2012年5月9日水曜日

資源メジャーとは何様だ!!【バナナの叩き売りはしない】

資源会社がやりたい放題ですね。というか、羨ましい。私もこういう会社へ行っていたら今頃やりたい放題で、本当のえちごやになってただろうなって思います。天下の新日鉄が業績予想を出せないなんてことがありましたからね。どーでもいいことなんですが、学生の頃、「お前ら何様だ」と電車の中でオッサンが小学生を叱っている時に「お子様」と小学生が言っているのを見て、オッサンが次の一手を打てないでいる姿がついつい頭に浮かんでしまいました。。。

さてさて、資源メジャーですが、前年比で9割の値上げとか平気でしていますし。それにこの市場はここ最近進んだM&Aで寡占が進み、バナナの叩き売りはしない状態なんですね。そりゃ、ちょっと前まで苦しい時代、冬の時代がずっと続いたわけですから需給の関係が変わり、価格支配力を得たら稼げるだけ稼ぐのは、寡占をした会社の戦略かと思います。ホント、ハイテク製品などと決定的に違うのは、基本は資源は有限って事なんですよね。ですので、半導体やLCDのように、「儲かっている会社がいるから、ウチも作ろう」と言うことがなかなか出来ないわけで、鉄のようなベースメタルについても、採算ベースに乗るところについては、大手が抑えちゃっている訳で、レアメタルに関しては、目も当てられないくらいのアチャアチャのやりたい放題の状況になっています。前にも書きましたが、高炉大手が業績予想を出せないぐらいのインパクトがあるぐらいですから。いま、日本国内の原発が全て止まりましたが、電力会社もそのうち業績予想が出せなくなると思っていますが・・・。昔は、資源は金があれば買えると言って来た人もおり、オースロラリアなんかに出張に行った人は、「その辺にいくらでも転がっている石ころだ」とまで言っていたくらいですからw 中東の旧アラビア石油の権益なんかもそうですね。「権益を失っても、金で買えると・・・・・」言っていたと聞きますから。

ちなみに、食糧のメジャーのカーギルというえちごやをもっと凶悪にしたような会社があり、この会社は、穀物を扱っているんですが、自前で人工衛星を持っていて、気象観測をしていたりしてます。あと、ターミネーターとかなんとか一代しか続かない種を売っているモンサントという種苗会社(ラウンドアップという農薬で有名)もあり、その凶暴ぶりはホント凄まじいですからね。いつ牙を剥くんだろうとびくびくしていますよ。

よく、聞く話は、「権益を持つとアホになる」と言うことです。プーチンもガスプロムでえちごやをやっちゃたんですが、その反動も大きかったといいます。資源外交とはよく言いますが、鼻くそをほじっていてお金が入ってくるビジネスモデル、いわゆる「鼻ホジビジネス or 棚ボタビジネス」と私は勝手に名付けていますが、これほどおいしいものはありません。特に、石油に依存した現代経済、ホント、アメリカの作ったビジネスモデルってすごいと思います。デュポンなんか、化学繊維やプラスチックのおおもとを作った会社ですしね。元々はダイナマイトのような爆弾の会社なんですけど・・・。私も鼻くそほじり機なんか作って、その特許でえちごや賞とか、ノーベル賞に匹敵するものを作ってみたいものです。余談ですが、ダイナマイトは、じゃがいもやトウモロコシからできるセルロースが原料になるというのも驚きですが、私の鼻くそも環境技術の要となる触媒のプラチナに変わるとかあればな~と馬鹿なことを考えています。


●資源メジャー一覧
http://ja.wikipedia.org/wiki/資源メジャー一覧
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%80%E7%89%A9%E3%83%A1%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC

■石油メジャー (セブン・シスターズ)
1 スタンダードオイルニュージャージー(後のエッソ、その後1999年にモービルと合併しエクソンモービルに)
2 ロイヤル・ダッチ・シェル(オランダ60%、英国40% )
3 アングロペルシャ石油会社(後のブリティッシュペトロリアム、2001年に会社名の変更でBPに)
4 スタンダードオイルニューヨーク(後のモービル、その後1999年にエクソンと合併してエクソンモービルに)
5 スタンダードオイルカリフォルニア(後のシェブロン)
6 ガルフオイル(後のシェブロン、一部はBPに)
7 テキサコ(後のシェブロン)

■天然ガス
ガスプロム(ロシア)
(他、多くのオイルメジャーが天然ガスも兼ねる)

■鉄鉱石
ヴァーレ(ブラジル)(旧称リオドセ)
リオ・ティント(イギリス・オーストラリア)
BHPビリトン(オーストラリア・イギリス)

