2012年1月22日日曜日

下半身(エロ)の経済学とパケット通信

下半身の経済学と言いますが、これが経済に貢献しているウェイトはかなり大きいです。おまけに、ビデオデッキなどもそうですが、携帯電話の普及もエロが根底にあるという本を先日、本屋で見ました。世界の下半身経済が儲かる理由―セックス産業から見える世界経済のカラクリ 門倉 貴史 (著) 本当にその通りだと思います。

あと、「インターネット」と「パケット通信」、そして「デジタル化」と言うのが世の中を大きく変えたなって最近つくづく思います。初めてインターネットを見たときは、世界中と繋がっているんだ・・・・ぐらいにしか思っていなかったんですが、その後、ここまで爆発的に普及するとは思っていませんでした。理由は、そこにコストの問題があったからです。初めの頃は、今のようなADSLや光ファイバーのような常時接続ではなく、常時接続ができるのはお金を持っている企業や学校ぐらいしかありませんでした。まだ、当時はFAXの陰でTELEXが最後のあがきで頑張ってて、私が新卒で働いた会社からは、入社後、それほど経たないうちに撤去され、KDDIもサービスをやめちゃいました。文字数で課金されていたため、DQN(コレは使わないですけど)、PLSとかASAPとか使っていると、海外とやり取りしているんだって感覚によく陥りました。 

個人は、ダイアルアップで電話回線経由でインターネットに接続し、それも56KBPSと言う今では考えられないくらい遅いスピード・・・・。ISDNですらこんなスピードでしたので、アナログはもっともっと遅かったのを覚えています。それも時間ごとに課金をされていたので、自宅ではゆっくりと見ることができず、テレホーダイなるサービスをNTTが導入するも、当初は夜間主体のサービスだったため、夜の遅い時間しかできず毎日学校で寝不足だった記憶があります。それが、こんなに安価で快適なインターネット環境がこんなに早く手に入れられるなんて、正直驚いています。これも、技術革新がその根底にはあるんでしょうね。 

さて、パケット通信とは、データを細切れにして、回線を占有せずに、空いている回線を使って、データの送受信を行うと言うものです。この考え方がもたらしたメリットはとてつもなく大きく、今までの回線を占有して通信を行うと言う概念を覆してしまいました。発想の転換とは恐ろしいものですね。それにデジタル化というのも、音声やデータをすべて二進法に置き換える方法ですから、今までの概念をガラっと変えてしまいました。ですから、消費電力も少なくなり、携帯なんか電池の持続時間が何十倍まで変わったと言います。当初、携帯電話は、大きな肩掛けかばんを持ち歩いて、電池の持続時間も10時間とか話しにならないようなものでした。それに、電波も入らないところがあまりにも多かったですし・・・・。今では、発展途上国でも携帯電話は凄まじい勢いで普及していますし、技術革新と量産化によってコストはどんどん安くなっていますから、この先、どうなるんでしょうか。 

よく二乗の曲線と言われますが、10%を超えるとあとはバイバイゲームで普及が加速していくんですね。それは、大量生産による価格の低下と周りが持っているからっていうことが多いようです。ホントインターネットが普及したのは、定額になったところが極めて大きいと思います。だって、一通メールを送るのも一万通メールを送るのも通信料は基本的に変わりませんからね。 

以前、私は光ファイバーに関わる仕事をしていたんですが、その当時は、衛星なんか駄目だということで、バンバン光ファイバーが売れていたんですね。で、WDMという波長多重通信の技術が生まれ、波長が違う光を一本の光ファイバーに通すことができる技術が生まれたため、何百倍も効率が上がりました。当時は、東京と大阪の主要幹線の光ファイバーは400本と言われていましたが、使われていたのはWDMのおかげでたった一本だったと言います。光より早いものはないと言われていますが、今後、どーでしょう。You tubeなどにより回線使用率がうなぎのぼりと言われていますが、新技術がまた出てくるのではないでしょうか。 

それにしてもImodeが出た時は、出会い系とか色々お世話になりましたよ。あと、サーバー運営のロリポップの社長も告白していましたが「ご近所さんを探せ」というサイトは、半ば出会い系のような感じだったんですよね。私も、昔よくナンパしていました。ホント、情報革命を強く感じますよ。

