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2023年1月3日火曜日

2023年はどんな年になるのか?【激動】

2022年は、今までに経験をしたことのない変化が立て続けにあり、驚きの連続でした。ロシアのウクライナ侵攻にはじまり、モノ不足、インフレ、そして、3割近い為替変動等、いかに今まで平和な時代が長く続いたのか、私達が平和な国に生きているのかを感じた次第です。

改めて、自分は平和ボケしていると感じると同時に、歴史を振り返ると混乱していた時代のほうが圧倒的に長かったなかで、平和な時代を過ごせたのだなと実感しています。穀物などの商品市況が、スーパーサイクルに入ったと言われますが、過度に最適化された生産や物流、更には最適地生産が進んだおかげで、リスクもその分増え、今回のように一つのイベントがドミノのように、連鎖するリスクを実感しました。さらにデリバティブのような金融派生商品が、実態以上の市場規模を作り出し、ほんの少しのことで値幅が極めて大きく動き、それが波乱要因になっています。

リーマンショック、そしてコロナ禍で緩和に継ぐ金融緩和で、世界は金余りになりましたが、モノ不足に起因するインフレで、物価上昇は半端なくなり、金利をあげて、火消しに走ったわけですが、今年はその影響で、アメリカは不況になると多くの方が明言しており、おそらくその通りになるでしょう。グーグルやアマゾン、フェイスブック(メタ)は既にそれを見越してリストラに着手をし、いままで膨らみ続けてきた人員を整理してダウンサイジングをし、これから訪れるであろう嵐に向けて準備をしています。やはり、FRBがインフレ退治のために利上げしたことが一番の原因でしょうし、金利に景気は敏感で、紐によく例えられ(引くことはできても、押すことはできない)ますが、景気を冷ますのはできても、景気を刺激することはなかなか難しいのです。

日本はエネルギーや食料を始めとする資源を輸入に頼っているため、海外からの影響をモロに受けることになると思いますが、それと併せて安全保障の問題もクローズアップされます。ロシアのウクライナ侵攻を横目に、北朝鮮の脅威、更には中国の脅威があり、近々に起こるであろうと予測される台湾侵攻も視野に入れた軍事費増強の話が出ていますが、あながち、絵空事ではないと思っています。

今までが平和すぎただけで、これからはいわゆる、北斗の拳の世界がいつ訪れてもおかしくないと思っています。日本がすぐそのような状況にはならないと思いますが、世界を見渡すと治安の悪い国がかなりを占め、日本のように女性が夜中に平気で外出できる国のほうが圧倒的に少ないのは事実です。

昨年は、本当に激動の時代でしたが、今年はもっともっと色んな意味で変化の多い年になると思っています。技術面の変化においても、ディープラーニングを始めとするAI技術の加速度的な進化、さらに分析技術やリバースエンジニアリング、技術の蓄積がネットワーク化することによって加速し、派生技術が凄まじい勢いで生まれています。これは、デジタル革命がいよいよ序章から本章に入り、世の中を変えるような動きになるかと思っています。

コロナ禍がそのトリガーを引いて、その動きを早めた訳ですが、ロボットやコンピュータ技術の進化が、今までにない世の中を作っていくことは間違いのないことですし、そのスピードはとどまることをしらないとすら思ってしまいます。

2020年6月28日日曜日

コロナはゲームチェンジャーになり、世の中は大きく変わるか?

はっきり言って、さっさとオリンピックは中止を宣言して、コロナ後にどうやって日本が稼げるか、食料やエネルギーなどの安全保障の問題をどう国内で解決できるかを進めたほうが良いと思います。正直、過度なグローバル化は危険というのがよくわかったので、国内回帰は進むと思いますし、外需依存は危険というのがよくわかったと思います。

様々な問題点を浮き彫りにしてくれたコロナ、インバウンドに傾倒していた会社が駆逐されるのも致し方無いと思っていますし、特定の国に依存してリスク分散を考えなかったところは、痛い思いをしたと思っています。

これから住み方、働き方も大きく変わると思います。ただ思うのは、食料とエネルギーの問題さえ解決できれば、ほとんどの問題は解決できると言ってよく、あとは無駄な医療、過度な医療をどこまで適正なところに持っていくことができるかだと思っています。

