2012年5月8日火曜日

コンプガチャショックとタケノコ剥ぎ方式

ソーシャルゲームの大手で上場企業であるグリーとDeNAは景品表示法に抵触するということで、双方ストップ安になり、今後も下値を模索する動きになりそうです。何故なら総売上の9割以上を課金収入が占めるからです。5月7日だけでも時価総額で2000億以上が消えたとのことです。

抽選方式でアイテムを購入し、決められた数種類のアイテムをそろえると、さらに希少なアイテムを入手することができるというコンプガチャ方式ですが、数十万円かかる場合もあるとのことで、社会問題になっています。ホント、昔の買い切りのカセットのゲームの時代を知っている私としては、これが信じられませんね。以前、竹の子剥ぎ方式と書いたんですが、まさにその通りじゃないかと。まぁ、やったもん勝ちで、規制の前で荒稼ぎをした訳ですから、これはこれで問題が法律上は無いわけですが、倫理的には問題があるだろうと。特に、未成年が対象だったら判断能力が無いわけで、成人と同列で扱うわけにはいかんだろうと思います。まぁ、成人は自己責任になりますけどねw


●「コンプガチャ」ショック、成長企業を直撃
産経新聞 5月7日(月)22時32分配信
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120507/biz12050722160016-n1.htm


● ネトゲ詐欺【タケノコ剥ぎ方式】 2012年3月27日火曜日
http://www.akudaikan.com/2012/03/blog-post_27.html

ドバイとは一体何であったのか?

さすがにやりすぎの感があったドバイはドバイショックでとどめを刺されましたね。そうは言っても、オイルマネーの中心地、そしてエミレーツのハブ空港などもあり、徐々に活況を取り戻しつつあるようですが、バブルがあまりに酷かったので、さすがに元には絶対に戻らないと思いますが、活況を取り戻しているようですね。

確かに、空港や港湾などのハブ施設、さらに船舶のメンテナンスなどの拠点、ビジネスの拠点という意味では、シンガポール的な発想で、インフラを作ってそれを呼び水にという目の付け方は間違いではないと思います。ただ、パームやワールドのような普通の発想を超えたものは如何なものかと思っていました。そうは言っても、ヤシの木を真似た埋め立てのリゾート地や世界を縮図にした埋立地は、飛行機からも見えて、さすがにやり過ぎでしょうと思っていました。ホント、発想がアホですよ。でも、その下品さも好きですけどね。

「山高ければ谷深し」とはよく言ったものです。ドバイは、原油がGDPの僅か、4%程度を占めるのみで、一日の産出量も10万バレルと、VLCC(よく見る大型タンカーで通常は30万トンクラスで200万バレルの原油が輸送可能です)の積載容量を満たすためには、二十日もかかります。ちなみに、日本の原油の一日の使用量(500万バレル/日)の半分にもなりません。サウジやクェートの油田は、桁が全く違うので、比較対象にすらならないので、ドバイは、油以外にシフトしようとして投資をしすぎちゃったせいで、大やけどをしちゃったみたいです。

降雨量より蒸発量が圧倒的に多い砂漠気候で、強引に淡水化装置を使って水を作っていて、逆浸透膜(ポンプがすごい電気を消費します)にしろ沸騰式(沸かすので、すごい熱量が必要、また沸点を下げるとしてもポンプが必要)にしろ莫大な燃料を要するので、よほどの産油国でない限り、これを維持するのは難しいと思います。シンガポールも水の確保で苦労していますが、それとはコストが一桁も二桁も違います。シンガポールは熱帯雨林気候でバンバン雨が降りますが、ここは違います。夏場には50度を超え、地理的なメリットはあっても他は殆どメリットが見出せません。

一方、サウジアラビアは、こんな投資はしていないので、静観しています。数年前に、オープンした住友化学のラピーグのプラントなど、近い将来、再度起こるであろう資源高に備えて、確実に主導権を握れる投資を進めています。アラビアンライトはWTIが100ドルだったらマイナス10ドルぐらいかなーと思っています。オイルブローカーの話によると、中東の油は重いから処理に手間がかかると言っていました。そうは言っても、産油のコストが高く見積もって5ドルとしても、FOB渡しで85ドル丸まる利益になるわけですから、すごい話です。で、油は売り物ですから、原発を作って、安い電気を作りたいみたいです。

で、だいぶ前の話ですが、鳩山さんは、住友化学のプラントのオープンの時に、サウジの国王クラスと同格の政治家を出さなかったことから、原発の受注の絶好の機会を逃したと言われています。ちなみに、新幹線や航空機でもそうですが、フランスやアメリカのように国家ぐるみで売り込みをかける姿勢を少しでも見習って欲しいです。国益ですからね。