■原料炭
BMA(オーストラリア)
エルクバレー・コール(カナダ)
エクストラータ(スイス)
アングロ・アメリカン (南アフリカ共和国・イギリス)
リオ・ティント(イギリス・オーストラリア)

■金
ニューモント・マイニング(アメリカ)
アングロ・アメリカン(南アフリカ共和国・イギリス)
バリック・ゴールド(カナダ)
ゴールドフィールズ(南アフリカ共和国)

■銅
コデルコ(チリ)
フリーポート・マクモラン(アメリカ)
BHPビリトン(イギリス・オーストラリア)
リオ・ティント(イギリス・オーストラリア)
ニッケル [編集]

■ニッケル
ノリリスク・ニッケル(ロシア)
インコ(カナダ、2006年にヴァーレによって買収)
WMCリソーシズ(オーストラリア)

■ボーキサイト
ルサール(ロシア)
アルコア(アメリカ)
リオ・ティント(イギリス・オーストラリア)
アルキャン(カナダ)
BHPビリトン(オーストラリア・イギリス)
中国アルミニウム(中国)

■ダイヤモンド
リオ・ティント(イギリス・オーストラリア)
デビアス(南アフリカ共和国、イギリス)
アングロ・アメリカン(南アフリカ共和国、イギリス)
アルロサ(ロシア)

■穀物メジャー
ADM - 387基・533325千ブッシェル
カーギル - 286基・464091千ブッシェル
コナグラ - 100基・210958千ブッシェル
バンゲ - 53基・173012千ブッシェル
コンチネンタルグレイン - 71基・166346千ブッシェル
●資源メジャーの動向 JOGMEC
http://mric.jogmec.go.jp/mric_search/Search.do?akey=%E8%B3%87%E6%BA%90%E3%83%A1%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%8B%95%E5%90%91&dsel=98&fyear=&fmonth=&fdate=&tyear=&tmonth=&tdate=&syear=2012&smonth=03&sdate=31&check=7&okey=&pkey=&nkey=&fflg=false&psel=50&nowPage=1&recordSize=0&ssel=0&ccheck=7+

●資源メジャーと天然資源まとめ 「ゆとり世代の生存戦略」より
 http://abroadoctor.blogspot.com/2012/02/blog-post_19.html




2012年5月8日火曜日

バナナの叩き売り発祥の地 【世界的なM&Aを考える:そんなバナナ】

やっぱり、今のM&Aの状況をみると本当に優良企業がバナナの叩き売り状態だなーと思います。この北九州の門司にあるバナナの叩き売りの発祥の地、訪れた時は感動しましたよ。

私がやるんだったら、バナナの叩き売りはしないと言うえちごや系ビジネスですけどね、モチロン。 このバナナの叩き売りの記念碑の写真を見ると、国際市場で勝ち残るためのオンリーワンの技術を持たないと生き残っていけないなーと思いましたよ。ある意味、教訓です。将来的に、ゴッホのひまわりのように、このバナナの油絵を教訓に飾っておきたいなと・・・

●バナナの叩き売り
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%8A%E3%81%AE%E5%8F%A9%E3%81%8D%E5%A3%B2%E3%82%8A


●バナナ大学
http://banana.co.jp/
↑こんなHPもあるんですね。






ローミング代の節約とスカイプ以外のオンライン番号【mydivert.com】

日本のオンライン番号(050ではじまるやつ)はもう3年くらい使っているんですけど、ホントこれは、日本の市内通話でシンガポールに転送されるので、ホント重宝しています。で、スカイプのオンライン番号というと、シンガポールもマレーシアもインドネシアもタイもないんです。まぁ、そうは言っても日本のものだけでも設定を変えるだけで、現地のSIMに転送できるので、相当助かってますが・・・・。国際電話代とローミング代ともに節約できて、ダブルパンチで効いてきますからね。前はデュアルシム(Dual SIM)を使っていて、一台の携帯電話に二枚のSIMカードが入るんですけど、思ったよりも使い勝手が悪かったんですよね。これは、日本でも流行るかな・・・と思ったんですけど、飲み屋のおねーちゃんとかは、完全に携帯電話を分けていて、営業用とプライベート用とあるみたいで、デュアルSIMの本来の目的とは違うので、まったく日本では流行らないと革新しましたw