2020年4月26日日曜日

コロナウィルスと今後の世界の景色

早かれ遅かれ、パンデミックは起こると予測をしていました。それはSARSやMARSだけでなく、鳥インフルの時に、富山化学の株を持っていて、大化けすると思っていたからです。その後、富士フィルムに買収されて、その時価総額の大きさから、大化けはないと信じ、売却をしてしまいましたが、世界規模のパンデミックは、きっかけさえあれば、これだけ航空網も発達し、ボーダレスエコノミーが進んだ現在ではあっという間と思っていました。

今回のコロナが、予想と違ったのはすぐに症状が現れずに、無症状の人がいたりすることで蔓延をしたことです。これは完全に予想外でした。おそらく、武漢のウィルス研究所で、人為的に作られたものだと思っています。

今回のコロナは、世の中の景色を大きく変える可能性があると思い、駄目な業種、駄目な企業、駄目な国を駆逐すると思っています。それに、医療というタブーすら、変えてしまう可能性があります。私は、ずっと人の尊厳、自然に逆らった生き方というのに反対をしており、無駄に人を延命することには反対していました。それが国家財政を蝕み、国家歳入に近いくらいの医療費に膨張してしまっています。それに将来を担う若い人たちの活力を削ぎ、活躍の場さえ奪っているのはどうなのかなと思っています。

科学の力や医療の力で、本来だったら亡くなる人が生かされている現実を見ると、なんだかなと思ってしまいます。その一方で世が世ならと思うこともあります。10年毎に起きる世界的な危機は、手ぐすね引いていた人にとっては良いチャンスでしょう。逆にそれに備えずに投機のような投資をしてきた人は、良い気味だと思っています。

役所仕事も無駄が本当に多いと思い、シンガポールの電子申請のシステムやブロックチェーンの仕組みを取り入れれば、役所の馬鹿な仕事はかなりなくなります。本当にいまは、リモートワークもそうですが、無駄なものが淘汰される良い機会ではないかと思っています。

奇しくも、金正恩も外から手をくださなくとも、メタボで死ぬと思っていましたが、これも時間の問題でしょう。ホント世の中変わったなと思います。  

2020年2月16日日曜日

化石燃料による発電が駆逐され、再生エネルギーが主力になる?

完全に、私は世の中の潮流を読み間違っていたんですが、暫くは石炭による火力発電が続くと思っていたんですよ。でも、金貸しの圧力によって、SDGsとかいう、サステナビリティによって、投資の対象とならなくなり、再生可能エネルギー中心にシフトしつつあるんですよね。

太陽光や風力って、ダメダメだと思っていたんですが、実際、蓄電ができなくてダメダメでも、今後蓄電ができる技術ができれば、選択肢としては増えていくのかなと思ってしまいました。

2018年7月28日土曜日

再生可能エネルギーは蓄電技術がないと無意味か?

火力発電が世界的にダメ出しをされて、「金貸し」が温暖化ガスを出すもの、化石燃料を使うものには金を貸さないようになっているようです。温暖化ビジネス、環境ビジネスで儲けている人がその影にたくさんいるようですが、正直、風力発電や太陽光発電は今まで何度も言っていますが、蓄電技術がセットじゃないと無意味とは言わないですけど、価値がないと思っています。

恒常的に強い風が吹いている場所で安定して電力が得られる風力発電、そして常に太陽がでていてマックスの発電量が得られ、ロスが無いというのだったらわかりますが、そんな条件のところは日本には殆ど無いはずです。正直、国策とか言って高い値段で電力会社に買わせていますが、藻から燃料を作る技術、自ら水素を作る技術、それから蓄電技術に投資をしたほうがよっぽど良いと私は思っています。

GEにしろシーメンスにしろ、世界的な重電メーカーが火力が駄目でリストラをして、日本の三菱重工も日立製作所も火力発電に関しては部門を切り離しちゃっています。正直、そんなすぐに再生可能なエネルギーに切り替わる訳ないっていうのに・・・・。

2016年10月20日木曜日

CO2から簡単にエタノールを生成する方法が偶然みつかる 【エネルギー革命が起こるか】

藻からエタノールを作ることが大本命だと思っていましたが、二酸化炭素からエタノールができる、しかも常温で反応するっていうのがスゲーなと思いましたよ。正直、太陽光発電や風力発電は、全く本命にならず、今のところ考えられるのは、核融合炉とか、水から水素を作るとかかなーと。