我が国は、日立(BWR)、東芝(BWRとPWR)、三菱(PWR)と三社も原発を作れるメーカーがあります。東芝は、買収したWHのPWR(加圧式)とBWR(沸騰水式)の世界で主流の軽水炉の二タイプの原発を供給できる唯一のメーカーです。そして、開閉器やその他の制御機器なども一貫して供給できる世界でも少ない総合電機メーカーです。フランスのアレバの送電線網を6000億円で応札したと先日報道されていましたが、こういうところはスケールメリットがきくところですから、頑張ってやってもらいたいものです。特にスマートグリッドは注目されていますからね。でも、自己資本が足りないので、増資と言うのは勘弁ですけどね。


●パームのHP
http://www.thepalm.ae/
●ワールドのHP
http://www.theworld.ae/index.html
●デベのナキールのHP
http://www.nakheel.com/en




2012年5月7日月曜日

植物油の収量と特徴【バイオディーゼルとバイオマスの考察】

マレーシアやインドネシアでアホみたいにプランテーションで作られているパームオイルですが、トウモロコシとかと比較すると油の収量の桁が一つちがいますね。我々がよく目にする植物油の代表選手としての大豆でも一ヘクタールあたり、たったの400KG程度ですからね。容積ですと、スーツケース3つ分ぐらいですね。1mX1mX1mの箱の丁度半分くらいといったらいいんでしょうか。これが、甲子園球場ぐらいの広さ(1kmX1kmX1km)の1ヘクタールから採れる量といったら、ホント少ないなーと思います。

パームオイルですと、5000KG、5トンで、1mX1mX1mの立方体の箱が5個分、大型冷蔵庫3つ分ぐらいと言ったらいいんでしょうか。ホント、これを考えるとバイオディーゼルとか色々言っていますが、ホント、効率が意外と悪いなと思います。榎本藻やオーランチキトリウムのような藻がが油を作るものとして本命視されていますが、政府などが全力で援助してやってもらいたいもんですよ。うまく行けばリッター50円くらいになるということですから、今の油の原価を考えるとトントンと言ったところじゃないでしょうか。

トウモロコシから作ったとしたら、それこそ気の遠くなるような感じがします。補助金とかなかったら完全に駄目駄目ですね。モノによっては、1リットル作るのに3リットルくらい費やすというアホなものもありますから。

ふと思い出したんですが、前に、私の周りで、インドネシアやマレーシアのガソリンが高いと馬鹿なことを言っていた人がいました。確かに、日本での日本人の給与で他の生活必需品などとの価格比率を考えると、高いんですが、この両国は日本の3分の1程度のガソリン価格ですからね。何が高いんだ!!と思いました。理由は、現地の人の給与を考えると高いと。もうね、アホかかと馬鹿かと。

ガソリンは、国際市況品な訳で、国際価格な訳ですから、それに連動するわけですから、高いも安いもないと。それに、EUや日本などと比べると、インドネシアとマレーシアは激安で、サウジアラビアなどの産油国(このあたりはかなり特殊でリッター12円程度なので比較になりません)の例外を除けば、世界でも最も安い部類に入りますからね。で、仮に1バレル100USDとして計算すると、原価は60円くらいになるので、両国は妥当な価格なんですよね。それに、レギュラーガソリンにいたっては、補助金がついて、安くなっているくらいですから。

勘違いしている人が多いんですが、発展途上国で生活をすれば、安く済むと思っている人もいるようですが、日本的な生活をすれば、同じということは殆どなく、基本はもっともっとお金がかかります。従って、「車がなければ生活ができない」と言うのは、自分達の基準を置いた屁理屈に過ぎず、代替手段はあるんですよね。日本だって、車がまともに一般世帯に普及したのは、ここ数十年ですから。ただ、車がなければ、今の生活スタイルでは、格段に不便になりますが・・・・。


●作物による植物油の収量と特徴
http://journeytoforever.org/jp/biodiesel_yield.html


■植物油の収量順に並べた一覧
作物 1ヘクタールあたりの油収量(kg) 1ヘクタールあたりの油収量(リッター)

トウモロコシ 145 172
カシューナッツ 148 176
オーツ(カラス麦) 183 217
ルピナス 195 232
ケナフ 230 273
キンセンカの乾燥花 256 305
綿花 273 325
ヘンプ麻 305 363
大豆 375 446
コーヒー豆 386 459
亜麻仁 402 478
ヘーゼルナッツ 405 482
トウダイグサ(euphorbia) 440 524
カボチャの種 449 534
コリアンダー 450 536
カラシナの種 481 572
camelina(アマナズナ属) 490 583
ゴマ 585 696
紅花 655 779
米 696 828
油桐 790 940
ヒマワリ 800 952
ココア(カカオ) 863 1026
落花生 890 1059
ケシ 978 1163
菜種 1000 1190
オリーブ 1019 1212
ヒマの種 1188 1413
ペカンナッツ 1505 1791
ホホバ 1528 1818
珊瑚油桐(サンゴアブラギリ) 1590 1892
マカダミアナッツ 1887 2246
ブラジルナッツ 2010 2392
アボカド 2217 2638
ココナッツ 2260 2689
ギネアアブラヤシ(パーム油) 5000 5950