そんな訳で、スカイプのオンライン番号は、シンガポールじゃ使えないので、ずっとオンライン番号を探していたんですけど、やっぱりあるんですね。結構、通信会社なんかは、国営っぽいところが多くて、そこの利益を守るために、規制をしていたと思っていたんですけど・・・・。これを使ってみて、実際かなりつかえました。何故かと言うと、シンガポールの番号も取れるからです。この番号を教えたり、あとは、携帯電話からこのオンライン番号に転送して、他の国の携帯電話に転送するなどすれば、料金がローミングするのに比べてむっちゃ安くなるんですよね。基本はIP電話なので、市内料金の適用となるんですよね。スカイプイン(Skype in)のオンライン番号もはじめは画期的で驚きましたけど、なんで番号が取れる国が限定されているんだろうとずっと不満を持っていました。これで、別の国に行った時なんかも、ローミングの高い電話代だという脅迫概念から開放されるw

それにしても、国際間の電話会社もジリ貧だなと。スカイプ同士だとタダな訳ですし、ここ最近はIP電話も流行っちゃっていますからね。通信関係って本当に旬の移り変わりが激しいだけに、今後もどんどん良質なサービスが出てきて料金の低下に繋がっていくだろうな。ホント殿様商売のKDD(確か、NHKと同じような安直さで国際電信電話の頭文字)もDDI(第二電電)とくっついて、超安易なネーミングで「そのままくっつけただけやん」というKDDIという名前になってしまったほどですからね。まぁ、弁当箱のようなものを担いで、電話をしていて、しかも待ち受け時間が丸一日程度しか持たなかった初期のアナログ携帯電話も完全に駆逐されてしまったわけですから、時の流れは早いなーと。ホントちょっと前まで、テレックスを使っていたこととか、クソ高い国際電話料金を払っていた時代が信じられませんね。まぁ、飲み屋のおねぇちゃんとかとのSMSのやり取りでふと思い出すんですけど、テレックスの名残がある、「ASAP(As Soon As Possible)」「2U(To You)」「BTW)(By The Way)」なんかを使ってきますが、これは、文字数に応じて課金されていたもので、ホント海外とのコレポンでいかに文字数を短くして料金をケチるかという昔の商社マンなどの緊張感が文字に凝縮されているような気がするなーとおねーちゃんをSMSをしていてふと思いだしますw

これで、インドネシアに行こうが、マレーシアに行こうが、タイに行こうが電話料金がむっちゃ安くなること間違いないです。もし、もともとの携帯電話の番号を変更したくない場合でも携帯電話の「Call divert」の機能を使って、空港でイミグレを通った後に、設定すれば大丈夫です。まぁ、これは、私なんかしょっちゅう忘れていたので、パスポートの表紙にテプラを張って「国境を跨ぐ前に、設定汁!!」とやってからは、忘れることはなくなりましたが・・・・。特に、陸路でマレーシアへ行く時なんか、忘れちゃいますからw

 



●mydivert
http://www.mydivert.com/buy_telephone_numbers/60_Singapore_numbers.html

●voipvoip
http://www.voipvoip.com/virtual-phone-number/singapore.html

ジョホールバルのレゴランド【JBのイスカンダル地区の開発の勢いは凄まじい】

シンガポールのお隣のJBことジョホールバルの開発の勢いはとまりませんね。NUSA JAYA地区はよく見学に行ったんですけど、シンガポールと違って、腐るほど住宅用地があるんですよ。ホライズンヒルとかも素敵でしたけど、レゴランドどんな感じかずっと気になっていました。

あのあたりといえば、ジャスコぐらいしか行くところは無いんですけど、シンガポールから地下鉄なんかが繋がったら、本当に便利になるだろうなーと。いっそのこと、シンガポールとマレーシアがくっついちゃえばいいのにと思いましたw もともと一緒な訳ですし。


●レゴランドマレーシア
http://www.legoland.com.my/





コンプガチャショックとタケノコ剥ぎ方式

ソーシャルゲームの大手で上場企業であるグリーとDeNAは景品表示法に抵触するということで、双方ストップ安になり、今後も下値を模索する動きになりそうです。何故なら総売上の9割以上を課金収入が占めるからです。5月7日だけでも時価総額で2000億以上が消えたとのことです。

抽選方式でアイテムを購入し、決められた数種類のアイテムをそろえると、さらに希少なアイテムを入手することができるというコンプガチャ方式ですが、数十万円かかる場合もあるとのことで、社会問題になっています。ホント、昔の買い切りのカセットのゲームの時代を知っている私としては、これが信じられませんね。以前、竹の子剥ぎ方式と書いたんですが、まさにその通りじゃないかと。まぁ、やったもん勝ちで、規制の前で荒稼ぎをした訳ですから、これはこれで問題が法律上は無いわけですが、倫理的には問題があるだろうと。特に、未成年が対象だったら判断能力が無いわけで、成人と同列で扱うわけにはいかんだろうと思います。まぁ、成人は自己責任になりますけどねw


●「コンプガチャ」ショック、成長企業を直撃
産経新聞 5月7日(月)22時32分配信
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120507/biz12050722160016-n1.htm


● ネトゲ詐欺【タケノコ剥ぎ方式】 2012年3月27日火曜日
http://www.akudaikan.com/2012/03/blog-post_27.html

ドバイとは一体何であったのか?