●パケット通信 Wikipediaより 
 http://ja.wikipedia.org/wiki/パケット通信

2012年1月21日土曜日

発展途上国でのアグリビジネスを考える

発展途上国のアグリビジネスって、本当に伸びしろが腐るほどあるんですよね。つーか、あまりにも現在の作業がローテク過ぎて、話にならないので、機械化したり、ちょっと知恵を絞って、効率化したら、劇的に生産性があがるんじゃなかろうかと。

特に、赤道の界隈の東南アジア諸国なんかは、二毛作どころじゃなくて、三毛作もできるくらいの気候ですからね。日本は、ホント基本的に一毛作で、高価な農業機械も、年のうちに稼動するのは、たったの二週間ぐらいかと思います。この二週間を年で割ると、稼働率はたったの4%。すげー低いなと。

製造業の工作機械とかなんか、24時間稼動で、たまーにメンテナンスがある時にとめるぐらいですから、稼働率は90%を超えるといいますし、半導体に至っては、走り続けて、作り続けないといけないので、ホントほぼ100%に近いくらいの勢いといいますからね。

工作機械なんかも、マシニングセンターのような高価なものは、馬車馬のように働かされて、しかも、サイクルタイムをさらに短くするために、動きがアホみたいに早いんです。つーか、一工程でたった数パーセントの短縮でも、これが年単位となるとすごい短縮になるんですよね。

農業も、アメリカ様のようなあそこまで大規模なものとしてやると自然への負荷とか大きいのでダメダメですが、零細なところを組合みたいにするとかして、農業機械の稼働率を徹底的にあげるようにして、あとは流通網をバッチリ抑えるようなことをしたら、もっと利益はあがるでしょうと素人ながら思っちゃいました。

農家からの仕入れ価格と末端価格は、10倍とかザラにありますからね。ホント、結構驚きます。あと、牛や人力をつかった田植えとか、ホントありえないと思ったんですが、人件費が安いので、これも成り立っちゃうんですよね。ホント、農業革命、発展途上国での伸びしろを考えると、やりたいなーと。

でも、中古の農業機械とかも結構、輸出入の規制が厳しくて、ビジネスを思いついたんですが、やっぱり、政治力かなーと思いましたよ。一時は、中古の建設機械も規制でダメダメでしたからね。

日本の建設機械の中古は、発展途上国でむちゃくちゃ評判が良かったんですよ。そして「○○土建」とか書いてあるほうが、値段が高くつくと。

2012年1月20日金曜日

電子マネーの躍進と硬貨の流通減 【EDYやSUICA】

日銀の統計によると硬貨の流通量が減っているそうです。理由は、電子マネーの普及ということですが、なるほどなーと。先日、日本へ一時帰国した際、大阪をぶらぶらしていたんですがかなり多くの店が「EDY使えます」と書いてあるんですよね。空港はANAの息がかかったところが多いので当然としても、普通の飲食店や電器屋で使えるのは驚きましたわ。

私は、基本的にマイレージを航空券に交換することが多いんですが、今回は、率が悪くなってもいいのでという感じでEDYにかえたんですが、これが意外や意外、いろんなところで使えて、結構重宝したんですよね。マイレージの交換率も悪くなったので、こりゃ結構いいなと。

前は、会社の経費やゴルフコンペの幹事をやって立て替えることが多かったので、カードのポイントがバンバン溜まって、それをマイレージに換えることが多かったんですが、時代も随分と変わったなーと。

このEDYやSUICAの技術は、ソニーのフェリカ(FeliCa)の技術を使っていて、一番早く導入されたのが、香港のオクトパスカードで1994年に既に導入されていたと言うことですから驚きです。ちなみにシンガポールは2002年に導入されて、公共の交通機関の運行の効率が随分と上がったそうです。

それに比べると、組合がバンバンストをやるヨーロッパは糞だなと。フランスやイギリスですらウンコ以下ですからね。それを考えると、日本経済は駄目駄目ですけど、すげーな日本と。

ところで、ヤマダ電機のポイントや、マイレージも会計上は、負債として貸借対照表に計上しないといけませんが、これは、現金として認識されるんでしょうかということがとても気になりました。ちなみに、私が知る限りは、商品券と同じように、使った時点で会計上は現金と同等の処理がなされると・・・・・。ちなみに、余談ですが、商品券や切手は、非課税扱いになるので、消費税はかかりません。昔、経理をやっていた時に「非課税と対象外」の違いがわからなくて、悩んでいたことをふと思い出しました。