2012年5月6日日曜日

シンガポールの地下鉄整備計画【LTAのMRT計画】

シンガポールはここ10年で100万人も人口が増え、国民からの公共の交通機関の不満が極めて大きいと言います。それで、今は急ピッチでMRTの整備計画が進んでいます。このMRTは地下鉄と訳されることが多いものの古い路線では、高架橋を走るものも多く、地下はほんの一部分に過ぎませんが、最近開業した路線は、自動運転で尚且つ全線が地下鉄となっています。

それにしても、今後の整備計画はすごいなーと。おそらく、今後20年間に渡り、建設業者は地下鉄関係の仕事があるんじゃなかろうかと思えるぐらいですからね。路線図と言ったらいいのか、この地図(Rail Map)を見ると見ると碁盤の目のようですごいなと、以前ストレートタイムスで見たのは主要エリアは、徒歩5分いないに地下鉄が配置されるようにするという記事でしたが、これを見て確信しましたよ。2030年には今の倍に総延長がなるらしいです。地下鉄のシールドトンネルの技術は、日本のお家芸みたいなもんですから、日系のゼネコンはずっと仕事が継続していくんじゃないかなと思います。ただセントーサとマリーナベイの二つのIRという大型プロジェクトが終わってしまった現在、目玉になるような大型工事がないので、地下鉄などのインフラ整備が金額的に一番大きくなるんじゃないでしょうかね。

本当にシンガポールの官僚は超優秀で、10年、20年後のことを考えて行動を起こしているんですよね。近隣のアジア諸国がいい加減な開発をやっているのとは大違いで、行動も本当に早い。都市整備計画も青写真がしっかりとしていて、これじゃ、先進国から投資があつまるわと思いましたよ。




●現在のMRT(地下鉄)の路線図
http://www.lta.gov.sg/content/lta/en/projects/rail_system_map_mrtlrt.html
http://www.smrt.com.sg/trains/network_map.asp

2012年5月5日土曜日

おなかの脂肪で歯茎再生【歯科再生、歯周病の治療】

歯の再生医療は登場が待たれるところですよね。今回のニュースは、歯周病で苦しんでいる方にとっては朗報ではないでしょうか。将来的には、歯自体の再生も可能になってくるものだと思っていますが、目先は、様々な方法が並行的に確立されることがまずは必要ですね。

この技術は、大阪大歯学部付属病院(大阪府吹田市)の村上伸也教授のグループがはじめたものであり、動物実験で効果が確認され、今後は人に対しての臨床実験が始まると言うことです。京大の京都大学の山中伸弥教授のiPS細胞(人工多能性幹細胞)は極めて有名ですが、このような技術がバンバンでてくるといいなーと思います。

おととしくらいだったと思うんですが、日本歯科大生命歯学部の中原貴教授と同大学新潟生命歯学部の佐藤聡教授が、マウスでの歯の再生に成功しましたが、実用化は10年以内じゃないかなーと言われています。あとは、歯槽骨の再生と言えば、エムドゲインとかGTR方とか探すとでてきますが、これは、歯医者さんに聞いたところ、結構難しいと言う話でした。まぁ、抜歯やインプラントをするという前には試してみたいものですけどね。ちなみに、組織再生誘導法(Guided Tissue Regeneration:GTR法)」は、「特殊な膜」で骨の欠損部を覆って歯肉の侵入を防ぐことで、本来再生されるべき細胞の形成を促します。もう一方のエムドゲインを使う方法は「歯周外科治療におけるバイオ・リジェネレーション法」です。この治療法は、「エムドゲインゲル(一般名:エナメルマトリックスデリバティブ)」という医療材料を、歯槽骨がなくなった部分に塗布して歯肉の侵入を防ぎ、歯周組織の再生を促すというもので幼若ブタの歯胚から精製されます。

個人的に気になるのは、エナメル質の結晶質であるハイドロキシアパタイトに、フッ素イオンを組み込み、その生成物を酸に融解させペーストを歯に塗ると物質が結晶化し、継ぎ目無く歯と結合するという山岸一枝教授の技術や「抜かずに歯を治す新しい治療」というEMATの富永歯科の富永先生の技術も気になりますね。



