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2023年3月5日日曜日

インフラの危機【笹子トンネルに始まるインフラ劣化の顕在化】

 首都高速が3000億円を超える直近の更新費用の概算を提示したことには全く驚きませんでした。試算では、兆円単位のコストがかかると言われており、緊急的なものの対策を行っていても、モグラたたきのように次々とその更新タイミングが訪れて来て、終わりが全く見えないエンドレスの様相となっています。

アメリカでは橋の劣化が日本より以前に言われていましたが、それを日本は知っていながら対策をとってきませんでした。笹子トンネルで死亡事故が起きてから、いよいよ世論におされる形で対策を取ったわけですが、これは初めからわかっていたことです。日本は、欧米諸国に比べて、自然条件が厳しく、更に急峻な地形であることから橋やトンネルなどの構造物が極めて多く、建設費用も高くついていましたが、維持管理コストもさらに高くつくものとなっています。

直下型地震や南海トラフ地震など、これから確実に訪れるであろう大震災を前に、耐震補強がどれだけできるかも気になりますが、震災が起きたときにどれだけ迅速に復旧ができるか、被害を最小限に抑えられるかも気になりますが、その後の復興プランがどれだけ政府や自治体で共有されているかも気になります。BCPが言われて久しいですが、インフラは国家100年の計とも言われるように、それ抜きでは経済活動もままなりません。外環は調布での陥没事故でずっと工事が止まっていますが、あれが開通していればどれだけ渋滞が減ったことか、更には災害時のバックアップとして機能するのか、とても悔やまれます。

2020年4月27日月曜日

直下型地震、南海トラフ地震などの天災がコロナ渦に拍車をかけるか?

災害大国日本、今のコロナで混乱をしている中で災害が起きたら大変なことになります。地震はいつやってくるかわかりませんし、今後は台風のことも気になります。ひょっとすると富士山の噴火も十分に考えられ、本当に泣きっ面に蜂じゃありませんけど、最悪のタイミングで最悪なことが起こることって十分にありえます。

いちおう、食料の備蓄はある程度して置いたほうが良いかなと思っています。

2018年7月28日土曜日

再生可能エネルギーは蓄電技術がないと無意味か?

火力発電が世界的にダメ出しをされて、「金貸し」が温暖化ガスを出すもの、化石燃料を使うものには金を貸さないようになっているようです。温暖化ビジネス、環境ビジネスで儲けている人がその影にたくさんいるようですが、正直、風力発電や太陽光発電は今まで何度も言っていますが、蓄電技術がセットじゃないと無意味とは言わないですけど、価値がないと思っています。

恒常的に強い風が吹いている場所で安定して電力が得られる風力発電、そして常に太陽がでていてマックスの発電量が得られ、ロスが無いというのだったらわかりますが、そんな条件のところは日本には殆ど無いはずです。正直、国策とか言って高い値段で電力会社に買わせていますが、藻から燃料を作る技術、自ら水素を作る技術、それから蓄電技術に投資をしたほうがよっぽど良いと私は思っています。

GEにしろシーメンスにしろ、世界的な重電メーカーが火力が駄目でリストラをして、日本の三菱重工も日立製作所も火力発電に関しては部門を切り離しちゃっています。正直、そんなすぐに再生可能なエネルギーに切り替わる訳ないっていうのに・・・・。

キャッシュレスが進み、決済手段が変わる【決済を制する者がプラットフォーマーになる】

QRコードでの決済がようやく日本でも進みだして、LINEやYAHOO、楽天、そしてメガバンクがタッグを組んで覇権を握ろうとしていますね。このあたりは、VISAやらマスターカード、アメックスあたりがペイウェイブやコンタクトレスなどからいきなり方針転換をしたら、すごいインパクトがありますが一体どうなるんでしょうね。

あとは、IDやQUICKペイのようなものでAPPLEが突然、決済業者としての旨味を横で見ているのは惜しいってことで、いきなり土俵に上がってくる可能性は十分にありますもんね。個人的にはクレジットカードの決済手数料ってバカ高いので、正直言って、これが1%以下に下げられるのであれば、店舗側としては利益率がかなり改善するので、シフトするところも結構出てくると思います。

クレジットカードとQRコードの支払いの一番大きなところは、支払い時期がいつ来るかということだと思うんですけど、クレジットカードのような買掛のような一ヶ月とか、一ヶ月半後に支払い時期がくるような仕組みも与信とかクリアできれば、QRコード決済でも簡単にできると思うんですよね。

個人的にはICカードが内蔵されたクレジットカード、そしてIDやQUICKペイのような暗号性が極めて高い決済手段が主流になると10年前は予想していましたが、予想が外れました。理由は、機器がバカ高いと言うのと、手数料が3%とか取られている訳で、薄利多売の小売とかにはそれが痛いわけですよ。

LINEが手数料を数年は取らないということで、しばらくは消耗戦になると思いますが、実際に普及した後にどのようにするのかでしょうね。正直、現金もイラネって時代がすぐそこに来ているわけです。現金て汚いお金を扱う人じゃないと・・・・・。

2017年12月25日月曜日

森ビルが進める第二六本木ヒルズと麻布台の再開発

港区の再開発を見ると新橋の汐留地区と高輪・港南地区(いわゆる品川エリア)の開発を除けば、森ビルが牛耳っている感じはあります。六本木の防衛庁の跡地を三井不動産がやったのも例外としてありますが、森ビルの強みって、本当に再開発というか、一から自力で地上げをやっていることに尽きます。防衛庁の跡地や汐留なんかは、もともと権利関係が複雑になっていないわけで、落札金額だけで殆どが決まってしまうのですが、六本木ヒルズやアークヒルズなんかは、複雑に入り組む権利関係をまとめ上げる労力があるわけで、ここが決定的に他の再開発と違うところと断言しても良いかと思います。

現在進行形で森ビルがやっている開発ですと、神谷町のホテルの跡地であるパストラルのところのワールドゲート、そして虎ノ門ヒルズの両隣のところですかね。今後、気になるところは、東洋英和女学院とか日銀の接待施設があるところの鳥居坂のある、六本木ヒルズの隣のエリアですね。山手線の駅から直結という便利さはないものの、六本木駅と麻布十番駅が近くにできたことで、利便性はムチャクチャあがりました。地上げが終わった場所に駐車場やスヌーピーとか、ゼップとかいう箱モノが仮設であることからもわかるように、東洋英和と日銀がOKをだせば、すぐにでも開発がはじまりそうな勢いです。



一方、森ビル発祥の地の虎ノ門ヒルズエリアのお隣の神谷町エリアも、六本木一丁目と神谷町駅が地下で繋がること、そしてホテルオークラが建て替えをしてることからも、かなり熱いエリアであることがわかります。また、10年近く塩漬けにしてきたパストラル跡地も開発をしており、麻布台エリアの開発が終われば、虎ノ門ヒルズからアークヒルズ、千石山ヒルズまでが一気に繋がり、森ビルの街へ変貌します。これは都市計画にまだはいっていませんが、六本木5丁目の鳥居坂の通りより首都高側が同じく再開発で森ビルの手中に入れば、六本木ヒルズから概ね虎ノ門ヒルズが繋がり、名実共にモリタウンに変わります。それまで、需要が継続するかはわかりませんが、今の勢いであれば30年後ぐらいには、モリタウンへ変わるでしょうw

麻布台の外務省飯倉公館や霊友会は残るようですが、老朽化した麻布郵便局はなくなるようですし、その周辺の家は、既に地上げが終わったのか、住んでいる人は極めて少ないように見受けられました。

●都市再生特別地区(虎ノ門・麻布台地区) 都市計画(素案)の概要
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc/tokyoken/tokyotoshisaisei/dai11/shiryou1.pdf



2017年1月9日月曜日

不動産のババ抜きはいつ始まるのか【バブルのいつか来た道はオリンピック特需終了前か?】

丸の内と虎ノ門の再開発計画は凄まじいものがありますね。20年前を知る者として心配になります。丸の内にローソンが出来たことですら、私にはトピックだったのですが、あんな洒落た通りになって、土日にも人が沢山いるようになったのも、福沢諭吉の孫である三菱地所の福澤武氏の構想がありますが、虎ノ門の大家の森ビルも同じく、ヒルズシリーズで、開発を続け、今では六本木から虎ノ門界隈は森ビルの摩天楼がずっと続いていますね。

