった今は廃除とかは難しいでしょうけど、親の面倒をみないDQNからは財産を取り上げても良いと私は思っています。

それよりも、悲劇をつくった張本人の取り違えた病院への裁判所の判決は、たったの3800万ですから、超安すぎますけど。

2013年11月30日土曜日

アップルの強さとIphone独自規格のゴリ押し

アップルが強いなと思うのは、NTTドコモがアップルに屈したということです。ここ数年で、年間のヒット商品としてIphoneをあげる人は、かなり多いと思いますし、それに異論を唱える人も殆どいないでしょう。ドコモ、ソフトバンク、AUと日本の全ての大手キャリアから発売をされたわけですし。

スマホの便利さは、ちょっと前のパソコンの性能を凌駕しているんじゃないかと思えるところです。実際にCPUなどの性能や記憶媒体のことを考えても15年前のパソコンの性能は凌駕していると思います。なにせハードディスクを使っておらず、実質的にはSSDと言ってもいいからです。

あと、私がアップルの強さを挙げるとしたらSIMカードですね。通常のシム、マイクロシム、ナノシムと他の端末と互換性をなくしたところが私は凄いと思っています。電気屋の店員が、全体の小型化のためにシムが小さくなる必要性があったんですとアホなことを言っていましたが、これは間違いだと思っています。それより、バッテリー小型化の方が遥かに効果のあることですから、これは、iphoneだけにしか使えない規格を採用する事により、他に浮気ができないようにしたということです。

これは、ワンオフの製品に結構見られる事ですが、互換性を無くす事により、特注となり、高い利益率が確保できるんですよね。正直言って、私は、多くの会社はこのやり方が通じないと思っています。標準化して、互換性を維持できた方がはるかに利便性があるからなんですよね。過去のベータやVHSの規格論争のときもこの議論はなされてきましたが、規格っていうのは、圧倒的な強者であるからこそ作れるものが多いんですよ。

ちなみに、AUとかが独自にこんなことをやったら氏ねと言われるのが目に見えていますし、使う人はいないでしょう。こんなところからも相手を屈服させるアップルと言う巨人の強さを感じています。

今後、MVNO(Mobile Virtual Network Operator, MVNO仮想移動体通信事業者)と呼ばれる東京通信やIIJ、OCNのような業者が、SIMロックフリーのiphoneの登場によって台頭すると思われますが、益々、スマートフォンから目が離せませんね。