それにしても二酸化炭素がこれで削減できて、それがエネルギーになるんだったら、そりゃ革命ですわ。永久機関みたいなもんで、作って、燃焼で二酸化炭素ができて、それがエネルギーになるって、もんじゅみたいな発想ですな。


●CO2から簡単にエタノールを生成する方法が偶然みつかる。常温反応で高効率、低コストが特長
 http://japanese.engadget.com/2016/10/18/co2/

2016年8月11日木曜日

太陽電池は300%失敗し、主力には絶対になれない【太陽光発電の倒産ラッシュ】

太陽光発電、早くもブーム去り倒産ラッシュ瀕死状態で「不況業種」入りの兆候と言われていますが、それは、当初からわかっていたことで、補助金なしにはあり得ないビジネスだったんですよね。だって、過去に私が書いた記事を見てもわかりますが、コストが10倍違うんです。風力発電は倍ぐらいなので、頑張ればというところがありますが、太陽光発電は全く太刀打ちできないと。

イニシャルコストが高く、太陽が出ていないと発電できないとなると意味が無いんですよね。さ~これから、倒産ラッシュが本格化してきます。



太陽光発電の失敗は初めからわかっていた【蓄電できなければ、不安定な発電は意味をなさない】

http://www.akudaikan.com/2014/10/blog-post.html


 1)コストが既存電源と比較するとペイしない
 2)火力発電・原子力発電と比肩するベース電源には成りえない(日射の問題で夜発電できない等)
 3)太陽電池は、二次電池などの蓄電技術とセットとなるものであり、現状の蓄電技術では無理である

 一般的な発電コストは下記が目安になります。 原子力発電は、下記数値が引用されていますが、最終処分や事故は起こらないことが 前提であり、実際のコストはこれを大きく上回ります。

  太陽光49円/kWh
  バイオマス12-41円/kWh
  小水力10-36円/kW
  地熱 11-27円/kWh
  風力10-14円/kWh
  水力8-13円/kWh
  石油火力14-17円/kWh
  LNG火力 6-7円/kWh
  石炭火力5.7円/kWh
  原子力5-6円/kWh


2015年1月25日日曜日

原油価格の暴落【我が世の春を謳歌したOil&GAS業界の凋落】

ピークオイル説が叫ばれてから、原油価格は物凄い勢いで急騰しましたが、直近の原油価格の暴落は驚くほどです。基本的に商品先物の世界は、株式市場とは違い、市場規模が小さいため、投機資金によって簡単に動いてしまうものですが、ここまで急落するとは思いませんでた。

元売りの再編が叫ばれており、出光が昭和シェルを買収すると言われていますが、再編は不可避だと思っています。あとは、日揮や千代田化工、東洋エンジニアリングのような、直近で我が世の春を謳歌してきた業界は、過去、リストラを何度もしてきたように、すさまじいリストラがあると思います。株価が思いっきり下がっていることが、それを示しているような気がします。

シェルガス革命が需給を変えたといいますが、それ以前に思ったより需要が少なかったのではないかと言われており、供給も一気に増えてしまったということがあるのではないかと思っています。精製設備は世界的に過剰になっており、今後、大変なことになると思っています。また、価格の急騰が数年後に起こると思いますが、しばらくは調整だと思います。

世界情勢をみるといろいろなことが起こっており、しばらくは目が離せないですね。金融市場のクラッシュも再度起きそうな気配もありますし。

2014年10月13日月曜日

太陽光発電の失敗は初めからわかっていた【蓄電できなければ、不安定な発電は意味をなさない】

太陽光発電が騒がれた時、失敗するのを多くの人は認識していました。今の段階では300%失敗します。理由は下記です。電力会社も補助が無ければ、こんな非効率な発電を進めるはずはなく、単に環境問題へのアピールからしているに過ぎません。

 1)コストが既存電源と比較するとペイしない
 2)火力発電・原子力発電と比肩するベース電源には成りえない(日射の問題で夜発電できない等)
 3)太陽電池は、二次電池などの蓄電技術とセットとなるものであり、現状の蓄電技術では無理である

 一般的な発電コストは下記が目安になります。 原子力発電は、下記数値が引用されていますが、最終処分や事故は起こらないことが 前提であり、実際のコストはこれを大きく上回ります。