六本木ヒルズは、地権者の合意をまとめる等に20年かかったと言いますが、正直、あれが森ビルが全国区になったきっかけだったと思います。三菱地所や三井不動産、住友不動産に比べると知名度に劣る森ビルですが、虎ノ門界隈で、ビルにナンバリングが振ってあるのをみて、あれはなんだ?と思った方も居るかもしれませんが、虎ノ門は森ビルの天下なんです。ただ、個人的には中小規模のビルが多くて、大したことはないと思っていました。それが大化けしましたからね。

バブルの時、不動産が最も痛手を受けたことは多くの人が知っています。そしてその処理に10年、20年とかかったのは事実ですし、その間に、不良債権を処理する過程で多くの銀行が消えてなくなりました。都銀と言われる都市銀行は、当時は20行程度ありましたが、いまはたったの3つしかありません。一方で、作る方であったデベロッパーやゼネコンは数は殆ど減っていません。

今は、オリンピック特需でなんでもオリンピックという名目で整備が行われていますが、日本の人口は既に2011年から減少に転じており、オフィスでの仕事も有効求人倍率が事務職については1倍を余裕で割って、0.2程度の水準で推移しているにも関わらずです。オマケに人工知能やOA機器の技術革新で、今ままでは20人でやっていた仕事が一人でできるようになったと言いますから、今後もこの流れは続くと思います。パソコンが普及する前までは、設計といえば、大きな製図板があって、間違えるとイチからやり直しということが当たり前でした。経理なども、カーボン紙を挟んで複写式の手書きでやっているところも多かったのです。

結論として、人口減少と事務仕事の効率化による省力化によって、人は要らなくなるということとなり、それに対応してオフィスが要らなくなるというのが結論となります。従いましたて、効率化したにもかかわらず、オフィスが増えているということは暴落に繋がるということですよね?大規模な再開発を見ているとこの膨大なオフィス供給が吸収できるのか、心配になります。

間違いなく、建築はオフィス需要の大きな減少でリストラがあるでしょうが、日本は地震という災害がある国なので、それが読めないところです。

2016年12月22日木曜日

カジノ法案可決

あとは法律だけと言われていましたが、いよいよカジノ法案が可決されましたね。お台場や横浜のみなとみらい地区や山下地区が候補場所として挙げられていますが、やっぱり大本命は東京のお膝元のお台場じゃないですかね。もともと石原元都知事があのアタリに作りたいと言っていましたし。

ここで恩恵を受けるのはやっぱり、マルハンやダイナムと言ったパチンコホール、そしてSANKYOや三洋商事、京楽とかの台のメーカーですかね。私はパチンコにはあまり詳しくは無いんですけど、思いつくって言ったらそこぐらいしか無いですからね。

IRって、シンガポールでも議論をされたんですけど、要はカジノはオマケであって、その主となる施設であるコンベンションセンターとか遊園地とかあって、その付随施設としてカジノがあるっていう建前なんですよね。主と従の関係が、逆転して、従属しているものが主となる扱いなんですよね、ここではw

面積とかいろんなことで5%以内がカジノとか言っていますが、売上じゃ断然カジノのほうがおおいんですもんw

2016年12月21日水曜日

北陸新幹線のルートは小浜と京都間で決定【我田引鉄は政治家の駆け引き】

北陸新幹線のルートが正式決定しましたね。北海道新幹線、長崎新幹線と並んで、整備新幹線の今、整備されているなかで、中央リニアと並んで、三大都市圏の人たちに恩恵のあるルートと言われており、特に東海道新幹線が災害等で被災した際の代替ルートとしての北陸新幹線は意義のあるものだと言われています。

個人的には、中央にリニアは、リニア方式では無く、新幹線方式にしてもらいたかったのが本音ですけどね。だって、早く作っていっても、所要時間が10分になるとか劇的なものでもなく、せいぜい名古屋大阪間で所要時間が半分ぐらいになるメリットがあるぐらいですから、別に新幹線方式でもそれほどデメリットがなかったというのが実情です。

さて、北陸新幹線ですが、原発を受け入れてきた福井に対する補償という面が強いですけど、今、原発銀座の原発が全て止まっている現状を考えるとなんだかなーという思いが強いです。それに、新幹線の交渉カードとして原発を政治家は使ってきますし・・・・・。

もっと将来のことを考えた雇用対策を考えようとと思いますもん。これからITやロボットの全盛の時代が来る中で、首都圏においても雇用が大きく縮小することが予想される中で、新しい仕事を見つけるのがとても難しいのですが、原発依存と言うのは一番良くないですからね。これは、住民のことではなく、政治家の手腕でしょう。

あと、個人的な感想を言わせてもらうと小浜線と言うんでしょうか、舞鶴と敦賀の間の鉄道の電化ですけど、ここに100億ぶち込んで、電力会社が7割ぐらい補助を出していると聞いて驚きましたが、そんなことをするより、ディーゼルの気動車のままでいいから、本数を増やしたほうが良いだろうと思いましたもん。だって、観光をするのもビジネスにも、本数が少ないって致命的ですからね。それに、料金が安くなったら言うことはないと。無駄に電化で100億もかけたってアホかと思いましたもん。汽車が電車になったと喜ぶより、本数が増えたほうがよっぽどいいですよ。あとは、IT関係の団地を作ったりとか、いろいろあるでしょう。

東海道新幹線が、できて50年。いろいろなところにガタがでてきてもおかしくないと思います。それを見越しての中央リニアなんですけど、北陸新幹線より、中央リニアの方が費用対効果はあるのは当然ですが、沿線の方は、金沢の開業の効果を見ると東京圏や関西圏からの観光客の激増ぶりをみると、早く出来てほしいと願う気持ちは良くわかります。


http://www1.city.obama.fukui.jp/obm/shinkansen/

ルート図

2016年11月27日日曜日

泥のカネ 裏金王・水谷功と権力者の饗宴 -森功著【重機会社の双璧水谷建設と山崎建設が潰れたのが今でも不思議】

西の水谷建設、東の山崎建設と業界では言われており、大型重機を持っている土木会社の最大手として、日本の経済成長を陰で支えてきました。一般に表に出てくるのは、建築専門の竹中工務店を除いた大手四社である鹿島建設、大成建設、大林組、清水建設と土木の名門である準大手クラスの飛島建設、前田建設、熊谷組、ハザマ、佐藤工業ぐらいまででしょう。それより下のクラスは、地場の会社で、全国展開をしていてもそれほど力を持っていないところが多いと思います。

この大手と準大手のゼネコンを実質的に支えているのが、水谷建設と山崎建設、それに続く、丸磯建設、宮本組、壺山建設でしょうか。ダムや原発、大規模な造成、高速道路では、これらの会社が重ダンプを駆使しして、土砂を運んでおり、一般の方々には目につかないところで私達の暮らしを支えています。民主党政権だった頃でしょうか、業界の雄である水谷建設と山崎建設が潰れてしまったことには驚きましたし、今でも信じることができません。名実ともに経済成長を支えてきて、身を粉にして仕事に取り組んでこられた方たちであったため、国の政策で会社が左前になってしまったのは、納得のいかないところがあります。

建設業界に携わっている方であれば、同じ思いを持っている方も多いと思います。実質的に潰れてしまいましたが、熊谷組も佐藤工業も、そして飛島建設も、名門中の名門でしたが、やはりバブルのときの過剰投資が大きかったのだと思いますが、建築部門の債務保証がそれに拍車をかけたのだと思います。業種は違いますが、エンジニアリング専業の千代田化工建設も三菱系ですが、実質的に一度潰れており、業界の浮沈の激しさを物語っています。建設業界も大規模なリストラがありましたが、エンジニアリング業界のリストラは、土木・建築業界とは違って、社員の半分ぐらいの首を切ってしまうほどの過酷なものです。もともと欧米のスタンダードに引っ張られて、給与のベースが相対的に高いこともあったのでしょうが、石油や天然ガスの需要が急減し、精製所が新規で作られなくなると、その固定費の大きさから人減らしが行われたと言われています。

水谷功氏は、国の発展の為の功労者であり、自らリスクを取って投資をしてきただけに、私は事業家としてその活躍の場が奪われてしまったのは残念としか言いようがありません。汚れ役を引き受けて政治家との癒着問題が言われていますが、日本の建設産業は自動車産業と並ぶ、我が国の基幹産業でもあり、これに電機(重電と弱電)を併せた3本柱で成り立っていると言っても過言ではありません。

今後、日本経済はジリ貧になっていきます。そこで活路となるのは、輸出であり、特に利益を生むのはインフラのパッケージ輸出と言っても過言ではありません。国が主体となって、これらの産業を育成し、計画を立案をしてきたのであればこんなことにはならなかったでしょう。

