2012年5月14日月曜日

層の厚さと底辺の強さ【組織にピラミッド構造は、必須】


「殆どの組織と言うのは、ピラミッド構造でなければ維持できない」と言うのは、過去何度も書いていることですが、自動車会社、電機会社、建設業、そして役所に至るまで、重層構造になっていて、基本は上になるほどピラミッドの頂点に近いような構造になっていると思うんですよ。まぁ、一番有名なところですと食物連鎖がその最たるものだと思います。

本当に日本企業の強さって、層の厚みがあること、そして底辺層が極めて優秀だって事なんですよね。なんだかんだでDQNと言っても、世界を見渡して、技能や教育レベルで比較すると断然と日本のDQNのレベルは高いと。ホント、迷惑行為とかいきがることは勘弁してもらいたいですけどね。

なんだかんだ言って、日本の実体経済を支えているのは、私も含めた底辺層な訳ですし、野球のように、一軍、二軍、三軍のような感じで、本当に層が厚いと。これが国によっては、一軍しかないということも結構ありますからね。日本は新卒一括採用で、中途採用はよほどのことが無い限り、活躍の場はありませんが、本当に会社に入ってからの椅子取りゲームに象徴される、出世競争、官僚もそうですが、本当に熾烈だなと。基本は、加点方式ではなくて、減点方式で、ミスをしなかった人間が残っていると言うのも結構多いんですが・・・・・。それで、基本は選抜されていくんですよね。まぁ、このケースは大企業のケースで、中小企業にはそのまま当てはまりませんが、同じような業種が腐るほどある中小企業においても全く同じことです。競合との競争が極めて激しいので、技術水準が上がると。

昔のように、拡大再生産で、どんどん会社の規模が大きくなっていれば、ポストも腐るほどあったのでしょうが、今は縮小均衡で、どんどんポストが無くなっています。そして、大企業の場合は、子会社や協力会社などへの天下りなどが当たり前で、そこでも力関係があるんですよね。

ただ、言えることは、ホント今までは、ピラミッド構造がきちんと維持できていたので、インドのカースト制のように上手く機能してきましたが、経済が成熟してしまった現在では、どう次の一手を打つのか、気になるところです。それにしても、インドのカースト制っていうのは、本当に良く考えられたシステムだなーと。あんな神代の昔とまでは言いませんが、私からすると大昔に良くあれだけのシステムを考え付いたもんだと、感心します。





●組織のピラミッドはなぜ崩壊したか
http://brevis.exblog.jp/13234959

●ピラミッド型からWeb型へ
http://leaders-post.com/blogger/article/blogger_id/33/article_id/10088

↑この考え方は、面白いですな。

2012年5月13日日曜日

シンガポールの医療水準とメディカルツーリズム

国際メディカルツーリズムが最近、色々なところで聞かれる訳ですが、シンガポールとタイがその中でも日本人にとって馴染みのあるところではないでしょうか。タイは、性転換手術などでレディボーイがやたらと多いことからも分かるように、外科の技術は超一流と言ってもいいのではないかと思います。理由は、手術の数が多いので、それに比例して腕が上がると言うことなんです。日本は腕は良くとも、手術の症例少ないために、技術としてはイマイチなことが多いと聞きます。まぁ、韓国も週末にプチ整形をしに行く人もいると聞きますが、実際はどーなんでしょうね。

あと、イギリスやアメリカでインド系の医者が無茶苦茶多いように、インド人の医者は結構、世界を席巻しており、本国のインドへも結構、医療ツアーに行って、手術を受ける人が多いらしいんですが、こちらは、タイやシンガポールと違い、MRSAなどの院内感染なども極めて多く、抗生物質の多用から耐性菌を持ったものが極めて多く、お金に余裕があるのであればお勧めできないと言うことでした。

まぁ、私は病院は、会社の保険で行っていたので、パラゴンにあるジャパングリーンクリニックですね。後は、歯医者さんは、コストパフォーマンスが良くて腕の良い桜井先生のいるラッキープラザのKo Djengですね。ホント、一般的に言ってシンガポールは医療費はクソみたいに高いです。


●メディカルツーリズム
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%BB%E7%99%82%E8%A6%B3%E5%85%89


1.病院
●シンガポール日本人会診療所
http://www.japanese-clinic.com.sg/
●ジャパングリーンクリニック・検診センター(JAPAN GREEN HOSPITAL PTE LTD.)
http://www.japan-green.com.sg
●日本メディカル・ケア(グレニーグルス病院内、マウントエリザベス病院内)
http://www.nipponmedicalcare.com.sg/
●杉野クリニック
●マウントエリザベス病院(MOUNT ELIZABETH HOSPITAL)
http://mountelizabeth.com.sg/
●グレニーグルス病院(GLENEAGLES HOSPITAL)
http://www.parkwayhealth.com/hospitals/gleneagles_hospital/
●シンガポール ジェネラル ホスピタル(Singapore General Hospital)
http://www.sgh.com.sg
●国立大学病院(NATIONAL UNIVERSITY HOSPITAL(NUH))
http://www.nuh.com.sg/
●ケーケー ウーメンズ & チルドレンズ ホスピタル(KK Woman's and Chilrdren's Hosbital)
http://www.kkh.com.sg
●チャンギ ジェネラル ホスピタル(Changi General Hospital)
http://www.cgh.com.sg/
●Tan Tok Seng Hospital
  http://www.ttsh.com.sg/
●ラッフルズジャパニーズクリニック
http://www.rafflesj-clinic.com/RH.htm