  太陽光49円/kWh
  バイオマス12-41円/kWh
  小水力10-36円/kW
  地熱 11-27円/kWh
  風力10-14円/kWh
  水力8-13円/kWh
  石油火力14-17円/kWh
  LNG火力 6-7円/kWh
  石炭火力5.7円/kWh
  原子力5-6円/kWh

既存の技術では、ドイツやアメリカの最大手が倒産したように、 太陽光発電は、間違いなく失敗します。それは、メンテナンスや廃棄のコストを 考えても明確です。将来有望な技術であれば、シャープも今のような状態には 陥っていないと考えるのが普通です。

個人的な見解としては、原子力や火力発電のように、ベース電源として、安定した出力で発電できる手段ではなく、自然頼みのエネルギーであるため、割合的には10%がせいぜいです。ベストミックスの考え方のもと原子力と火力発電をベース電源とし、需要による調整手段として水力発電が捉えられています。実際には、電気が余り、廉価な夜間電力料金を活用し、揚水式の発電所では、夜間に水をくみ上げ、位置エネルギーに変換することによって、需要の最も高い、昼間に対応する方策をとっています。これは、私自身が調査した結果だけでなく、合理的な経営から電力会社の公式見解だと思っていますし、経済産業省の思惑も、それに近いものです。

風力や波力、太陽光発電は主力にはその特性を考えると成りえず、あくまで補助的な立場に過ぎません。特に太陽光発電は、雨の日更には夜間の発電問題もあり、蓄電技術とセットになることが必然であり、この点の検討が欠如しています。今後、よほど技術的なブレークスルーが見出せない限りは、太陽光の将来性はありません。あったとしても、オマケ程度のものです。

これは、風力発電にも同じことが言えます。安定した供給、そして蓄電という技術がなければ成り立たないのです。その点、地熱発電や温度差発電などは、可能性は高いと思います。

2014年7月26日土曜日

液体燃料の実用性【石油、LNG、GTLの優位性と石炭の地位】

シェルガス革命があり、北米で続々と新プラント計画が進んでいますね。個人的には、液体燃料と固形燃料、気体燃料の違いがその運用に大きな差をもたらすと考えています。私たちが普段、使う常温域は、摂氏5度くらいから35度くらいじゃないかなと思います。ただ、ある程度マイナスになっても、飛行機みたいに超高高度を飛んで、燃料が凍ると言うようなことは無いので、ケロシンのような高純度のものは通常は必要ないと考えています。

なぜ、世の中が液体燃料にこだわるかと言うと、答えは一つ「扱いやすいから」なんですよね。車のガソリンタンクにしても、石油備蓄基地にしても、LNGの基地にしても、受け入れが簡単にできますし、荷役作業もパイプを繋ぐ作業が人手が要るくらいで、あとはポンプで圧をかけてやれば、勝手に荷役ができます。これが石炭だったらどうでしょうか?大規模な保管場所と荷役設備が必要ですし、クレーンのオペレーターも必要です。また、パイプラインではなくベルトコンベアであるため、広い場所が必要です。また、燃えた後のカスを捨てる場所なども必要ですし、脱硫の設備も必要となってきます。あとは、頻繁とは言えませんが、火災が貯炭場で起きるので、その対策も必要です。それを考えると石油やLNGなどは、危険物ではあるものの、扱いやすさで言ったら、ピカイチな訳です。何と言っても、車の燃料タンクに簡単に給油できますし、流体ですので、簡単にエンジンに運ばれます。保管も容易ですね。長い年月、放置しておくと確かに水などが混じったりしますが、それでもその保管の便利さと言ったら石炭などの固形燃料に比べると遥かに大きいと言えるでしょう。