自動車、建設、電機の業界は、市場規模でみると概ね50兆円前後となる巨大産業であり、不動産や外食、スーパーなどの小売など、生活に必要な産業などを除外すると、その規模の大きさも、外貨を稼ぐという面からも基幹産業と言っても良いと思います。

自分のお金とリスクでビジネスをやるという点では、サラリーマン社長ではできないことがたくさんあります。世界最大の鉄鋼会社であるアルセロール・ミッタルなんかは、その典型ですけど、日本でも日本電産の永守重信氏がまさにそれなんですよね。私は、知る限り、永守重信氏を超える買収王の天才をしりませんし、資産が1000億を超えても仕事にかける情熱を失わない彼の姿勢は尊敬に値します。


https://www.amazon.co.jp/dp/B00G3ZA13C/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

[森 功]の泥のカネ 裏金王・水谷功と権力者の饗宴


2016年10月14日金曜日

ショーボンド建設とは一体何なのか?【1414: 補修・補強のトップ会社で利益率高し、トンネル・橋で強い】

笹子トンネルの天井板が落下したのは記憶に新しいところですが、昨日は、東京電力の新座の変電所で火災があり、都心部でかなりの世帯や会社が停電になったそうですね。正直、インフラは劣化しており、高度経済成長期から半世紀経っており、今後色々なところでガタがでてくるのは間違いないです。

今は、オリンピックの特需で新設の建物や道路などがバンバン作られていますが、正直、これもオリンピックまで。そして、その後2020年はもともと、日経コンストラクションやケンプラッツなどで10年以上も前から言われていたように、補修工事が新設工事を追い抜きます。コンクリート構造物は概ね40年ぐらいが設計寿命と言われており、相当数の構造物が一気に寿命を迎えます。それがあと5年以内に来るので、安全率などいろいろ考えても、設計外の過負荷がかかっているところには破断や剥落などがでて、構造物が壊れてしまうということが結構出てくると思います。

首都高もメンテナンス計画を立てていますが、あれだけの距離があるわけですから当然、追いつくわけもなく、ある日突然、崩落ということが結構出てくると思います。道路だけでなく、地下鉄、鉄道なども当然、色々なところでガタがでているものが耐えきれなくなり突然・・・・・というのが今後は珍しく無くなります。

アメリカなんかは、その意味では日本よりもっと先を行っていると思います。そして、更新費がかけられないところは、放棄みたいなところも実際にあります。日本も、費用対効果を考えて今後、大動脈や需要の高いところは重点的に直し、それ以外は放棄するということを余儀なくされる可能性が大デス。私はコンパクトシティ論の推進者ですが、スプロール化した都市と言うのは既に維持できないところがたくさん出てきており、都心部でも空き家が目立つエリアがでてきたということは、問題はとても深刻なところです。

話はそれましたが、ショーボンド建設とは、補修工学という主に、コンクリート構造物の補修と補強に力を入れている会社です。この分野ではトップの会社であり、利益率は、スーパーゼネコンを凌ぐレベルであり、現金の塊のような会社です。なぜ、この会社が注目かというと、やはり、補修というのは単価が高くとも、新設で構造物を新しく作るよりも遥かに安くできるからです。期間も当然短くなり、経済合理性が極めて高いのです。そういう意味で、この会社は今後も極めて高い伸びが期待でき、ゼネコンがオリンピックの反動で縮小を余儀なくされる中で爆進することが明白な会社です。

ちなみに、下記は落橋防止チェーンで、地震の際に橋が落ちるのを防止するものです。こんなものでも、全国で仕事ができれば、むちゃくちゃ儲かります。


2016年9月1日木曜日

新東名の愛知区間の開通も猪瀬の尽力のお陰で低規格道路へ【豊田東JCT - 浜松いなさJCT】

先日、豊田東ジャンクションから新東名の今回開通した愛知区間を走りましたよ。途中から、急に規格がショボくなり、いままでの伊勢湾岸道路の快適さはどこへ???と思いましたもん。これって、東名阪(高速道路の東名阪道ではなく、東京・名古屋・大阪のこと)の交通量って、太平洋ベルトをのなかでも最も交通量が多いところで、3大都市並びに三大工業地帯を結ぶところで日本でももっとも需要の高いところ。しかも、事故がなくとも常に渋滞が発生し、その機会損失も大きいところですから代替路線という意味での二重化は、費用対効果の面から見ても極めて大きいと思うんですよ。

ちなみに、猪瀬が平成16年(2004年)に国会に出した資料によると長泉と東海間の217KMで4,804億円削減できたことになっています。静岡区間はほぼ着工し、設計変更ができなかったので、愛知区間がそのままコスト削減区間ということで間違いないと思います。なお、他の区間でまだ未開通区間である伊勢原と秦野間の13キロで3,474億円、海老名と伊勢原間の8キロで3,950億円という数字は、おそらく用地買収費の関係などが絡んできているので、ここまでコスト削減費用が大きく出ているのだと思います。ちなみに、5,000億円って大きな金額ですけど、将来に渡って、列島の大動脈に投資する費用としては高くはないと思うんですよね。物流って、当たり前のように行われていますけど、それが無くなったら生活にどれ位影響がでるのか、311の時にインフラが寸断されて、苦しんだ人ならわかると思います。将来的に東名って大規模改修が必要になるわけですし。それが新幹線にもあり得て、それでリニアを焦ってやっているわけですし。


http://www.kantei.go.jp/jp/singi/road/kondankai/050204/siryou2.pdf

それにしても、新東名を走ってがっかりしたな。「おいおい、コスト削減のために片側2車線で建設するならまだしも、 何で、片側3車線で、舗装・ラインまで引いておきながら、ライン消して片側2車線にしたんだ? 」っていう、静岡区間の開通なんて、将来的になんとか片側三車線、前線6車線にすぐ変えられるような仕様になっていますが、愛知区間はそれが全く期待できない当初からの片側2車線のトンネルの断面、橋の走行帯になっており、民主党が政権をとったあの時、そして公団改革があった時から規格は一気に落ちました。一番驚いたのは連絡道路の引佐連絡路よりもショボいってこと。一瞬、アレって思いましたもん。

これは、将来に禍根を残すわって思いました。これが東京・名古屋・大阪以外だったらわかるんですけどね。一番糞だったのが、伊勢湾岸道路が、一番初めに作られてしまって、その収支率がわるいってことでマスコミにやり玉に挙げられたことなんですよね。全通してないのにアホかって。アクアラインなんかよりも、伊勢湾岸道路のほうが遥かに効果が高いだろうって。費用対効果を考えろよって思いましたもん。昭和三大馬鹿査定ッて言われる戦艦大和、伊勢湾干拓、青函トンネルの一つの青函トンネルと同列で議論をする人も居て、驚きますけど、基本は太平洋ベルトは新幹線のような高速鉄道にしても高速道路にしても、便益が極めて大きいんですよね、そこをわすれちゃいかんです。


●猪瀬直樹委員提出資料
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/road/dai48/48inose2.pdf


●猪瀬委員提出の改革案(平成16年)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/road/dai48/48inose2.pdf

●新東名・新名神の開通効果と無駄な猪瀬ポール【高規格高速道路による大動脈の完成効果と貢献度は大きい】

2015年5月28日木曜日

ネットがもたらす流通業の大量閉店時代【アマゾンの躍進は続き、店舗型はどんどん潰れる】

ヤマダ電機の大量閉店やマクドナルドのリストラは、人口減社会がすさまじい勢いで到来することを象徴しています。ロードサイドに量販店ができたのは、ここ10年、20年ぐらいのことですが、ピークは完全に過ぎました。限界集落が驚くほどの勢いで増え、市町村が運営できないところもたくさんでてくるでしょう。既存の流通は、驚くほど潰れるでしょう。

オリンピックが終わったあとの建設業もそうですが、人口オーナスの時代、今までの仕組みでは、多くの会社は生き残れません。

2015年1月1日木曜日

世の中は変わった、そしてもっと変わる【新年のご挨拶】

2015年が始まりましたが、主に技術革新によって、世の中が大きく変わったことを改めて実感できたような気がします。技術革新とは、インターネット技術やスマホに代表されるIT技術がもっとも顕著ですが、IT革命、いわゆる情報革命が世の中に与えた変化は極めて大きなものだと思っています。世界に瞬時に情報が発信できるようになり、更には瞬時に世界の情報を獲得できるようになり、そのすそ野が底辺層まで遍く広がったことを明らかに実感できたのは、ここ2年でしょう。スマホの情報端末を皆が手に持ち、電車のなかでは、7割ぐらいがスマホをいじっているような印象を受けます。それぐらい、一般にIT技術が広まったと思っています。