●おなかの脂肪で歯茎再生…阪大グループが臨床へ
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120503-OYT1T00635.htm

●山岸一枝教授のHP
http://homepage2.nifty.com/nmc/index_j.html

●徳島県鳴門市のとみなが歯科
http://emat.jp/

2012年5月4日金曜日

鉄道・高速鉄道と高速道路の建設費用と運営コスト【良質なインフラがなければ発展はない】

私は、コンパクトシティの推進論者として、都市のスプロール化には反対をしています。理由は、郊外の広い住宅や大型ショッピングモールは、車社会においては便利な生活が提供されることになりますが、交通弱者などにとっては、極めて厳しいものとなり、社会的コストが極めて大きくなることです。また、目先は良くとも、少子高齢化が進行することにより、周辺部は限界集落が発生するだけでなく、道路などのメンテナンスコストが極めて大きくなり、費用対効果の便益を考えた場合に、無駄がかなり大きくなるからです。基本的にビジネスモデルが焼畑式工業(焼畑モデル)な訳で、地域の利益を吸い尽くしたら撤退と言うことをやっており、しかもその利益は地元への還元は殆ど無い訳で、個人的には大店法改正の弊害だと思っており、地方の活力を無くした根本の原因でもあります。金融を中心として、バランスシートの改善やバルクセールなどの焼畑式のビジネスモデルが最近は中心ですが、日本人は本来、狩猟民族ではなく、定住の農耕民族ですから、焼畑式ではなく、農耕式とでも言ったらいいんでしょうか、それとも耕す式とでも言ったらいいんでしょうか、反復継続して土地が活用し、しかも将来にわたって収量を確保するために、保存と言う概念をも持っています。穀物なんかは、数年の保存にも耐えることができ、種も比較的容易に育成することができます。それが、一発屋と継続して農業ができることの大きな違いです。以前、「千個のシンガポールで地球が運営できる」として、「地球0.5%の面積で人類が養える【シンガポールが提言するコンパクトシティ】(下記にリンクあり)」のところでも書いたのですが、エネルギーの消費の面から見て、都市の方がむしろエネルギー消費が一人当たりで少ないと言うのです。これは、家族で住むことと一人暮らしをすることのコストで考えるとわかりやすいと思いますが、いわゆるスケールメリットです。一方で、最近はスケールデメリットと言うのも囁かれていますが・・・・。その意味でシンガポールとはある意味、究極の効率化を求めた国と言っても過言ではありません。

同じように人口密度が極めて高い場所が日本にもあり、様々な条件で似通った場所として沖縄があります。そして、効率的な交通手段として鉄道の建設を考えると、沖縄のような人口密度の高い都市には、鉄道がかなり有用だと思っています。特に沖縄本島の那覇あたりから、北部まで、縦断する地形は、鉄道のためにあるような立地であり、なぜ鉄道大国である日本において、建設が検討されなかったのかが不思議なくらいです。モノレールが近年ようやく整備されましたが、その営業距離は、中途半端なもので、島を縦断するようなものがあってもいいのじゃないかなと思います。鉄道とは、マス(塊)の輸送で極めて高い効率を誇り、その工法と用地取得費用によってコストが全く変わってきますが、ある程度の利用客が見込むことができれば、ある範囲内(半径50KM圏内程度)の局地的な輸送において極めて効率的な輸送手段なのです。これは、日本の事例がその効率を証明しています。MRT(マス・ラピッド・トランジット)が地下鉄の愛称として使われているように「大量高速輸送」なんですよね。

ベトナムのハノイとホーチミンを結ぶ新幹線計画(総延長1630KM、建設費用330億ドル:2兆6千億円、総事業費は5兆円)、そしてマレーシアのクアラルンプールとシンガポールを結ぶ新幹線計画(総延長330KM程度、建設費200億~300億リンギット:8000億円程度が建設費、車両費用は別だと思います)が東南アジアでは高速鉄道として計画をされており、前者は計画が今のところ白紙に戻りました。ベトナムでは、1キロ当たりの建設費用を見てみますと、16億円、そしてマレーシアの建設コストを見ると24億円となります。これは、日本の新幹線の上越新幹線の建設費が1キロ当たり 44.75億円、北陸新幹線が1キロ当たり 78.51 億円というデータからすると割安ですが、ベトナムは、ちょっと安すぎないかな?と思いました。トンネルや橋梁、橋脚などを多用せず、一般の盛土形式にするなどや土地の費用などが含まれていない可能性もあり、ここのところは内訳が分からないので、なんとも比較できません。