保管の便利さ以外にやっぱり気になるのは、原油の油田やガス田がある中東地区からの輸送でしょう。原油は、タンカーにそのまま積めますが、ガスはそのまま積むより、液化した方が体積が大幅に減るため、空気を運ぶと形容されるガスを運ぶ輸送よりも効果的なのです。都市ガスを使っていない地域であれば、LPGと呼ばれる液化プロパンガスも液化によって体積が大幅にへるものの一つです。LNGは液化天然ガスのことですが、マイナス162度まで圧縮して冷やすと体積が600分の1になります。冷却のために、莫大なエネルギーを消費しますが、カタールなどの大ガス産地から日本へ運ぶには、ヨーロッパやロシアにあるようなパイプラインと違い、海にも引くにも長すぎますし、多くの国を急峻な山岳地帯を経由して引くにも無理があります。従って、船舶での輸送と言うことになりますが、LNG(Liquid Natural Gas)やGTL(Gas To Liquid)などの技術が注目を浴び、実用化されている訳です。LNGは既に多くの場所で使われているため、あまり説明は必要ないと思いますが、GTLはマレーシアのビンツルでオイルメジャーのシェルが実証プラントを作り、その後は、カタールで巨大プラントが作られています。ガスから人造石油を作ると言うことで、分子構造を組み替える訳ですが、その製造過程で大量にエネルギーを消費することから、熱量換算で60%程度しか残らないということです。BTL(Bio To Liquid)やCTL(Coal To Liquid)など、他にも液化技術はありますが、ガスの液化と概念的には同じです。

一番、期待できるところとしては、石炭の液化技術ではないでしょうか。なにせ、可採年数が石油や天然ガスとは桁違いにあり、世界中に分布しているからです。日本のように、海底炭田のような採掘コストの高いところは、商業ベースにのることはなかなかないと思いますが、インドネシアやオーストラリアのように露天掘りができるところであれば、コストはべらぼうに安くなるため、原油の価格が高止まりしている今日、商業ベースが期待されるところでしょう。日本はメタンハイドレードが太平洋側にも日本海側にも多く存在していますが、燃える氷のメタンハイドレードが原因で、環境に大きな影響を与え、地震などの災害などを誘発してしまう可能性があるため、その計画には注意が必要です。

液体燃料と言う運ぶにも保存するにも効率が良いものが現在では、重宝されているわけですが、電気を保存する蓄電池の技術がより進んだり、後は水素燃料の安全性が担保されて取扱が容易になればとかいろいろ将来のエネルギー革命について考えるわけですが、それよりも熱効率という現実的な問題の方がより効率が高くなるケースが多いということも忘れてはいけません。理由は、原子力発電は、その素材の耐熱温度の関係もあり、熱の7割近くを捨てています。通常の火力発電ですと、約6割の熱を捨てています。これが、コンバインドサイクルになると4割程度に減りますが、それでも半分程度の熱を捨てているのです。車に関しても、ディーゼルエンジンは熱効率が高いものの、それでも半分の熱を捨てているのも同様で、その熱を有効利用できるのであれば、エネルギー効率は圧倒的に上がるのは言うまでもありません。

最終的には、やっぱりゼニ・カネの問題なんですよね。どう、商業ベースに乗せるかって言う。ただ、その商業ベースって言うのも、油の価格が上がれば、一気に採算に乗るようにもなります。代替燃料の開発のインセンティブが働くようにもなりますからね。金の力は、やっぱり強いです。

2013年1月20日日曜日

世界の油田 【偏在する石油資源】


サウジアラビアのガワール油田、そしてクウェートのブルガン油田が突出して、後はメキシコ湾とサウジアラビアで、元アラビア石油の隣の鉱区だったサファーニアが目に付くだけで、残りはクソだなと。特に、日本の油田は鼻クソ以下というか、ミジンコ以下だなと。

ガワール油田は、サウジアラビアを支えていて、採掘コストも馬鹿みたいに安くて、バレルあたり数十セントという話もあります。まぁ南北280km、東西50kmにもわたる大油田で、二位のブルガン油田に比べても倍以上の埋蔵量を誇り、サウジアラビアや世界、特に安い中東原油は日本の高度経済成長を支えてきたわけですが、二度とあんな安い原油が手に入る時代はこないと言われていますが、そのクソ安い中東原油を供給した供給源がココだったんです。

他の油田は、メキシコ湾でBPが事故をやったように、陸地や浅い海ではほぼほぼ掘りつくしてしまい、今は深いところを中心にドリリングシップやTLPを使って掘削をして、生産はMODECこと三井造船の子会社である三井海洋開発【6269】が得意とするFSOやFPSOなんかを使って生産をしていますが、コストがガワールに比べてべらぼうに高いんですよね。

何度も書いていますが、ガワールは、粗利益率99%、そして税引き前の利益率でも余裕で90%を超え、税金はその国によるのでなんとも言えませんが、国営企業が殆どなので内情はわかりませんが、仮に日本の法人への実効税率である42%を適用し、特別利益や特別損失とか他の要因は一切無視したとしても、約40%が税引き後の利益率になります。ホント、こんなボロ儲けの産業は一部の金融を除いてなかなかないだろうと。