2.歯医者
●JGH デンタルクリニック
http://www.japan-green.com.sg
●Ko Djeng
http://www.kodjeng.com/

2012年5月12日土曜日

「ウォータービジネス」の直訳は「水商売」か?【マリーナバラージ】

ずいぶんと前になりますが、シンガポールの新貯水池としてできたマリーナバラージへ行って来ました。正確に言うと、貯水池に付随する淡水化設備ですが・・・・。この建物はポンプ設備と逆浸透膜による淡水化設備が主なんですが、随分とお洒落な建物で、日本じゃ考えられないなって感じのデザインでした。機能性とデザインを兼ね備えたところは、ヨーロッパ人がしたと思うんですが、ポンプの設備を見るとABBと書いてあったので、いわゆる水のメジャーと言われるSuez(フランス)、Veolia(フランス)、Thames Water(イギリス)とかがコンサルをしているのなかって思いました。ポンプと言えばドイツのマイ社だったと思うんですが、「マイポンプ」と言われていて、はじめは所有格を表すかと思ったんですが、会社の名前だったんですね。チト驚きました。

さて、水のメジャーの話ですが、シンガポールはその経済的な成功から、東南アジアの嫌われ者として扱われており、隣国のマレーシアやインドネシアなどからはと生コンの材料として使う砂などの値上げを通告されて、ビルの建設等の影響がモロ出ていると言うことです。セントーサIRのカジノもそれで遅れているって話でごわす。まだ、砂だったら生活にはすぐに影響はでませんが、水ですと即影響がでます。ちなみに、マレーシアから買っている水も、既に値上げの通告を受けているようで、自国で水を賄えるように下水を飲み水にできるようにするニューウオーターや海水を淡水化して飲み水にするマリーナバラージが脚光を浴びているようです。日本のように雨がたくさん降って、湯水の如く使うことができる国であれば、高いコストを払って、逆浸透膜で水をつくるなんて!!!と思われますが、ライフラインという意味からみると、とっても大切なことなんだなと改めて思います。我々の体も90%以上水ですし、食べ物が無くても21日間持つようですが、水が無ければ3日で死んでしまうとすら言われています。それにしても「トイレの使用後の水を飲む」って、検査や科学的にお墨付きがあっても、普通は難しいですよね。

将来的には、私は山に籠もりたいと思っているんですが、やはり、手始めは農業かなと思っています。ただ、ある人は「畑に500円硬貨を敷き詰めている感じ」と本人が形容していたように、スケールメリットやノウハウがないと全く採算ベースに乗らないので、素人が手を出すと大やけどをすると言った感じです。またまた、話がそれましたが、やっぱり、水ビジネス、将来的に注目されると思うんですよね。既に中東では、大手商社やプラントメーカーが淡水化プラントをいくつも運営していますが、野菜工場とかもここ最近は建設され始めたように「水」「農業」は今後、ホットな分野になりそうです。

この国は日本の逆浸透膜の日東電工、東レ、多段フラッシュのササクラエンジニアリング、三井造船、日立造船のような水関係の会社の淡水化技術をHYFLUXがパッケージにして、他の国へ輸出しているようです。この国は、いろいろな最先端の技術の実験場のようになっており、それを自分のもののようにして輸出するところがまた賢いです。


●PUBの支配下のマリーナバラージコーナー
http://www.pub.gov.sg/marina/Pages/default.aspx
●ウォーターハブ
http://www.pub.gov.sg/waterhub/Pages/default.aspx
●ハイフラックス
http://www.hyflux.com/




2012年5月11日金曜日

シンガポールで暴れるどーも君【NHKに著作権があるのでは?】

シンガでみるどーも君に違和感を感じます。モロ、日本語でどーもくんと書いてあるものもあるんですよね。パチ者かなと思って見ていますが、「シソガポール:しそがぽーる」や「ミルワ:みるわ」みたいな、日本人ではあり得ないものも結構こっちではあるので、愛嬌かなと思っています。街で見かけたシンガポール人の娘が持っていたカバンですが、ブギスで売っているのを見つけてみたら、なんとハングルが!!!やはり、あの国の仕業か・・・

インドネシアに出張に行った時に、一番驚いたのは、「日本製」ではなく「日木製」と書いてあるものがあったんですね。そのときは、久々に腹を抱えてわらいましたよ。今思えば、写真を撮っておけばよかったとスゴク後悔しているんですけど、「日木製」と「Made in Japan」と製品名よりも大きく書いてあるの電機製品をたまに思い出します。