これが、日本の一般の鉄道や地下鉄の工事の費用ですと複線を基本としたもので、建設コストが土構造(盛土・切土)で15~25億円、高架橋で20~30億円、山岳トンネルで30~40億円、開削工法のトンネルで100億~200億、シールドマシーンを使って掘るシールド工法のトンネルで200~300億円程度程度かと思います。これらは、施工方法や施工条件などによって大きな違いがでてくるので、必ずしもこの通りにはなりませんが、大体の目安としてはこれくらいの金額になると思います。単線だと半分まではいきませんが、凡そ3分の2程度になります。なお、トンネル方式の場合は、用地費が大深度トンネルになった場合(日本の法律の場合)など補償も含めて殆どかかりませんが、高架方式になった場合は、土地費用や地盤改良や杭を支持地盤まで打つコストや橋脚や橋梁のコストが付加され場合によっては、かなりの費用がかかることもあります。

LRTのような路面電車やモノレールなどの新都市交通システムなどが最近流行っていますが、個人的には、東南アジアの都市は、軟弱地盤で且つ市内で洪水が発生するタイのバンコクのようにBTSスカイトレインのような方式が結構あっているような気がします。また、空港と都心部を結ぶエアポートリンクも完全に高架方式であり、このようなものが東南アジアの都市には向いているような気がします。特に水害のおそれがあり、タイの地下鉄は極めて水害にも弱く、他のアジアの都市、KLやジャカルタも同様の傾向にあるため、その点からも高架方式が採用された方がメリットが大きいと思っています。

私は、KLやジャカルタのような都市であれば、渋滞による機会損失が極めて大きいため、高架方式による鉄道の整備をもっと進めるべきだと思っていますが、計画がある程度あったり、実際に実行されていても、なかなか進まないのが現実です。あれだけの密集度と人口も500万人以上ある都市であれば十分ペイすることが予想できますが、バンコクのスカイトレインは建設コストが嵩んでしまったため、採算的には良くないようです。これも、東京や大阪の私鉄やJRのようにもっともっと早くから、計画して鉄道中心の生活であれば、ここまではならなかったと思います。あらためて、車中心の社会に問題を感じます。今後、化石燃料がどんどん値上げされることによって、状況は鉄道優位になりますが、一体どうなるんでしょうか?

シンガポールは、もう国として拡張する余地は殆どなく、不動産も極めて高くなってしまったため、おそらく、シンガポール政府としてもシュミレーションはしているでしょが、マレーシアとの併合もありなのかなと思っています。もともとシンガポールは、マレーシアの一部ですし、今の状況を考えると、頭打ちなのは明らかなので、高速鉄道をシンガポールからマレーシアのKLの間まで引いて、人口を分散させるのも悪くはないのかなと思っています。途中は殆どがパームオイルを作っているパーム園で、人工が集中している地域は皆無に等しいので、開発も容易です。何を馬鹿なことをと言うかもしれませんが、シンガポール人の多くは、前述のようにもともとマレーシアの人間であり、またシンガポールが独立した後もマレーシアから流入している人が経済界に多いのも周知の事実です。また、ケーススタディとして類似例を挙げると香港は既に中国の一部で、一国二制度を維持しているものの、基本的には、中国の一部です。同じことがマレーシアとシンガポールの間で起こってもおかしくはありません。カジノという特効薬を導入して目先の成長は獲得できましたが、10年、20年先を考えると伸びしろは殆どないですからね。今のように高いお金をかけて、地下鉄を整備するより、すぐお隣で、地続きで、且つ土地の値段の桁が2つくらい違うマレーシアを活用しない手はありません。シンガポールのすぐお隣のジョホールバルは、香港のお隣の深圳(深セン:シンセン)の発展の成功事例をもとにイスカンダル計画を打ち出しましたが、これはやり方しだいでは飽和状態のシンガポールの受け皿になるため、面白いなと思っています。特に、新幹線が上手くいけば、完全にシンガポールから通勤圏に入るエリアは、新幹線通勤が日本でも一部で行われているように、シンガポールとマレーシアの間で行われるかもしれませんね。

ちなみに、東南アジアでの渋滞は日常茶飯事で、その非効率さには驚くほどです。片側3車線の道路で1kmのマイカー渋滞は、内訳をみると400人ほどしかいません(5ナンバーサイズ乗用車1.7x4.7m、車間距離約5mとして計算)。これが電車に乗れば高々2,3両分にしかなりません。電車1線で、道路5~10車線相当分の人を運べます。機会損失なども解決されれば、本当にすごいことになると思います。その意味である一定以上の都市規模という大前提がつきますが、費用対効果費が車道建設より格段に良くなるのです。当初は道路のほうがよくとも、都市が発展し、オフィス勤務者や出張者などが増えれば、他の世界の大都市のように、鉄道を整備しなければ、人を引き止めることができないのです。本当に東南アジアの大都市は自動車会社が補助金を出しているんじゃないかと思うほど、自動車優先なんですよね。冗談抜きで、鉄道網が貧弱すぎるため、今後発展するのに足かせになっているぐらいですから。それを考えると東京の都市計画って、骨格はすぐれたものだったんだなーと思います。