まぁ、ガワール油田も、ブルガン油田も既にピークを過ぎて、特にガワールは、海水を注入して、自噴を維持していますが、こういう海水を注入すると、井戸が早く枯れるんですよね。

石油とは、スポンジ状のところにたまり、しかも背斜構造という地層のところにしか基本は無いんですよね。ある程度、地質学が発達した過程で、世界でどんなところに石油があるのかわかったんですけど、まさか中東にあんな大油田があるとは、地質学上当時はまったく考えられていなかったんですよね。それが、学説を覆して、馬鹿みたいな大油田が見つかったと。

今は、金属などの鉱山の探鉱でも、衛星写真とかを使ってやるんですけど、それでも、みっかってないところはあるだろーなと。ブルガン油田以上のところが見つかる可能性もある訳で、そうしたら石油の需給は思いっきり崩れるだろうなと。まぁ、この世界は、試掘から実際に生産基地を作って、精製所など、装置産業と言われるものですから、それぞれが生産のボトルネックとなって、実際の供給に貢献するには、少なくとも5年から10年くらいのタイムラグがあるんですよね。

まぁ、見つかったとしても、アメリカ様があらゆる手を使って、今の体制を維持するように仕向けると思うんですけど、巨大油田が見つかったら、インパクトはすごいだろうなと。あとは、ちょっと前にニュースででていた、メタンハイドレード。これは、温室効果ガスを出すと言われていて、しかも海底にあるため、BPのようなメキシコ湾での事故があったら、すごいことになるだろうなと。

まぁ、エネルギー革命は、木、石炭、石油と進んできたわけで、既に有望なエネルギーは見つかっていると思いますが、既得権益が握りつぶしていると思います。それがいつ、表にでるかですよね。それまでは、いつまで茶番が続くのか。フリーエネルギーの登場、藻や水を電気分解するオオマサガスなんかが期待できるところなんですが、どうなるんでしょうかね。


●油田の一覧
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%B9%E7%94%B0%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7

2013年1月19日土曜日

石油の掘削と「油を売る」 【ココ掘れワンワン】


石油は、どうやってみつけるのかと言うと、海に犬を連れて行って、犬が「ココ掘れワンワン」といったところを掘るという話もありますが、実際は、物理探査、磁気探査などの方法で行われ、小さい地震を起こしたりして地層を調べることで行われているようです。


油業界は、メキシコのBPの油田の事故では3万人の人たちが職を失ったと言われているようですがシンガポールでは油関係は本当にまだまだ人不足で喉から手が出るほど人材が欲しいようです。ちなみに日本では、海洋掘削及びその周辺の会社は、私が知る限り、下記の二社に限定されると思っています。ちなみに二社とも上場会社です。平均給与はべらぼうに高いですよ。日本海洋掘削なんかは、通勤がヘリコプターとかもありますから(笑

MODECなんかの船についている船位安定装置(DPS)などは親会社の三井造船が持っていたり、いろんな権益などは、出資者であるINPEX、JAPEX、それから三井物産のような商社が持っていたりしますが、実働部隊は、下記のような会社だったりしますが、アップストリームと言うのは本当にアホみたいに儲かります。

三井海洋開発は、実は一回潰れているんですが、先日、社長を退任された山田健司さんが、アップストリームに近いところじゃないといかんよ。ダウンストリーム、下請けだとウンコだと言っていた事が今でも脳裏に残っています。ということで単体の会社の人員は少ないものの、FSOとかFPSO、TLPなどをリースしているんです。金額も太くて、伸びが凄まじくておどろきました。この会社も日本海洋掘削も給与がすごいですよ。油関係は、暴利をむさぼっていますから・・・・・。まぁ、私もその関係でおこぼれをいただいていたので、文句は言えませんが・・・・。これらの会社は、代替エネギーが本格化したら、完全に斜陽になりますが、今はかなりホットです。

今回のメキシコの事故で爆発して沈んだトランスオーシャンのDeep water horizonはいわゆるセミサブと言うもので、普通のリグでは掘れない深いところを掘るものなんですが、やっぱり技術的にも色々問題があったんですね。さてさて、本音はセブンシスターズの戦略と政治、それから代替燃料の開発がどうなるかがとても気になるところですね。