シンガポールの高速道路計画【NSE】

LTAの計画を見るとホントシンガポールの地下鉄(MRT)建設計画だけじゃなくて、高速道路もまだしっかりと建設されるんだなーと改めて思います。個人的には、鉄道を先にやってもらいたいところですが、やはり道路もやらないと国土の均衡ある発展はできませんからね。今のCTEのキャパシティが一杯になっているということで、ほぼ平行しての高速道路NSE(North South Express way)の建設が進められていますが、都心部は用地買収が難しいなどあり、KPEと同じように地下の区間が多くなるようです。これは、東京の首都高速と同じように中央環状線の山手通りの区間が殆ど地下の区間であるように、シンガポールもそれを踏襲するような形になるようです。

ちなみに7、8 SGDビリオン(5000億円)を費やして、2020年までに完成をさせると言うことです。個人的には、PIEとAYEの渋滞を何とかしてもらいたいですね。







金太郎服とターザン服

ずっと気になっていたこの服の名称がよーやくわかりました。年中夏ですから、ホント肌の露出が多い人が結構多いんです。おいおいってファッションも結構ありますけどね。それにしてもビーチサンダルで会社にいくのは如何なものかと。

ホント、いままで、名前がわからなくて夜も眠れない日がつづいたんですが、これでゆっくり寝ることができます。えっ、「永遠に眠ってもらいたい」って?

●金太郎服=ホルターネック
●ターザン服=ワンショルダー



ホントの水商売 【水メジャーと淡水化プラント】

前に「水商売と水戦争に垣間見る多国籍企業の世界戦略」のところでも書いたんですが、資源争奪戦を見ていると、将来的に水で戦争が起こっても不思議ではないと思っています。日本でも昔は水利権を巡って戦争がおきたぐらいですからね。

日本人にとって、水って水道をひねれば簡単にでてくるものなので、そんなにありがたみはないんですが、ホント、発展途上国では、水はライフラインのもっとも大切なものとして位置づけられています。水がないと生命が維持できないですし、農業もできませんからね。

ヴェオリア、テムズウォーターやスエズといういわゆる水メジャーは、そこんところのノウハウもすごいと思っています。中東では、砂漠気候なので、ほとんど雨が降りません。ですので淡水化プラントがたくさん稼動していますが、高いコストがかかっているんですね。こっちは、産地直送で燃料代がタダに近いので、あまりコストについて意識されることはありません(日本人的発想であれば、排熱の有効利用を考えて、発電所と淡水化施設を一緒につくる)が、とにかく日本のコストにするとべらぼうに高いです。ですから一般的には、発電所と一緒に作ることが効率化の面でメリットがあるため、ここ最近では、エネルギー効率、熱効率の面で併設されています。ダブルで電気を作るコンバインドサイクルでも59%ぐらい、それで超臨界水を使い熱交換の効率がいいものを使ってようやく43%ぐらい、原子力発電に至っては、いろんな安全性を考えて、ウランのペレットを被覆する金属がジルコニウムと言うこともあって、耐熱温度が低いんですね。そんな訳で、普通の火力発電と違ってかなり低く、30%前半という熱効率ということもあって、熱を殆ど捨ててるんです。ですから、安全性の面でも一次冷却水と二次冷却水が分離されているPWRなんかでは、併設したら水がいっぱい出来るのでは???と思っています。実際に、原子力潜水艦や原子力空母では、有り余る原子炉の力を使って、水や空気(電気分解によって)をバンバン作っているという話です。

さてさて、話がそれましたが、水を手っ取り早く作るには、やっぱり地球上の80%以上の表面積を占める海、ここが一番です。それに世界中の9割以上の水がそこにはありますが、問題は塩がいっぱい含まれているんですね。人間の生命の維持には、塩が必要ですが、あまりにも塩が多すぎるといかんのですね。ということで、多段フラッシュと逆浸透膜による二つの方式によって、海水から脱塩する処理が行われます。ここも日本のメーカーが力を持っていて大阪のササクラ、三井造船、三菱重工、日立造船やIHIが有名どころです。逆浸透膜は、東レや帝人なんかが世界シェアの過半数以上を持っているらしいです。水処理で有名なオルガノは、この事業に手を付けているか分かりませんが、技術的な面では日本メーカーが圧倒的に優位性を持っています。でも、なぜか、ノウハウは欧米なんですね。 和製メジャーとして、東京都の水道局が三菱商事と組んだとか、横浜市が日揮と組んだとか色々言われていますが、日本の自治体のレベルでの水道運営のノウハウもすごいですからね。

それよりも、シンガポールの水への力の入れようはすごいです。マレーシアから水を輸入しているぐらいですからね。そして、ハイフラックスのような企業やPUBがWater Hubという研究施設を作って、水関係の研究に注力しているんです。東レ、積水化学工業、東洋紡、日東電工などが逆浸透膜の技術を共用しています。ホント、これから世界中で水不足が本格化してきますから、日本のこういう技術が生かされるといいなーと思っています。


●Water Hub
http://www.pub.gov.sg/waterhub/Pages/default.aspx

●Hyflux
http://www.hyflux.com/