東南アジアの大規模な都市部はみんなと言っていいほど、沖積平野となっており、見事に平野でまっ平らに近いくらいなんですよね。ですので、鉄道の最大のネックである勾配なんか意識することはなく、更に高額の土木構造物であるトンネルも殆ど作る必要がないと。あるとすれば、洪水対策や地下鉄のシールド工事や開削工事だと費用が高くなってしまうので、高架橋にするっていうことでしょうか。おそらく軟弱地盤でしょうから、地盤改良も必要になると思いますが、地下に作ることを考えたら易いもんです。日本のJRや私鉄のように平地に地盤面とほぼ同じところに通せば、コストはべらぼうに安くなりますからね。ただ、現状のように発展してしまった後ではもう無理です。中国のような強制的にできるような力がなければ無理ですから。北京や上海なんかは、自動車網、鉄道網なんかが素晴らしいらしいですからね。放射状、環状、それぞれしっかり整備されており様々な国の事例をしっかり学んで都市計画として反映させていると。基本的に平地じゃなければ、土木構造物を作るにしても、家をつくるにしても、ビルを作るにしても金がかかって仕方ないんですよね。日本みたいに山がこんなに多い国にこれだけの鉄道や道路網を作ったのは、本当に驚くべきことなんですよ、本来は。グーグルアースなんかを見ると一目瞭然ですが、関東地方が発展しているのは、日本最大の平野を後背地にしっかりと抱えていることにあります。良質なインフラと言う後の条件はあるといっても、何といっても、これが発展の大前提ですから。

あと、先日開通した新東名高速道路の先行開業区間が162KMですが、これは、2.6兆円の事業費をみると、だいたいキロ当たり160億円ですね。しかし、第二東名は、高規格道路のなかでも設計速度が140KM とも言われ、片側三車線の合計六車線、しかも勾配率や線形が良くしてあることもあり超高規格道路です。しかし、通ったことがある人はわかると思いますが、コスト削減として猪瀬ポールや姉妹品となる猪瀬ブロックで強引に片側2車線にしてあり、将来、本来の片側3車線に戻そうとしても、電光掲示板の支柱なども移設しないといけない構造なので、余計なお金が将来にかかるという本末転倒なものとなっています。猪瀬と民主党はアホだなと思いますよ。新名神、新東名の超大断面のトンネルとか高架橋などの超高規格な例を除けば、普通の一般の高速道路は土構造(盛土・切土)で20~50億円、高架橋で40~60億円くらいが概ねの費用だと思います。新名神・新東名がムダだとか、高規格過ぎるとか言う人がいますが、30年に一回の災害、100年に一回の災害などを考えたらどうでしょうか?正直、東名や名神が災害で潰れたら、日本列島がそれこそ麻痺します。大災害が起こった時じゃないとそれは評価されませんが、列島の大動脈ですから、これは致し方ないというか、東名のバックアップとして絶対に必要だったと思います。それが東海道新幹線にも言えるんですよね。JR東海があれだけあせって、自前でやるっていうのは、インフラが限界に近づいているからっていう話もあります。

エネルギーだとか人口、軍事力だとか、国力の要素は色々ありますが、やはり、発展をするためには、良質のインフラなくしては発展はしません。その点では、日本は、道路、鉄道、空港、港すべて同時に整備したため、タイムラグがありモータリゼーションが進んだ途上国に比べてメリットがあったと思います。あと、思うのはインフラとは、言葉どおり、目に見えない構造です。社会資本とも訳されますが、製造業もサービス業の普及も、インフラなしにはなしえないのです。その意味で、日本の計画はしっかりしたものであり、将来を見据えることができていたものだと思っています。

宇部興産のように、一般の私企業が自前の道路や橋、船を着けるための岸壁を持っていますが、これが、公共の道路だったらどうでしょう、公共の岸壁だったらどうでしょう?確かに使用頻度や税率によっても企業へのコストは変わってきますが、自前でフル稼働するということはよほどのことがない限りないです。そのようなことから、道路や港湾は製造業の大動脈でもあり、多くの人はそれを意識していませんが、実はとてつもなく大きなものだったのです。いわゆるロジスティクスは、兵站と呼ばれ、一種の戦争用語です。ビジネス用語はよく、戦争用語になっているように、ビジネスは一種の戦争ですからね。