私は「お仕事何をしているんですか?」と聞かれて「油を売っています」なんて言ってみたいと思っていますが・・・・。ハリバートン(Haliburton)とかシュルンベルジュ(Schlumberger)なんかは、以前、バナナの叩き売りはしないビジネスモデルと言ったんですが、本当に言い値で仕事をやっているような会社なんですよ。うらやますぃ。

●日本海洋掘削
 http://www.jdc.co.jp/index.php
 名前のとおり、掘削をする会社です。
●三井海洋開発 (三井造船の子会社)
 http://www.modec.com/jp/
 FSOやFPSOのような海上での貯油設備や精製設備をリースする会社です。


2012年10月19日金曜日

発電コストの比較【原子力、火力、水力とその他の自然由来発電】


よく言われる、発電方式によるコストの比較ですが、下記を現段階のコストで比較をしてみます。発電所は、立地や前提でコストのブレが極めて大きいため、ここではあくまで平均的な条件の下で算出してあります。


1.従来試算
1)原子力
2)石炭火力
3)LNG火力
4)石油火力
5)大規模水力
6)風力
7)大規模太陽光


 福島第一原発の事故を受けてエネルギー政策の転換が課題となる中、従来の発電コストの見直しにも注目が集まっている。政府のエネルギー・環境会議での電源ごとの発電コストを計算している検証委員会(委員長・石田勝之副内閣相)によるコスト計算の結果(報告書案)が報道されたので、図にはこれをかかげた(毎日新聞2011.12.13)。

 報道は、今回の発電コストの見直しにより、風力、太陽光など再生可能エネルギーによる発電の高い可能性が示されたという論調である。見出しを掲げると、

毎日新聞2011.12.13「発電コスト風力8円、太陽光12円 原子力並み低下も - 2030年試算」
東京新聞2011.12.13「原発コスト8.8円 7割増、火力と大差なく」(毎日の8.9円と何故か異なる)

である。

 しかし、図を見れば分かる通り、原子力の相対的優位性は揺るがないという結果が示されている。これは、今回の試算によれば、原子力のコストに今回の事故費用を含めても、一方で、化石燃料の価格上昇、温室効果ガス削減費用による火力発電のコスト増ほどではなく、また一方で、風力や太陽光もコスト低下はこれからの見込まれるものの不確定な要素も多い(コストの最低と最高の幅が大きい)からである。

 あとは国民感情などコスト以外の要素を考え合わせて、政治決断するという格好なのであろう。

 実際は、化石燃料の価格が今後どう推移するか、また海外と比較して高い日本の化石燃料調達コストの低減は図れないのか、といった重要な要素に関する試算の前提条件が問題にされていないのが、問題であろう。今後、重要な役割を果たすと考えられるLNGの日本の輸入価格が欧米の2倍である点については図録4124参照。

 コスト等検証委員会の報告書案(12月13日)によれば、LNG火力については、以下の前提で計算が行われている。

・燃料費比率:77%(2010年)
・燃料費初年度価格:LNG全日本通関CIF価格の2010年度平均
・将来の燃料費価格:上にWEO2011の価格トレンドを適用

 なお、報道によれば、原子力に関する今回試算の前提条件は以下だったという。

①福島第一原発旧の事故対策費の想定5.7兆円を40年の稼働期間で積み立てる(0.5円分)
 ただし事故費用が20兆円に膨らむとコストは10.2円
②立地対策の補助金を含める(1.1円分)
③福島事故を受けた追加安全対策費(0.2円分)
④原発稼働率70%(近年の稼働実績より高い値、図録4050参照)
⑤除染や追加的な損害賠償は未定

(④⑤は東京新聞2011.12.13、それ以外は毎日新聞2011.12.13)

(2011年12月13日収録、14日LNG火力燃料費前提追加)





2012年5月31日木曜日

ダウンストリームからアップストリームへ 【力関係の変化】

いやいや、今はなりを潜めていますけど、資源メジャーってすごいですね。アニュアルレポートが、ゴソッと出てきたので読んでいたんですけど、ここ数年の寡占ブリ、M&Aは勢いが止まらないですね。ちなみにBHPビリトンのアニュアルリポートなんですが、これは、中国で行われたオリンピックスタジアム、通称「鳥の巣」の鉄骨のようです。