21世紀初頭は、インターネットの利用者は、一割程度であったと思いますが、今は、8割程度になっていると思います。これには、操作が煩雑なパソコンではなく、携帯電話やスマホの普及が後押しした背景があり、コンテンツの充実、ネットゲームなどのインフラが整ったことがあるのでしょう。ADSLから光ファイバーにブロードバンドの中心は移り、情報インフラは確実に整備され、既存のインフラを駆逐する勢いすらあります。

一方で、再生医療などの技術や人工知能などの科学技術の進歩も見逃してはいけません。車も自動運転の技術がほぼ確立されたこと、さらにはグーグルなどのインターネット企業が人工知能などの礎を築いたことなどから、世の中は大きく変わると思います。それに伴い、既存の仕事はなくなることが容易に予想されます。いわゆる、単純労働は付加価値が高いもの以外はロボットに置き換えられたり、自動処理がなされるでしょう。サービス業も多くがロボットに置き換えられ、よほど付加価値が高いものやクリエイティブなものが要求されるもの以外は駆逐されるでしょう。

機械職、電気職などロボットのメンテナンスで必要なもの以外は、今までの概念が通用しないものになると思います。それぐらい世の中は大きく変わっていると思います。今年は、地政学の面からロシアの動きから目が離せないと同時に、中国の動静が気になるところではあります。

短い文章ですが、技術革新によって変革を余儀なくされる世の中、身の回りでも変化はいろいろな面で出ています。テレビなどもそうかもしれませんが、車も日本では環境が大きく変わりました。ガソリンが安くなってもこれは変わらないと思います。

2014年10月13日月曜日

太陽光発電の失敗は初めからわかっていた【蓄電できなければ、不安定な発電は意味をなさない】

太陽光発電が騒がれた時、失敗するのを多くの人は認識していました。今の段階では300%失敗します。理由は下記です。電力会社も補助が無ければ、こんな非効率な発電を進めるはずはなく、単に環境問題へのアピールからしているに過ぎません。

 1)コストが既存電源と比較するとペイしない
 2)火力発電・原子力発電と比肩するベース電源には成りえない(日射の問題で夜発電できない等)
 3)太陽電池は、二次電池などの蓄電技術とセットとなるものであり、現状の蓄電技術では無理である

 一般的な発電コストは下記が目安になります。 原子力発電は、下記数値が引用されていますが、最終処分や事故は起こらないことが 前提であり、実際のコストはこれを大きく上回ります。

  太陽光49円/kWh
  バイオマス12-41円/kWh
  小水力10-36円/kW
  地熱 11-27円/kWh
  風力10-14円/kWh
  水力8-13円/kWh
  石油火力14-17円/kWh
  LNG火力 6-7円/kWh
  石炭火力5.7円/kWh
  原子力5-6円/kWh

既存の技術では、ドイツやアメリカの最大手が倒産したように、 太陽光発電は、間違いなく失敗します。それは、メンテナンスや廃棄のコストを 考えても明確です。将来有望な技術であれば、シャープも今のような状態には 陥っていないと考えるのが普通です。

個人的な見解としては、原子力や火力発電のように、ベース電源として、安定した出力で発電できる手段ではなく、自然頼みのエネルギーであるため、割合的には10%がせいぜいです。ベストミックスの考え方のもと原子力と火力発電をベース電源とし、需要による調整手段として水力発電が捉えられています。実際には、電気が余り、廉価な夜間電力料金を活用し、揚水式の発電所では、夜間に水をくみ上げ、位置エネルギーに変換することによって、需要の最も高い、昼間に対応する方策をとっています。これは、私自身が調査した結果だけでなく、合理的な経営から電力会社の公式見解だと思っていますし、経済産業省の思惑も、それに近いものです。

風力や波力、太陽光発電は主力にはその特性を考えると成りえず、あくまで補助的な立場に過ぎません。特に太陽光発電は、雨の日更には夜間の発電問題もあり、蓄電技術とセットになることが必然であり、この点の検討が欠如しています。今後、よほど技術的なブレークスルーが見出せない限りは、太陽光の将来性はありません。あったとしても、オマケ程度のものです。

これは、風力発電にも同じことが言えます。安定した供給、そして蓄電という技術がなければ成り立たないのです。その点、地熱発電や温度差発電などは、可能性は高いと思います。

2014年8月25日月曜日

急激に縮む日本市場【少子化の影響で代ゼミも20校閉鎖】

私たちが想像する以上に急激に市場が縮小しているのだなと感じています。一定数の顧客がいないと維持できないものってたくさんあると思います。進研ゼミのベネッセですら300万人の会員がいないと維持できないそうですから代ゼミもある程度のスケールメリットがないと商売ができないのでしょう。これからは、そういうものってたくさん出てきますよ。

インフラも維持できないインフラがたくさん出てくるでしょう。特に地方では、限界集落が想像以上に増えて、しかも思ったよりも早く、維持できないインフラがでてきて、しかも破綻する自治体が多くでてくるでしょう。そうなると、連鎖的に商売が成り立たないところが出てきます。地方のシャッター商店街なんか既に20年前からはじまっていた訳ですが、そんなのが非じゃないくらい大きな変化が起こります。そして、都心部でも地方ほどではないにしろ、同じようなことが起きます。

年金の問題、医療費の問題がこれから、凄まじい勢いで増えます。これは、高度経済成長を彷彿とさせるぐらい、凄まじい伸びで、経済成長をして、恩恵を享受してきたのと同じぐらいの勢いで支出が増えます。これが、プラスの方で増えれば良いのですが、経済成長とは違い、誰かが払わなければならないお金なので、とんでもないことになります。

日本という国が維持できるのか、本当に心配しています。

2014年7月20日日曜日

新東名・新名神の開通効果と無駄な猪瀬ポール【高規格高速道路による大動脈の完成効果と貢献度は大きい】

新東名と新名神を走りましたが、本当にむちゃくちゃ走りやすいの一言に尽きますね。設計速度が140KMで、坂などの勾配が相当ゆるく、カーブも少ないので、運転の疲労度は相当少なく、あとは車の燃費にも相当優しいと思います。燃費の削減効果は、4%~7%に及ぶとでており、長距離トラックでは、年間数十万円単位の恩恵になるでしょう。あとは、渋滞がだいぶ解消されたことで、機会損失が少なくなったことでしょうかね。さて、一方で、新東名を走ったひと多くの人が持つ感想としては「猪瀬はアホ」と言う共通の感想があるようです。これから建設をする区間を建設費削減のため片側2車線の合計4車線にするなら、百歩譲って理解できますが、既に片側3車線、合計6車線の完成している区間をポールやブロックを後から置いて、更には白線まで引きなおして、片側2車線に戻しているのですから、アホの極みです。むしろ、無駄なお金が発生していますから、本末転倒なんですよね。舌鋒鋭く、道路公団をあれだけ追求しておいて、解体に追い込んだのにも関わらず、例の徳州会からお金を貰ったことで、自分が追及されたら、支離滅裂な答弁に終始し、嘘がばれたことから辞任に追い込まれたのは、皮肉ですね。個人的には、辞任で幕引きをするのではなく、猪瀬が公団を解体した時に突っ込んだように、ブーメランで徹底的に真相を究明し、刑事告訴等をしてもらいたかったですね。自分のことは棚に上げてと思われている人は結構多いと思います。それに、公団を追求したのは、売名行為だったんでしょう。

さてさて新東名については、現在の御殿場から浜松いなさまでの144.7KMの区間で2兆6千億の費用を投じており、現在建設中の愛知や神奈川の区間を合わせると4兆4千億で253KMになるということです。正直、アクアラインや地方の高速の費用対便益・費用対効果を考えると列島の大動脈ですから、極めて大きいと思っています。正直、猪瀬が邪魔をしなければ、もっと快適な道路になったはずなんですけどね。

私が思うに、幹線と言うのは、まさに動脈であり、太平洋ベルトは、日本列島の大動脈ですから、優先的に予算を配分すべきだと思うんですよ。それに、納税者のことを考えたら、東京が一番であるため、当然のことですが、そこに一番お金を使うべきであると思うんですよ。それが、地方交付税交付金などによって地方にばら撒かれていることが大きな問題なんですよね。確かに、全部が全部不必要と言うわけではありませんが、100円を稼ぐために、1万円を使っていると言うことが地方では起こっています。東京と大阪間であれば、利用者は相当数いるため、新幹線にしても、高速道路にしても多少お金がかかってもやるべきだと思っています。特に新東名は、下記のリンクの首相官邸の資料からも明らかですが、費用対便益比をみると、神奈川区間は5、愛知区間でさえ3と、静岡区間はどこも8~12となっており、将来的に人口が一億人を割っても、黒字は確保できると考えています。正直、何兆円もコストをかけたとしても、その乗数効果は極めて大きく、波及効果も極めて大きなものになると思います。一番は、渋滞の解消でしょうけど、これは、東京の三環状が機能しないとその効果も限定的なものになりますからね。