インフラって、インフラストラクチャーの略なんですけど、直訳すると「下部組織とか構造基盤」なんですよね。定義としては、学校、病院、道路、港湾、工業用地、公営住宅、橋梁、鉄道路線、バス路線、上水道、下水道、電気、ガス、電話などを指し、社会的経済基盤と社会的生産基盤とを形成するものの総称とWikipedia先生には書かれています。簡単に言ってしまうと、生活を維持するためのライフラインとでも言ったら良いんでしょうか。世界のトヨタも、セブンイレブンやローソンなどのコンビにも、インフラなしにはその便利な製品やサービスが提供できないんですよね。ここのところを考えないと発展する都市の条件を満たすことがなく、頭打ちになってしまって、港湾や道路などが慢性的に混んで、そこがボトルネックになってしまうということがありますからね。30年、50年先を見据えた中長期的な都市計画なしには、発展とはあり得ないんですよね。目先の利益で都市整備を進めてしまうと、地下鉄の整備でべらぼうな費用がかかったり、立ち退きなどの交渉で時間もかかると。その機会損失って言ったら半端ないですよ。東南アジアでそれがまともにできているってないんですよね。都市国家として、かなり例外ですけど、シンガポールくらいなんですよ。あとは、鉄道がダメダメですけど、マレーシアですかね。

建設などのイニシャルコストだけが注目されるところですが、その後のランニングコストとなる運営コストも無視できないところです。これは、線路や道路の修繕維持コストがメインになりますが、長く使えば、橋の架け替えなども発生します。信号や電光掲示板などの費用もあるでしょうが、これは、利用者が多ければ多いほど、費用が捻出しやすくなります。これらの問題を象徴するJR北海道問題は、上下分離方式が取り入れられていないことが一番大きいと思うのですが、なぜ、それが問題かというと下部(インフラ)の管理と上部(運行・運営)を一緒にしたら、運行頻度の少ない鉄道は、それがすべて運賃に跳ね返ってくるからです。道路は、高速道路などの有料道路以外は基本的にタダですからね。重量税やガソリン税などがあると言っても、鉄道のように自前で全部負担することを考えたら、無視できるものですからね。このような点からも、地方に関しては、鉄道輸送というのはデメリットが多いものの、都市部に関してはそのエネルギー効率や輸送効率など、様々な面で区立的なところが目に付くんですよね。従って、中央と地方、その特性に応じて、インフラの計画をしっかりと立てて、目標を達成するためにしっかりとした計画を立てないといけないんですよね。

あと、人口動態もちゃんと盛り込まないと駄目ですね。日本のように1950年代のベビーブームに代表されるように、人口が急激に増えたことと、その構成がピラミッド型から逆ピラミッドになったということです。今から、たった60年ちょっと前には、人口は7000万人をちょこっと超えるぐらいだったのが、2006年のピークには1億3000万人となり、現在は、人口が減りつつありますが、こんなに人口が急変動した時期は人類では経験がありません。合計特殊出生率が2を切っているなかで、急激に人口は減るでしょう。社会学的に言う人口ボーナスから人口オーナスと言うことです。これは、栄養状態の改善、医療技術の進歩によるところが8割以上を占めると思いますが、人類が今まで経験したことのない平和で豊かな時代ですが、後世にも大きな禍根を残す時代だったと振り返られると思います。現在、社会保障も破綻しかけており、社会インフラも遠くない将来に維持できなくなり、選択と集中をしなければならなくなります。大量生産・大量消費の時代はとっくの昔に終わり、急激に縮小する人口、市場を眼前に私たちは対応をしなければなりません。

太平洋ベルトと呼ばれる、東京、名古屋、大阪、九州の地域に現在も人口が集中していることを考えると、そこに経営資源を集中し、他の地域は縮小均衡でやっていかないと国が倒れてしまうことにもなりかねません。確かに、高速鉄道や高速道路は便利ですが、今のまま整備を続けていたら、とんでもないことになります。エネルギーと食料の問題さえ解決できたら、殆どすべての問題は解決できるんですけどね、世界中で。あと宗教の問題は、ほぼ永遠に解決できない問題だと私は思っていましたが、これもエネルギーの問題が解決すれば、ある程度は落ち着くかもと思ったりもすることがあります。

日本が今直面している問題は、今後、中国や東南アジアでも、時間差で起こる問題です。特に中国は、日本より人口構成が歪なので、ある瞬間から日本など比較にならないスピードで人口オーナスが進みます。雁行型と言われ、日本を手本にキャッチアップを目指してきたわけですが、こんなところでも、日本と同じことになるとは、皮肉ですね。人類は、便利さを手にした代わりに、とてつもなく大きな代償を払わなければなりませんが、救世主となるエネルギー革命、食糧革命は起きるのか、楽しみでもあるところです。


●地球0.5%の面積で人類が養える【シンガポールが提言するコンパクトシティ】
 http://www.akudaikan.com/2011/11/05singapore.html