話がそれましたが、マネーサプライを増やせとか、政府紙幣を刷れとかいろんな議論を聞きますが、ホント、政府も個々人に電子マネーのカードを与えて、一人100万円くらい与えればいいのにと思うことがあります。シニョレッジとかも完全無視できますし、通貨ではないので、信用も与えなくてもいいですからねw ただ、強制通用力もないわけですから、民間会社がEDYのように運営がなされていたら、ホント回収もできなくなるわけですね・・・・

2012年1月19日木曜日

「雇用・設備・債務の過剰」と減ることのない競合

日本のバブル崩壊は、「雇用・設備・債務」と言う三つの過剰と不動産バブルで説明をされることが多いのですが、世界に目を向けると同じことが起こっているなと。また、マクロ面での影響を極めて大きくしているのが、国境という障壁が極めて低くなったと言うことです。以前にもまして「ヒト・モノ・カネ」が簡単に国境を越えるようになり、「カネ」に至っては、膨大な金額がまばたきよりも早く、瞬時に国境を超えてしまうと。

先進国がわが世の春を謳歌できてきたのも、基本的には「東西冷戦」が極めて大きかったと思っています。また、教育が十分に行き届いていない、植民地支配をされてきたような国から搾取することによることも先進国には、極めてメリットが多かったのですが、それも限界に近づきつつあるなと。

新興国では、先進国の成功モデルに基づき、資本主義経済を導入し、付加価値を生む工業製品を作るという政策を掲げ、工業国を目指してきたわけですが、半導体のような特殊な業界を除いては、基本的に競争相手は大きく減ることはありません。新興国だけでなく、それに追いつけ追い越せと様々な国々がキャッチアップ戦略を行ってきたわけですが、気付いたら、生産能力が過剰になっていたと。

日本ですら、生産能力で20年前に過剰だったわけですから、中国の生産能力の過剰さは、世界経済に与える影響は極めて大きく、その低廉な労働力によって生み出された製品の競争力も極めて大きいと。

その需給ギャップは、そう簡単には解消できないだろうと思います。解消できるのは、戦争が起きるか、地震や津波などの天変地異が起きる二つしかないんじゃないかと歴史的な背景を見て思うわけです。既に、世界経済は臨界点に達していると。そうは言っても、多くの主要国が核を持ってしまい、容易に戦争ができなくなってしまったことを考えると天変地異を人為的に起こして、製造能力を削減するしかないんじゃないかと思うヒトがいてもおかしくはないと思います。あくまで天変地異は不可抗力「Act of God」ですからね。

2012年1月18日水曜日

インターネットにみる軍事技術の民生移管

農業革命、産業革命に続く第三の波としての情報革命は、極めて短い時間に世の中を劇的に変えました。私は、インターネットと併せて、携帯電話の技術も含めて、情報革命と捉えていますが、この10年、20年と言うのは、目まぐるしい変化を遂げた期間であり、今までのどの時代の10年間・20年間をとってもこれほどまでに変化があった時代と言うのはないだろうと。

さらに、技術の蓄積が行われると同時に、加速度的に世の中が高度化したことは「学問」をはじめとするアカデミックな分野での体系的な研究と資料化・DB化、さらには制度の面からは「特許」がそれを支えた側面が極めて大きいと思っています。

仕事をしていて思うことは、調べ物はインターネットでほぼ完結してしまうと言うことです。今は、多くの個人・組織が情報を世界に向けて発信していて、ケーススタディ(事例研究)を独自にすることをしなくてもよく、事例がネットを通して収集・分析することができ、膨大な時間をそれに割かなくても済むということです。今までは、ノウハウと言うのは、企業の目に見えない資産として大きな意味を持ち、属人的な側面が極めて多かったのですが、その意味が極めて小さくなったことが、インターネットの功績だと思っています。ただ、薬と同じで副作用は当然あり、工場のFA機器(ファクトリーオートメーション)による省力化と共に、今まで人が何人も関わってやっていた仕事がなくなってしまったと。いわゆる合成の誤謬に近い感じですが、個別の行動でみると非常に合理的ですが、国家や世界と言う単位で見ると人が要らなくなってしまうと・・・・。

私がいつも思うことは、軍事技術でもあり、虎の子の技術のインターネットをなぜアメリカが公開したかと言うことです。もともと、インターネットの発想は、情報拠点が爆撃などでやられてしまっても、他のバックアップの拠点を生かすことによるという集中から分散の技術にあったわけですが、それを他国に公開するデメリットのほうが多かったんじゃなかろうかと思ったのですが、公開したのは、デメリットをメリットが上回ったと思っていいのかと思います。