ただし、中央リニアとなると話は変わってきますね。あれは、新幹線と全く互換性はなく、しかも新幹線に比べて乗れる人が少なくなり、さらに電気も相当食うと。確か、JR東海の社長もボソっと言っていたと記憶していますが、採算性の面では期待はできないだろうと言うことですが、東海道新幹線のバイパスとしては、建設のメリットはあると思います。私は、東京と名古屋間は既に1時間弱で結ばれているのですから、リニアによるメリットはそれほど大きくないと思っており、新幹線方式で建設した方が良いと思っていたんですよ。今までの技術の蓄積もありますし、他に乗り入れも可能だと。中央リニアの建設を急ぐ理由としては、東海道新幹線が、建設から半世紀も経っており、大規模メンテナンスが必要な時期が眼前に迫っていると言う話があります。それから、大災害ですね。海に面したところに走っており、しかも東海地震がずっと前から言われていますし。個人的には、災害は、完全な不可抗力ですから仕方ないと思いますが、施設の老朽化などによる長期間の運休はなかなか受け入れがたいところがあると考えていることから、中央リニアの建設を自己資金ででもやりたいと決めたのでしょう。

今後、新東名と新名神が続々と繋がることとなり、その効果の程が明らかになる訳ですが、おそらく、機会損失や事故の減少などの便益が相当大きくなるはずですから、建設を決めた英断と言うのは評価される筈です。なにせ、物流には相当負荷がかかっており、ジャストインタイムの要請もそうですが、ネット通販の躍進により、15年前に比べて、個人の物流は倍以上に増えたと言います。ですから、猪瀬ポールや猪瀬ポールの姉妹品としてある猪瀬ブロックという本線で邪魔をしている構造物を早急に撤去すべきだと思うんですよね。愛知県のトンネルなどは、既に、片側2車線の規格で完成をしてしまっており、片側3車線には戻せないような状態になっており、将来に思いっきり禍根を残すと考えています。日本の人口は劇的に減り、その構成も高齢者が圧倒的に多くなりますが、製造業の集積地の愛知県や東京・大阪と言うのは、全部が全部簡単に限界集落になるわけではなく、太平洋ベルトの中心として今後も存続するからです。それ以外の地方は、極端に限界集落化が進み、交通弱者が多数発生し、物流コストや生活コストが極端に跳ね上がり多くの人が近代的な生活が維持できなくなり、自給自足の生活を余儀なくされるか、都市部に移住せざるを得なくなると思います。その意味では、自分の故郷を捨てると言うことに大きな抵抗はあるとは思いますが、災害復旧を限定的にし、東北の被災者の方に、都市部や都市周辺部への移住を勧めた方が効率的だと思います。

東京の都心部は、慢性的に渋滞をしていますが、3環状の圏央道、外環、中央環状線が繋がったら、相当渋滞は減ると思います。あとは、横浜南線ですかね。それが繋がったら、交通量に余裕がある首都高速の湾岸線に直結することにより、保土ヶ谷バイパスの渋滞も減らすことができますし、東名の渋滞が頻繁に起こっているインターの交通量の分散や減少に貢献することだと思います。この辺は、強制執行をしてでも、さっさと進めてもらえれば、渋滞による機会損失も相当減ると思うんですけどね。中央環状線の環七の区間が渋谷まで繋がっただけで劇的に糞詰まりの区間がなくなった訳ですから、品川線が開通したらその効果はもっともっと大きいだろうと思いますよ。おまけに、外環と圏央道が繋がるとなればとてつもなく、渋滞は解消されるのだと思います。

個人的には、不法滞在に近い外国人に対して生活保護を大盤振る舞いしたり、日本のお金を使って、日本のためにならない留学生にお金を使っているというような全くもって無駄なことを削減すべきなんですよね。サービス業で働いている日本語がまともに話せず、コミュニケーシュンが取れない外国人を日本に住ませるより先に、生活保護を受けている外国人を働かせるべきだと思います。それができなければ、なぜ本国に強制送還をしないのでしょうか?正直、働くより、生活保護を貰うほうが楽だからという現実があるのでしょうが、役所がこのようなところから厳しく是正すべきだと思います。なぜ、まじめに働いている人間のほうが、生活保護を受けている人間より大変な生活を強いられるのか、その逆転現象を解決すべきです。本来なら不法滞在の外国人は、本国に強制送還するのが世界のまっとうな国の取っている手段だと思うのですけど。ヤフーのオークションでも、まともにコミュニケーションが取れない人がおり、更には相手に不便を強いる人が相当数います。外国人すべてが悪いと言う訳ではありませんが、そういう人が目に付き、実際に犯罪性向が高いという事実もあります。なぜ、本来保護されるべき人を保護しないで、ゴネ得の外国人を保護するんでしょうかね。行政の能力に疑問を持ちます。本当に、必要な公共事業を批判するより、こっちを先に解決する必要があると思います。

ちなみに、新東名の建設費である2兆6千億ものお金は、平成不況で落ち込んだ建設需要を補うためにも、建設労働者に賃金が行っており、それらの多くが再消費として広く日本経済に貢献をしていますが、外国人に対する大盤振る舞いでは、このお金じゃ利かず、国内消費に回っていない可能性があります。もっと自国民のことを考えてくださいよと思います。個人的には、技術の蓄積って基礎研究とかは、20年、30年単位の時間が必要ですし、応用にしても、1年や2年ではリカバリーはできません。あとは、日本の将来を担う若者の教育ですよ。これが、気づかないうちにじわじわと骨抜きにされていると。製造業も日本の国内が空洞化して、場合によっては日本でも外人ばかりというところもあるそうです。経営者は、目先の利益で、リストラをして、非正規雇用に切り替えるという策をとっていますが、これじゃ、将来はありませんよ。なぜなら、非正規雇用の人たちは、エンドユーザーとしてかなり製品の購買層となっていると思うんですよ。おまけに消費性向も高いと。これを解決するには、数十年単位の時間がかかりますね。あとは、財政の欠陥ですけど、これは、よほどのウルトラCが出ない限り、一度破たん処理をしないと無理です。技術面でのレベル低下や技術流出による影響も、ある程度の回帰が将来的にみられると思います。理由は、ドイツ人と日本人以外で、高度な製造業は無理だと考えているからです。コモディティ化されたもので、ある製造設備さえあれば、誰でもできてしまうもの以外は、将来的にドイツや日本への回帰する流れが今後はある程度でてくると思います。それらも踏まえたうえでの将来の国づくりを考えて、列島の大動脈のことを考え、日本国民の育成を考えてもらいたいもんですよ。


●新東名(静岡県)インパクト調整会議 
 http://www.shintomei-shizuoka.net/6meffect/08.pdf

●費用対便益
 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/road/kondankai/1siryou1.pdf

2014年7月15日火曜日

東北縦貫線計画とセットの田町・品川の再開発【JR東日本の長期展望:街を作り、人の流れを変える】

東北線(高崎線、宇都宮線)、常磐線が東京駅に乗り入れる計画が報道されて驚きましたね。ずっと、御徒町は何の工事をしているんだろうと思っていたんですが、そういうことだったんですね。ここ最近のJR東日本の都心部での投資ってとても価値の高いものが多いと思うんですよ。

世界で最も過密といわれる東京の鉄道、もしこれがここまで整備されていなかったらと思うとぞっとしますね。くどいようですが、東南アジアは、鉄道よりも車を優先させてきたために、ひどい渋滞が年中常態化しており、日本のようなスムーズさは全くありませんし、定時性もありません。

日本の良いところは、鉄道と自動車道が平行して、しかも計画性をもって進められてきたことが大きいと思います。都市計画って、都市の発展を左右すると思うんですが、これって役人がきちっと遣ってきたおかげもあって、現在のような鉄道網などが構築されたのだと思っています。特に、首都圏の鉄道網って、秀逸だなって思いますから。

過去の鉄道史を見てみると、通勤五方面作戦っていうのも当時は、本当にこれが成功しなかったら、経済発展も無かったんだろうと言うぐらいの輸送量の増強作戦だった訳で、通勤地獄と今も思っていますが、それがなかったら、もっともっと酷いことになっていたんだなーと思いますよ。

都市圏で見ると、首都圏って、大よそ4000万人の人口を抱えていることになります。日本の4人に一人が首都圏に住む計算でしょうか、世界の都市圏でこれだけ多くの人口を抱えているところは他にありません。日本だけです。それに、毎日、50KM以上の長距離通学、通勤をしている人の割合は、世界でも日本が最も高いんじゃないでしょうか?