●ベトナム高速鉄道計画
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0%E9%AB%98%E9%80%9F%E9%89%84%E9%81%93%E8%A8%88%E7%94%BB
●東南アジアの在来鉄道整備状況 ーベトナム・南北高速鉄道建設計画ー
http://www.ihcc-info.org/mem-seiiki-seito-jukei-map01-konmin01-vietnam01-rail01.html
●それいくら?
http://homepage1.nifty.com/tabi-mo/ikura.htm

●インフラストラクチャー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC

2012年5月3日木曜日

種が違っていたのなら?【黄色人種の日本人夫婦から黒人が生まれたのは種違い??】

元読売巨人軍で、横浜ベイスターズにいた○○元選手、奥さんも日本人で肌が黄色いにも関わらず、赤ちゃんは肌が黒かったそうな・・・・・。

先日、高額な養育費を請求した某有名投手の奥さんも、顔がベビーシッターの男の顔にそっくりと言われており、いまさらながら、世の中には、種が違って、実は・・・・と言う人が多いんじゃないかと言うことを改めて思いました。昔、テレビ番組で、100人くらい集めて、顔にモザイクがかかって、いろんなことを聞く番組があったんですが、世の中乱れているなーと思いましたもん。そのなかで、印象的なのは、「自分の子が亭主じゃない可能性がある」と言う質問に、確か2割が、そうだと回答をしていたような記憶が・・・。

それにしても、○○元選手の件は、明らかにわかるものの、殆どは、似てないね・・・・で済ませられるんでしょうが・・・。しかし、間違って口を滑らせて言おうもんなら、場の空気が凍りつくこと間違いないです。私も知り合いで子供が生まれた人がいたんですが、空気読めない人がいて「お父さんに似てないね」と発言したあと、どんよりと周りの空気が重くなり、皆無口になりましたから・・・

さわやかなイメージが強いんですが、背負ってるもの大きいんだなーと思っちゃいましたよ。ホント、人生いろいろ、何が起こるかわかりませんね。

特にネットの時代、記憶から消えても、記録にはしっかり残って、ホント末代まで語り継がれるだろうなと・・・・。偉大な選手でしたが、奥さんの人選ミスでっていうのもあまりにも哀れすぎますな。

○○元選手も不憫ですが、子供はもっと不憫ですね。特に子供には何も責任は無いのに・・・。

それにしても奥さんは、クロマティの直撃ライナーのホームランの威力が忘れられなかったんでしょうか・・・。

肌の色が違うとか明らかに見た目が違うのなら解るのでしょうが、今はDNA鑑定の技術があります。これで壊れる家庭もたくさん出てくると思います。知らなくて良かったものが・・・・・。古きよき時代にはもう二度と戻れないんですよ・・・。


●○○元選手
http://blog.livedoor.jp/weekchange-beronupes/archives/51223077.html

皆さんは、現在、テレビ東京でプロ野球解説者をしている
元横浜ベイスターズのV戦士、○○元選手をご存知でしょうか?
元々巨人軍に在籍していて、顔が長いことから「ウマ」などと
呼ばれていた選手です。○○元選手は結婚して2ヶ月で離婚しています。2ヶ月。スピード離婚もいい所です。

元々 この結婚はできちゃった結婚でした。入籍した時、奥さんは既にお腹が相当大きかったそうです。2ヵ月後。奥さんに陣痛が!
○○元選手は一緒に病院に行きました。分娩室の中で、奥さんの手を握り、一緒に出産を乗り越えようと頑張る○○元選手。オギャー!オギャー!   ??

分娩室の中は異様な空気だったそうです。なぜか・・・。それは、赤ちゃんの肌の色が、黒かったんだって・・・。助産婦さんも○○元選手におめでとうございますとは言えなかったそうです。○○元選手は呆然としながら奥さんに言ったそうです。「とりあえず、お疲れ。」

フェルメネス:彼の奥さんが出産した子供が黒人でした。もちろん奥さんは黄色人種 駒野選手も黄色人種 イエローとイエローの間にブラックは生まれません。これは奥様が御産卵された御相手の種親が○○元選手選手ではなく、黒人の方だったという事実です。これを受けた○○元選手選手、堪らなかったのでしょうか?2ヶ月で御離婚されました。生殖において不節操なデキちゃった結婚、性的にすさんでいたところを見ると同情する余地はありませんが、奥様のこの後の子育てを思えば、夫として親としてお子様が成人を迎えるまでは家庭生活を維持していくのが男性の責務ではないでしょうか?

●ダルビッシュ次男とサエコの雇ってるベビーシッター男がそっくりすぎると話題に
http://blog.livedoor.jp/hisabisaniwarota/archives/52118460.html