さすがにやりすぎの感があったドバイはドバイショックでとどめを刺されましたね。そうは言っても、オイルマネーの中心地、そしてエミレーツのハブ空港などもあり、徐々に活況を取り戻しつつあるようですが、バブルがあまりに酷かったので、さすがに元には絶対に戻らないと思いますが、活況を取り戻しているようですね。

確かに、空港や港湾などのハブ施設、さらに船舶のメンテナンスなどの拠点、ビジネスの拠点という意味では、シンガポール的な発想で、インフラを作ってそれを呼び水にという目の付け方は間違いではないと思います。ただ、パームやワールドのような普通の発想を超えたものは如何なものかと思っていました。そうは言っても、ヤシの木を真似た埋め立てのリゾート地や世界を縮図にした埋立地は、飛行機からも見えて、さすがにやり過ぎでしょうと思っていました。ホント、発想がアホですよ。でも、その下品さも好きですけどね。

「山高ければ谷深し」とはよく言ったものです。ドバイは、原油がGDPの僅か、4%程度を占めるのみで、一日の産出量も10万バレルと、VLCC(よく見る大型タンカーで通常は30万トンクラスで200万バレルの原油が輸送可能です)の積載容量を満たすためには、二十日もかかります。ちなみに、日本の原油の一日の使用量(500万バレル/日)の半分にもなりません。サウジやクェートの油田は、桁が全く違うので、比較対象にすらならないので、ドバイは、油以外にシフトしようとして投資をしすぎちゃったせいで、大やけどをしちゃったみたいです。

降雨量より蒸発量が圧倒的に多い砂漠気候で、強引に淡水化装置を使って水を作っていて、逆浸透膜(ポンプがすごい電気を消費します)にしろ沸騰式(沸かすので、すごい熱量が必要、また沸点を下げるとしてもポンプが必要)にしろ莫大な燃料を要するので、よほどの産油国でない限り、これを維持するのは難しいと思います。シンガポールも水の確保で苦労していますが、それとはコストが一桁も二桁も違います。シンガポールは熱帯雨林気候でバンバン雨が降りますが、ここは違います。夏場には50度を超え、地理的なメリットはあっても他は殆どメリットが見出せません。

一方、サウジアラビアは、こんな投資はしていないので、静観しています。数年前に、オープンした住友化学のラピーグのプラントなど、近い将来、再度起こるであろう資源高に備えて、確実に主導権を握れる投資を進めています。アラビアンライトはWTIが100ドルだったらマイナス10ドルぐらいかなーと思っています。オイルブローカーの話によると、中東の油は重いから処理に手間がかかると言っていました。そうは言っても、産油のコストが高く見積もって5ドルとしても、FOB渡しで85ドル丸まる利益になるわけですから、すごい話です。で、油は売り物ですから、原発を作って、安い電気を作りたいみたいです。

で、だいぶ前の話ですが、鳩山さんは、住友化学のプラントのオープンの時に、サウジの国王クラスと同格の政治家を出さなかったことから、原発の受注の絶好の機会を逃したと言われています。ちなみに、新幹線や航空機でもそうですが、フランスやアメリカのように国家ぐるみで売り込みをかける姿勢を少しでも見習って欲しいです。国益ですからね。

我が国は、日立(BWR)、東芝(BWRとPWR)、三菱(PWR)と三社も原発を作れるメーカーがあります。東芝は、買収したWHのPWR(加圧式)とBWR(沸騰水式)の世界で主流の軽水炉の二タイプの原発を供給できる唯一のメーカーです。そして、開閉器やその他の制御機器なども一貫して供給できる世界でも少ない総合電機メーカーです。フランスのアレバの送電線網を6000億円で応札したと先日報道されていましたが、こういうところはスケールメリットがきくところですから、頑張ってやってもらいたいものです。特にスマートグリッドは注目されていますからね。でも、自己資本が足りないので、増資と言うのは勘弁ですけどね。