話は戻りますが、新幹線が品川に止まるようになったのは10年ぐらい前だったと記憶していますが、その頃から、いろんな構想があったんでしょうね。で、それを実現するために、動線を確保すると。昔の貨物の操車場とかって、むちゃくちゃ広い土地を占有していて、汐留や梅田も広大なビジネス街へと変わりました。田町・品川間もそうなるんでしょうね。昔から、あの土地はもったいないなと思っていましたから。だって、電車を置いておくだけですもん。ですから、東海道線を東北線や常磐線の方へ逃がしたり、逆のパターンができたりすると品川に留置する必要がなく、大宮とかその手前の車庫に置けばいいので、都心の留置線が活用できるんですよね。おー、すげーと思いました。

中央リニアが品川に開通したら、品川あたりはかなり活気がでるんだろうな。正直、東京駅のまん前の丸の内、大手町って場所はいいんですけど、正直、ビジネスだけですからね。品川って、海も近く、城南地区ってこともあって、働くんだったらこっちのほうがいいなーって、個人的にはおもっちゃいます。


●東北縦貫線計画
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E5%8C%97%E7%B8%A6%E8%B2%AB%E7%B7%9A%E8%A8%88%E7%94%BB

●未来へのレポート
http://mirai-report.com/blog-category-53.html

●通勤五方面作戦
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%9A%E5%8B%A4%E4%BA%94%E6%96%B9%E9%9D%A2%E4%BD%9C%E6%88%A6

2014年7月14日月曜日

即、急激に始まる日本の人口減少【限界集落、人手不足、2020年を待たずして直面する数々の問題】

すきややワタミの問題で、飲食業の人手不足が社会一般に知られましたが、それは内部では5年以上前にわかっていた問題だと思うんですよ。実際、現在は飲食業やコンビニを中心としたサービス業は、中国人を中心とした外国人に頼らないと回らない状況です。私が、日本に帰ってきて驚いたのは、かなりのコンビニでたどたどしい日本語を話す人が働いており、時々、会話がかみ合わない時があったことです。これが、都心部だけでなく、地方でも見られ、本当に驚きましたよ。

話を聞くと、語学留学ってことで、日本語の専門学校などで学びながら、コンビニや飲食店で働いているそうなんです。正直、外国人が日本語を学んでも、それほどメリットはないと思うんですよね。これが20年前だったら、日本語ができることってとてもメリットになったと思うんですけど、今は英語ができることのほうが価値が高いと思うんですよ。あとは、専門技術ですね。日本語なんかに時間を割いている暇があったら、世界で通用する専門技術を身につけた方が価値があると思うんですよ。

コンビニの仕事などは、熟練度が低くても回るように、マニアル化されており、それほど高度な技能が要求される訳でもないんですよね。と言うことは、誰でもできるので、給与が将来的に上がらないって事になると思うんですよ。これが、機械の整備とか、プログラムを組めたり、電気のことがわかったりすると価値は極めて上がると思うんですよね。このあたりは、移民政策などの一環として、低熟練労働者にビザをバンバン出していることから、私レベルでは、何もできないんですよね。正直、将来の国益にならない語学留学なんかで、ビザを出すのはどうなのかなと思うんですよね。これが日本にバンバン利益をもたらしてくれるのなら別なんですがね。二極化って、これから凄まじい勢いで進むと思っています。

それよりも、日本人の多くは、貧乏になりました。この多くは、政策の失敗だと思っています。30年近く前には、既に「少子高齢化問題」ってわかっていたことなんですよね、実は。医療費が膨れていくのもわかっていた、そして年金がやばくなるのもわかっていたんですよ。これは、当時から議論されていたことで、常に問題を先送りしてきましたからね。そして、最も問題なのは、世代間の相互扶助の考え方の下に年金が設計されていたことなんですよ。そもそもの考え方って、人生50年、人生60年の頃の設計なので、人口動態は、ほぼ綺麗なピラミッド状になっていたんですよ、当時は。そして、人口が増え続ける拡大再生産の考え方で、将来の世代に負担をしてもらおうってことで、コンセプトができたんですよね。目先は良くとも、もう、今は完全に躓いちゃっています。ある程度のセーフティネットを確保しながらも、自分で積立た年金を使う方式にシフトしないと、200%破綻します
からね、今の状況じゃ。解決は、よほどの、打出の小槌がでてこない限りムリでしょう。だって、昔は、胴上げ型って言われていて、10人、20人で、一人の高齢者を支えていたのが、数人で一人を支える騎馬戦型になり、今は一人が一人以上を支えるような肩車型へ移行しています。確かに、日本の高度経済成長を支えてきた世代の貢献度は高いですが、若い人はさすがに夢も希望も持てず、かわいそうだなって思いますよ。どんどん貧乏になっていって、現在も駄目、将来も駄目だったら、生きていく望みなんてでてこないですから。

どこの国でもだいたいそうですが、人口ボーナス期って、すごい勢いで成長をするんですよね。で、人口オーナス期になるとそのツケを払うが如く、見事に衰退をしていくと。日本って、ほんの20年前までは、国の借金も400兆円もなかったんですよね。それが2000年を超えて、500兆円を超え、10年前の2004年には800兆円程度になったと。それが2013年には、1000兆円を超えた訳ですから、とんでもない増加率です。選択と集中を即座にしなければ、本当に突然死ですよ。ただ、日本の良いところは、技術を持っているということです。技術の蓄積って、基礎から応用に至るまで、5年や10年という期間じゃとてもじゃないですけど、できないんですよね。日本電産の永守氏が言っているように、技術の育成には、それこそ何十年単位の時間がかかるんですよ。それに、高専(高等専門学校)や大学などの教育機関も、しっかりと基礎から教えられるようになっていますし、習熟度によって教えられるような階層的な学校のヒエラルキーもあると。これって、官僚の間では、おそらく20年くらい前にはわかっていた話だと思うんですよね。大手企業が自前で持っているシンクタンクなんかもおそらく、人口動態の分析をし、更にはイギリスなどの先輩である先進国を分析してわかっていたことだと思います。これからは、今まで以上に驚くくらいのスピードで、人口の減少が進んでいきますよ。税金を払う人が少なくなり、税金を使う人たちがどんどん増えているので様々なところでシステムが破綻するでしょう。

個人的には、批判はあると思いますが、地方の費用対効果の低い公共事業を絞って、太平洋ベルトの人口密集地への投資へ集中すべきだと思うんですよ。新東名、新名神、このあたりは、今後想定される災害に備えて、当初の高規格で作るべきなんですよ。既存の東名・名神のバックアップという意味もありますし、メンテナンスも必要でしょうからね。それと同じことが、中央リニアにもあります。正直、汎用性のないリニアよりは、新幹線でやってもらいたかったんですけど、中央リニアは、東海道新幹線のバックアップになります。それに、東海道新幹線は、完成から半世紀も経っていますので、大規模なメンテナンス工事が必要です。こういうところには、優先的にお金をつぎ込むべきでしょう。外環、圏央道、中央環状線、このあたりもそうです。

2020年を待たずして、破綻する自治体もでてくるでしょうし、交通弱者が大量に発生し、維持が困難になる自治体もでてくるでしょう。そうなると、私がずっと提唱をしているコンパクトシティが注目される訳です。その意味では、シンガポールの都市は、模範的な事例でしょう。正直、スプロール化しても、コストばかり将来にかかるだけで、メリットは、目先しかありません。人口減少が、既に始まっており、今後、そのスピードは、加速度的に進む訳ですから、実際にそれに気づいた時には、手遅れだったっていうことにもなりかねません。もう、今から動いても、手遅れのところが殆どだと思いますけどねw

人手不足もこれから様々な業種で起こると思います。ですので、早くロボットやOA、FAなどの省力化の技術を導入するだけでなく、業界を再編したりする必要があると思います。ダイヤモンドでは、2020年以降について書いていますが、オリンピック前にも、少なからずこの問題が噴出すると思っています。単に、ワタミとすきやがたまたま問題として露呈しただけで、これって、氷山の一角なんですよね。建設業も今後、新設よりもメンテナンスのニーズが高まってくると思います。メンテナンスだけで、新設を上回り、既存のインフラのリニュアルもしないといけないですけど、リニュアルできないところがたくさん出てくるでしょう。それに、製造業なんかそうですが、高付加価値とか言って、今あるものにどれだけ付加価値が付けられるかって言うと、正直付けても意味がないものが多いというのが結論でしょう。強いて言えば、自動運転とかで既存の職業が奪われていくことでしょうか。まだ、完全自動運転には、自動車本体もそうですが、インフラの方をどうにかしないといけません。制御するのがシステムであれば、電気の安定供給もそうですしね。

