「殆どの組織と言うのは、ピラミッド構造でなければ維持できない」と言うのは、過去何度も書いていることですが、自動車会社、電機会社、建設業、そして役所に至るまで、重層構造になっていて、基本は上になるほどピラミッドの頂点に近いような構造になっていると思うんですよ。まぁ、一番有名なところですと食物連鎖がその最たるものだと思います。
本当に日本企業の強さって、層の厚みがあること、そして底辺層が極めて優秀だって事なんですよね。なんだかんだでDQNと言っても、世界を見渡して、技能や教育レベルで比較すると断然と日本のDQNのレベルは高いと。ホント、迷惑行為とかいきがることは勘弁してもらいたいですけどね。
なんだかんだ言って、日本の実体経済を支えているのは、私も含めた底辺層な訳ですし、野球のように、一軍、二軍、三軍のような感じで、本当に層が厚いと。これが国によっては、一軍しかないということも結構ありますからね。日本は新卒一括採用で、中途採用はよほどのことが無い限り、活躍の場はありませんが、本当に会社に入ってからの椅子取りゲームに象徴される、出世競争、官僚もそうですが、本当に熾烈だなと。基本は、加点方式ではなくて、減点方式で、ミスをしなかった人間が残っていると言うのも結構多いんですが・・・・・。それで、基本は選抜されていくんですよね。まぁ、このケースは大企業のケースで、中小企業にはそのまま当てはまりませんが、同じような業種が腐るほどある中小企業においても全く同じことです。競合との競争が極めて激しいので、技術水準が上がると。
昔のように、拡大再生産で、どんどん会社の規模が大きくなっていれば、ポストも腐るほどあったのでしょうが、今は縮小均衡で、どんどんポストが無くなっています。そして、大企業の場合は、子会社や協力会社などへの天下りなどが当たり前で、そこでも力関係があるんですよね。
ただ、言えることは、ホント今までは、ピラミッド構造がきちんと維持できていたので、インドのカースト制のように上手く機能してきましたが、経済が成熟してしまった現在では、どう次の一手を打つのか、気になるところです。それにしても、インドのカースト制っていうのは、本当に良く考えられたシステムだなーと。あんな神代の昔とまでは言いませんが、私からすると大昔に良くあれだけのシステムを考え付いたもんだと、感心します。
●組織のピラミッドはなぜ崩壊したか
http://brevis.exblog.jp/13234959
●ピラミッド型からWeb型へ
http://leaders-post.com/blogger/article/blogger_id/33/article_id/10088
↑この考え方は、面白いですな。