●パームのHP
http://www.thepalm.ae/
●ワールドのHP
http://www.theworld.ae/index.html
●デベのナキールのHP
http://www.nakheel.com/en




2012年5月7日月曜日

植物油の収量と特徴【バイオディーゼルとバイオマスの考察】

マレーシアやインドネシアでアホみたいにプランテーションで作られているパームオイルですが、トウモロコシとかと比較すると油の収量の桁が一つちがいますね。我々がよく目にする植物油の代表選手としての大豆でも一ヘクタールあたり、たったの400KG程度ですからね。容積ですと、スーツケース3つ分ぐらいですね。1mX1mX1mの箱の丁度半分くらいといったらいいんでしょうか。これが、甲子園球場ぐらいの広さ(1kmX1kmX1km)の1ヘクタールから採れる量といったら、ホント少ないなーと思います。

パームオイルですと、5000KG、5トンで、1mX1mX1mの立方体の箱が5個分、大型冷蔵庫3つ分ぐらいと言ったらいいんでしょうか。ホント、これを考えるとバイオディーゼルとか色々言っていますが、ホント、効率が意外と悪いなと思います。榎本藻やオーランチキトリウムのような藻がが油を作るものとして本命視されていますが、政府などが全力で援助してやってもらいたいもんですよ。うまく行けばリッター50円くらいになるということですから、今の油の原価を考えるとトントンと言ったところじゃないでしょうか。

トウモロコシから作ったとしたら、それこそ気の遠くなるような感じがします。補助金とかなかったら完全に駄目駄目ですね。モノによっては、1リットル作るのに3リットルくらい費やすというアホなものもありますから。

ふと思い出したんですが、前に、私の周りで、インドネシアやマレーシアのガソリンが高いと馬鹿なことを言っていた人がいました。確かに、日本での日本人の給与で他の生活必需品などとの価格比率を考えると、高いんですが、この両国は日本の3分の1程度のガソリン価格ですからね。何が高いんだ!!と思いました。理由は、現地の人の給与を考えると高いと。もうね、アホかかと馬鹿かと。

ガソリンは、国際市況品な訳で、国際価格な訳ですから、それに連動するわけですから、高いも安いもないと。それに、EUや日本などと比べると、インドネシアとマレーシアは激安で、サウジアラビアなどの産油国(このあたりはかなり特殊でリッター12円程度なので比較になりません)の例外を除けば、世界でも最も安い部類に入りますからね。で、仮に1バレル100USDとして計算すると、原価は60円くらいになるので、両国は妥当な価格なんですよね。それに、レギュラーガソリンにいたっては、補助金がついて、安くなっているくらいですから。

勘違いしている人が多いんですが、発展途上国で生活をすれば、安く済むと思っている人もいるようですが、日本的な生活をすれば、同じということは殆どなく、基本はもっともっとお金がかかります。従って、「車がなければ生活ができない」と言うのは、自分達の基準を置いた屁理屈に過ぎず、代替手段はあるんですよね。日本だって、車がまともに一般世帯に普及したのは、ここ数十年ですから。ただ、車がなければ、今の生活スタイルでは、格段に不便になりますが・・・・。


●作物による植物油の収量と特徴
http://journeytoforever.org/jp/biodiesel_yield.html


■植物油の収量順に並べた一覧
作物 1ヘクタールあたりの油収量(kg) 1ヘクタールあたりの油収量(リッター)

トウモロコシ 145 172
カシューナッツ 148 176
オーツ(カラス麦) 183 217
ルピナス 195 232
ケナフ 230 273
キンセンカの乾燥花 256 305
綿花 273 325
ヘンプ麻 305 363
大豆 375 446
コーヒー豆 386 459
亜麻仁 402 478
ヘーゼルナッツ 405 482
トウダイグサ(euphorbia) 440 524
カボチャの種 449 534
コリアンダー 450 536
カラシナの種 481 572
camelina(アマナズナ属) 490 583
ゴマ 585 696
紅花 655 779
米 696 828
油桐 790 940
ヒマワリ 800 952
ココア(カカオ) 863 1026
落花生 890 1059
ケシ 978 1163
菜種 1000 1190
オリーブ 1019 1212
ヒマの種 1188 1413
ペカンナッツ 1505 1791
ホホバ 1528 1818
珊瑚油桐(サンゴアブラギリ) 1590 1892
マカダミアナッツ 1887 2246
ブラジルナッツ 2010 2392
アボカド 2217 2638
ココナッツ 2260 2689
ギネアアブラヤシ(パーム油) 5000 5950