それよりも、日本に忠誠を誓わないくせに生活保護を受けて、働くことができるのに働かない外国人を本国へ強制送還させないといけないと思いますよ。こんなに、手厚く税金で保護する国は、世界広しとは言え、日本ぐらいですよ。だって、日本語がまともに話せない人が、出稼ぎで日本に来て、車を運転しているぐらいですから、所得もそこそこあるのでしょう。ふつうは、その国の言語が話せなかったらビザもださないでしょう。日本の将来を担う、若い人たちの就業機会が無くて、他の国であればビザが下りないような低熟練外国人をなぜ入国させるのかと、憤りを感じることすらありますよ。普通、自国民を優先させるでしょう?それに、本当に生活保護が必要な人はたくさんおり、更には、まじめに働いているのに、生活保護より低い金額しか稼げないという現状をどうにかしないといけないと思います。

グラフィック1 



























http://diamond.jp/articles/-/55978

●過去の関連記事
 胴上げ型から騎馬戦型、肩車型へ【社会保障と人口動態 ...
2012年5月20日
前から、くどくど何度も書いていることなんですけど、ホント人口が増え続けている国、しかも人口動態がピラミッド状態になっている国とそうじゃない国は全然勢いが違いますね。人口ボーナスから、人口オーナス、私が常に述べている、組織 ...
2012年1月01日
私が以前から指摘している人口動態の学説は、中国の少子高齢化の経済に対するインパクトという仮説が、ハーバード大学の人口学者デービッド・ブルームらの研究で提唱されたわけですが、彼らが10年ほど前に特定した「人口ボーナス( ...
2012年3月17日
オーナス(onus)」は重荷・負担の意》一国の人口構成で、高齢人口が急増する一方、生産年齢人口が減少し、少子化で生産年齢人口の補充はできず、財政、経済成長の重荷となった状態。→人口ボーナス 統計のグラフは株式のチャートでは ...

2014年5月11日
自治体、2040年に半数消滅の恐れ」という衝撃的な統計が国交省から出されましたが、これは人口ボーナスの反対である人口オーナスの傾向があること、更には私が何度も唱えている、殆どの組織はピラミッド型でなければ維持できないという ...

2013年1月02日
地方の過疎化とコンパクトシティ. 私の実家の小学校は、第二次ベビーブーム世代である私の世代では、数十人程度で、片手で収まる学級数でした。しかし、私が小学校を卒業して、はや20年余年、学年あたりの生徒数を聞いたら往時の数分の ...
2011年11月11日
1,000個のシンガポールで、世界中の人口がたったの地球の0.5%の面積で賄えると言う仮説を立てて、検証しているこの本、全てが英語ですが、かなり面白かったです。コンパクトシティ推進論者の私としては、お勧めの一冊です。

2012年5月04日
私は、コンパクトシティの推進論者として、都市のスプロール化には反対をしています。理由は、郊外の広い住宅や大型ショッピングモールは、車社会においては便利な生活が提供されることになりますが、交通弱者などにとっては、極めて厳しい ...
2012年4月02日
まぁ、私が思っているのは、以前も何度も書いているんですけど、コンパクトシティの提言ですね。まぁ、私が大嫌いなシンガポールに住んで、実際にシンガポール政府の頭のよさを垣間見たのもあるんですけど、資本主義がバンバン進み、効率化 ...

2014年6月12日木曜日

近畿五芒星のレイライン【伊勢神宮、熊野本宮、伊吹山、元伊勢と伊弉諾神社を結ぶ五角形】

伊勢神宮、熊野本宮、伊吹山、元伊勢と伊弉諾神社を結ぶレイラインの記事をレイラインハンターで見たのは数年前でした。それぞれの聖地を結ぶ線が綺麗な五角形となり、更にはそこがそれぞれ違った聖地を結ぶというのは非常に興味深いものでした。ちなみに頂点の平行の線は、島根県の日御碕を基点に出雲大社を通り、元伊勢や琵琶湖の竹生神社を経由して富士山に到達するというものです。また、面白いことに、これは上総一ノ宮の玉前神社に繋がり、それが見事な直線になるというもので、初めこれを見た時は、壮大な仕掛けが日本地図の中でされているんじゃないかと思っていたほどです。あとは、龍脈ですね。高尾山からの龍脈が中央線のまっすぐな区間で増幅されていて皇居に届いているとか、小田急線のまっすぐな区間もそうですね。なんだか、こうやって現代の残っている構造物をみてみると意味があって作られたんじゃないかと思うものが結構多いです。

以前、スカイツリーの項目で書いたんですけど、東京も壮大な風水都市で空海が設計したと言われており、その建設当時の風水の立地も凄いなと思ったんですが、山手線ですら、実は鉄の塊で円として東京を囲み、その形が陰陽師でいうところの対極図(陰陽図)になって、やっぱり、色々な思惑があって作られたんだと思わざるを得ないんですよね。

徹底的な風水に基づいて、更には理想の場所に作れたれたという風水都市京都でもこれはしっかりと生かされていたようで、五芒星の中心線は福井県の小浜市にある若狭彦神社を基点に、若狭姫神社を通り、鞍馬寺を経由して、京都御所や下加茂神社を経由して熊野本宮に達するというものです。ポイントは、これが平安京や平城京をしっかりカバーしており、結界となっていることなんですよ。これがとても気になりました。

面白いのは、淡路にある伊弉諾神社で、ここには日時計があるんですが、その日時計にこれらの聖地がだいたい書かれているということなんですよ。へぇと驚きました。結構、内田さんのレイラインハンターを見て、ドライブやツーリングでこれらの聖地を訪れている人は多いと思います。特に、去年は、伊勢神宮と出雲大社の式年遷宮もありましたし、スピリチャルブームやパワースポットブームもありましね。色々な人のブログをみると、やはり、この聖地めぐりで近畿五芒星の五角形を制覇したいという人が結構いるようで、私も気になって読んじゃいました。

熊野なんかは、神社巡りをする人が多いと思いますが、秘境の十津川にある玉置神社とか長渕剛が結婚式を挙げ、更には定期的にヘリコプターで訪れるという天河大弁財天社なーんてものもありますから。熊野古道は、さすがに余りにも歩くにはきついので、車で巡ることになるんでしょうが、熊野信仰や伊勢のおかげ参りなどの現代版ということで、結構面白いかと思います。

海沿いの新宮の地区は、近大卒マグロで有名な串本までの地区が熊野三社若しくは、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)と呼ばれる熊野信仰の総本山があり、那智の滝などもその近所にあります。ちなみに、調べてみたら、巨石が今にも落ちてきそうな神倉神社は、熊野速玉大社の境内というか摂社になっており、この辺も興味があります。









●内田さんのレイラインハンター
http://www.ley-line.net/gobou/gobou01.html

畿内の大五芒星
https://maps.google.co.jp/maps/ms?msid=211947662582581895641.00046300dc7ac6df915c1&msa=0

●東京を守る都市伝説
 http://plaza.rakuten.co.jp/ent999/diary/201004250000/

 http://blog.goo.ne.jp/jets_yamato_fuji/e/1cb4f012d837e999609a7d273e45dd46

●関西に描かれた巨大な「六芒星」と「逆五芒星」の意味。または「かごめかごめ」の意味。
 http://www7a.biglobe.ne.jp/~mkun/nazo/kagome.htm

●過去の記事
 スカイツリーと結界 【東京は実は風水都市だった】
 http://www.akudaikan.com/2011/12/blog-post_20.html

2014年6月10日火曜日

ロボットとITの成長戦略への貢献【将来の代替と職業】

政府が成長戦略を発表しましたが、一言で言うと「もはや戦後ではない」の経済白書をもじったとも言える「もはやデフレではない」と言う言葉ですね。あとは、個人的に私が思うのは、今の産業は既に成熟しきってしまっており、既に大体のアイディアが出尽くしています。農業革命、そして産業革命、IT革命の三つの革命が近現代でありましたが、IT革命は過去のどの革命より、世の中にもたらす変化のスピードは大きく、私たちの生活を劇的に変えています。個人的には、今後、まだまだ伸びる分野はITとロボットだと思っており、その中でもITの伸びしろは極めて大きいと思います。