と言うのも、理由は大きく二つあり「既存の技術が成熟し、糞詰まりになっていた」、「放置しておけば、他の誰かが公開したので、先行者利得を得るために自分たちが公開した」と言うことがあると思います。前者は、資本主義の病理である「拡大再生産」が既存の産業では行き詰っていたため、新規市場を切り拓く必要性があったのだと思います。また、情報分野は金融と極めて親和性が高く、ハードの高度化と共に、インターネットというインフラの整備がその効果を大きくしたと思っています。

インフラを握ると言うことは極めて大きなことで、GPSの技術も過去は、意図的に精度を落とすことによって、敵を錯乱させたとも言われており、インターネットも上流をアメリカが握っていることによって、有事の際には、自分が有利にできるというだけでなく、平時にも情報を常に獲得できると言う面では、極めてメリットが多かったのだと思います。

一見、自分の首を絞めているように見えるインターネット技術ですが、やはり、放っておいても、間違いなく誰かがやったので、それじゃ、先を越されないうちに、自分たちがやっちゃおうと思うのも不思議ではありません。核の技術なんかもそうですよね。完全にあれは、先行者利得かと。

2012年1月17日火曜日

市場を拓くこととパイを奪い合うこと【レッドオーシャン、ブルーオーシャン】

マーケティングをしていると思うことは、新規市場を切り拓くことと、既存の市場のパイを奪い合うことの二つで迷うことです。前者は、通常ブルーオーシャン市場といい、試行錯誤が極めて多く、手探りで仕事を始めるため、苦労が多く「土地を耕す・肥やす・種をまく・水をやる」と言う開拓行為から、刈り取りまで、時間がかかることが結構多いんです。ただし、競争が激しくないため、先行者利得を得ることができ、利幅も大きいんです。ただし、あまりに価格を高く設定しすぎてしまうと、競合他社が参入して、その後に熾烈な価格戦争になってしまうことが多くみられます。価格設定やその後の販売戦略など、マーケティングが大きくその後に影響します。

それに対して、後者は、レッドオーシャンといい、既にマーケットがあって、リバースエンジニアリングや模倣、さらには製造設備さえ入れてしまえば特にノウハウがなくてもできてしまうことが多いため、参入障壁が低いことが挙げられます。しかし、競合が多いため、当然、利幅は小さくなります。また、大手の参入によって、その大資本を投入して、スケールメリットを追及する戦略をとられると、中小は生き残っていくことができません。この市場は、半導体や液晶などが顕著です。

私がいつも引き合いにだす、アマゾンとアップルを見てみると、アマゾンは両者を融合した戦略、アップルは、完全に新規市場を切り拓いた戦略と言えるのではないでしょうか。

ただ、今後のネットのビジネスモデルの先駆者として、アマゾンの「金太郎飴方式」のビジネスモデルは極めて、汎用性が高く、本当に色々な分野を駆逐すると思っています。その意味では、アップルなんか比べ物にならないくらいの薄気味悪い怖さすら感じています。

2012年1月16日月曜日

シンガのバブルの最終章?【高杉、ショボ杉】

シンガポールは一般の人間が不動産のライセンスの5%とも10%を持っているとも言われています。と言うのも、サイドビジネスで普通の会社に勤めている人やタクシーの運転手が副業をしているんですが、ホント、タクシードライバーや、会社の同僚が「今買わなければもっと高くなる」なーんて、異口同音に言っているので、今年がシンガポール不動産バブルの崩壊の年になると思っています。

つーか、普通のコンドーム、じゃなくてコンドミニアムがたった3年くらいで倍になってるんですよ!!ホントあり得ないと。

プールとかジムはついていますが、ホントしょぼくて、こんなので1ミリオン出すのは・・・・と思っちゃいます。今は、超円高のお陰で円換算では多少は割安感はありますが、それでも十分高いです。日本円換算で平気で億単位の物件がゴロゴロしていますから。

「水は高きから低きへ流れる」との言葉があるように、裁定取引で、割高なものはコンペティターなどが表れ、価格調整が当然なされると思っています。国土が本当にゴミみたいに小さくて、食料や水など止められたら、即死ですからね、こんな国。

よく、ケネディが「靴磨きの少年が株の話し」をするのを聞いて暴落の近いことを感じたので相場を手仕舞いしたと聞きますが、本当にそんな感じです。

ホント、今のような時代は「Cash is King」ですよね。リーマンショック後、大手企業が増資に次ぐ増資を重ねたことやなりふりかまわず現金を確保したことを思い出します。