一つ目のITですが、直近では、スマートフォンが遍く、国民に広まりつつあると言うことでしょうか。実感としては、携帯電話の半分くらいがスマホで、電車や街でもスマホをいじっている人が極めて多いなと思っています。これは、2010年から加速したと思っており、それはIphoneの普及によるところが極めて大きいと思っています。個人的には1990年代の半ば以降から学校や企業でインターネットが使われ始められ、2000年頃のITバブル時期に一気に浸透したと言う気がしています。あとは最近かなりスマホと同時に目立つようになったタブレットの携帯端末ですね。価格低下が普及に弾みをかけるでしょうが。新規市場を創出してくれると思います。

過去に日本であったように高度経済成長で右上がりの時は、需要が供給を超えるようなこともあるため、よほど下手をしない限りは失敗することはありませんでした。途上国でいま行われている商売は、まさにタイムスリップしたような感じで、それが数十年遅れて行われています。ですので、使う前から壊れていたりすることもままありますし、品質が極めて悪いことも、国境という障壁に守られているお陰で大きな問題になることもありません。今後、日本が目指すのは、雁行型ではなく、自分で道を切り開くタイプの経済発展しかありません。言わばアメリカ型でしょう。多産多死の起業家文化であり、失敗をしても、それを受け入れる社会環境が整備されなきゃいけません。

エネルギーや食料の二つは、人間が生きていくなかで、衣食住の根幹をなすものです。新規産業を模索するなかで、この二つに力を入れないといけないことは明白です。エネルギーは、水からエネルギーを作り出す(H2Oの原子記号のように電気分解すると水素と酸素になる。そして水素は燃えるエネルギーになる)とか、藻から原油を作るとかです。食料はバイオ関係でしょうかね。


1.ITの浸透とインターネットの日常生活への組み込み
 1)パソコンを使わない層への普及
 2)一人一台の端末
 3)学生から高齢者、そしてパソコンを使わないブルーカラーへの普及
2.価格の低下とコンテンツ・サービスの拡充
 1)パソコンも30万円を越えるような価格から数万へ
 2)接続料金も従量制から定額制になり概ね5000円前後へ
 3)ゲームやDBなどのコンテンツの充実
 4)SNSやブログによる新コミュニケーションツールの登場
3.自動化や新サービス
 1)ネット予約などによる時間削減サービスの登場
 2)データベースによるマッチングシステムの台頭
 3)ASPなどのクラウドサービスの一般化
 4)企業がHPを持ち、Eコマースをするようになった
 5)楽天やアマゾンのようなサービスの一般化

まとめてみると、ここ15年程度で起こった変化は上記のものだと思っています。軍事的、学問分野での利用から企業での利用が始まり企業の利用がはじまり、一人一台のPCの配備から、電子メールアドレスが個々に与えられ、企業のコミュニケーションツールとして一般的になりました。特にEコマースの分野では、アマゾンや楽天に代表されるようなマーケットプレイスが登場し、中小企業や零細企業がインターネットを活用することにより、全国だけでなく、全世界へ情報を発信することがdけいるようになり、実店舗だけでなく、仮想店舗による運用も一般的になったのが2000年以降です。

コンピューターの処理能力も向上し、記憶媒体の価格なども劇的に安くなり、今までコストのかかっていたことが、殆どタダのようなコストでできるようになったのもその特徴です。特に、収穫逓増のビジネスモデルは、固定費が殆どかからず、変動費もほぼ増えないため、売れたら売れた分だけ利益になるのが特徴でした。今までにないサービスも提供されるようになり、ASPなどを導入したデータベースや会計システムなども登場し、事務処理に人が要らなくなったのも事実です。設計なども今までは、紙ベースでやっていたものが、CADでするようになり、膨大な修正の手間が必要だったものが一瞬で直せるようになったのも事実です。そのようなところで、技術系のアシスタントとしての事務系、そして単純な事務職が殆ど必要なくなってきているのも事実です。

昔は、コピー取りなどの仕事もたくさんありましたが、今は電子ファイルでやり取りをすることがおおくなり、ペーパーレスの文化が浸透してきたため、以前のような膨大なコピー取りはありません。今後もこの流れは続くでしょう。主に大企業から行われてきたITの業務への導入は、中小企業や零細企業にもほぼ浸透し、導入コストが以前に比べると極端に安くなったため、導入していない企業を探す方が難しいでしょう。

さて、二つ目のロボットですが、これは産業用のロボットからルンバのようなお掃除ロボットまで当てはまります。個人的には、産業用のロボットの開発を国が主導して補助金を出してでも進めるべきだと思っています。理由は、東日本大震災で問題になったように、瓦礫の処理だけでなく、爆発した原発の解体などの業務に生身の人間を充てることが難しいからです。防塵、防爆、そして対放射能というのは、輸出管理令などで定められているように、そのポイントは、核兵器や大量破壊兵器の開発の規定である程度わかっている筈です。旧ココム規制(現ワッセナーアレンジメント)などありますが、平和利用ということが明確である分、胸を張って、費用を出せば良いと思っています。

アメリカなどは、この点、ロボットには力を入れており、三沢基地へ配備された無人機のグローバルホークなどでも語られていますが、今後は、ロボットのよる戦争、巡航ミサイルなどが戦争の主役になっていくことを十分に解っているため、どんどん既存の戦力をロボットや人的被害のないものに置き換えています。なにせ、ロボットはアフガニスタンで活躍していた無人機などもそうですが、米国本土から操作されて、衛星を通じてコントロールされていたそうな。

おそらく、核による汚染を考慮した電子部品なども考えられているでしょうし、対放射能の素材などもどんどん開発がなされていると思います。日本は、自動車の製造の過程などで、ロボットはたくさん活用されていますが、放射能に汚染された瓦礫が処理できるものがあるかというと残念ながらありません。このあたりも、本気でやればできると思うんですけどね。

ベンツが自動運転の広告を最近バンバン出していますが、自動運転もほぼ実用化が見えてきました。グーグルも成功したようですし。あとは、運用するインフラの整備ですよね。高速道路や鉄道、港湾とか、経済活動をするためにはある程度のインフラが整っていないと駄目です。

新興国へ人件費が安いからといって、大挙して進出した会社が泣いているのは、停電が頻繁にある、電圧が安定していないなど、インフラ面での不満です。これって、日本の大きなアドバンテージだと思うんですよね。鉄や自動車、それから半導体などもしっかりとしたインフラがないとできないんですよ。特に電力に関しては非常にシビアで、半導体なんかは、0.2秒停電があったくらいで、2週間くらい工場が止まってしまうこともあるぐらいらしいですし。一時期、中国への進出ブームがありましたが、やっぱり頭痛の種は、電気も含めたインフラだったみたいですし。この辺がクリアできない限りは途上国や中心国では、ロボットが一般的になるのは、まだまだ先なのかなと思っていますが、日本でも自動運転やロボットなどに対応したインフラの整備が今後新規でひつようになります。

個別にシステムを組み込めば良いのでしょうが、おそらく、統一したルールや中央から情報を流すようなシステムがなければ、そのようなものも最適化は図れないと思うので、政府が主導してこのようなところは力を入れるべきだと思っています。

ITもロボットも、目先では非常に便利で私たちの生活や仕事を助けてくれますが、その反面、私たちの競合として仕事を奪うのも事実です。そのためには、新規産業を創出したりする必要もありますが、それは、おそらく二極化する方向にあり、サービス面か高度な技能や知識を必要とするものに集約されていくと思います。

どちらにしろ、今後、エネルギー問題や食糧問題を解決しないことには、世界の問題は解決できませんし、その先にも進めないと思っていますので、食料・エネルギー問題がどのようになるか、これが非常に楽しみですね。


1.ロボットの可能性
 1)介護
 2)危険な作業や重労働の代替
 3)配送センターでの業務
2.問題
 1)ルールやインフラの整備
 2)人の仕事を奪ってしまう
 3)メンテナンス
 4)暴走した際の対応
2012年3月02日
FA(ファクトリーオートメーション)とかOA(オフィスオートメーション)とか部分的にロボットが導入されたり、自動化されたり、人間がやることってかなり少なくなってきましたよね。確かに、意匠・設計、営業なんかはまだまだ人間の活躍する余地が ...
2011年12月25日
ロボットはもともと日本のお家芸 【国策として勧めるべきだと思います】. 武器輸出三原則だとか、核兵器・大量破壊兵器の輸出規制があって、私も経済産業省でのE/L(輸出許可)を取得するのに、本当にない頭を捻って書類を作って苦労した ...