さてさて、話がそれましたが、資源の価格は中長期で見ると間違いなく上がるので、水面下では、色々動いているでしょうね。船もいままではFOB(船積までの負担)が、CIF(船と保険も込みこみ)にしようっていうんで、また、物流の面からもメジャー化が進むんじゃないかと恐れています。これで、「I」の保険まで、押さえられて、直接、保険会社と交渉をしだしたり、ブローカーのAONとかMarshとかの首根っこを押さえるようでしたら、完全に彼らのいいなりですからね。今は、船舶が供給過剰になっていると聞きますので、エヒメオーナーとかギリシャ、香港の船主がメジャーに売り込みをはかっているかもしれないですね。バルチックの指数もだいぶ戻したとは言え、まだまだ一時期に比べると低いですし、、、。

いままでは、ダウンストリーム(下流)と言われる、買主や、精製・精錬する立場の方が強かったんですが、ここ最近、その立場が逆転して、売主が強くなってきちゃいました。で、高炉の新日鉄とかJFEとかが数年前に復活してきたわけですが、やっぱり、さらに上流にある売り手にはかなわなかったんですね。

私が恐れているのは、サウジで住友化学は大きい、コンプレックスを最近作ったんですが、産油地で精製をして、ナフサのような中間材料だけでなく、最終製品を作ってしまったら、物流のコストはかからないし、保管場所もたくさん要らないし、イニシャルコストである土地も安いし、ランニングコストも安く、リードタイムが減らせるし・・・・etc. とメリットだらけのような気がします。王子は、金融危機で資産をだいぶ減らしたようですが、WTIも90 ドル代を少し前にタッチしましたし、リファイナリーのことなどを考えると、需給が落ち着けば、一気に回復できると思います。そして、今後を考えると、現地生産ということへの投資をするんじゃないかと思っています。そうすれば、日本やシンガポールなんか一気に競争力がなくなってしまいますからね。実際に、日本の化学大手は、中東が本気を出したら、同じ土俵で戦うことすらできないって言っていました。スケールメリットを駆使するだけでなく、熱交換など集積する効果は、cpuなどの集積回路のメリット以上に大きいなんて言う人もいます。

あと、オマケですが、食糧のメジャーと言われるアメリカのカーギルは、衛星とか持ってて、スーパーコンピュータとかで気象とか解析しているらしいです。興味あるので、色々調べて見たいんですが、あれだけ大きい会社なのに株式を上場していないので、アニュアルレポートとかで調べることが出来ないんです。カネのある会社、力のある会社の非上場のメリットはこういうところで感じます。時間のある時にいろいろ調べてみようと思います。



2012年5月15日火曜日

石油のピークアウトと今後のエネルギー政策【安い石油の時代の終わり】

ヘッジファンドなどの投機筋による商品価格の上昇と良く説明される原油市場の高騰ですが、需要と供給を考えた時、更には株式市場や債券市場と違い桁違いに小さい商品市場に投機資金が流れ込んだ時の振幅の大きさを考えると、ある意味、投機筋による価格上昇というのは説明ができるところです。しかし、日本のバブル経済の崩壊過程を分析すると、最も大きな原因は、人口ボーナスが終わり、人口オーナスに入ったからです。90年代以降の景気低迷期には、三つの過剰と呼ばれる「雇用、債務、設備」が大きな理由として挙げられた訳ですが、それは人口動態が与えた現象に過ぎず、人口ボーナスがもっと長く続いていたらそれも違ったものになったわけです。基本としては、日本の高度経済成長は安い労働力の活用、安い中東産の石油の活用がその根底にあった訳で、その前提が崩れてしまった今は、かつての黄金時代を取り戻すことは原則としてできません。例外として、エネルギー革命などが起これば、話しは別ですが、今のところそのような目処はたっておらず、化石燃料の代替として、藻から原油を作ると言うことが、最右翼として見られていますが、技術的な問題もあり、最低でも10年はかかると考えています。

日本は、1億3千万人の人口を擁し、首都圏の人口を見てみると3000万人です。凡そ4人に1人が首都圏若しくはその近縁に住んでいることが分かります。重化学工業などは臨海部に立地し、その労働力の供給源は賃金格差の大きい、東北や九州が大きな役割を担いました。それが、90年代以降は、日本国内では限界が見えてきたことから、東南アジアや中国などがその役割を担うようになりましたが、国境のあるなしと言った要素が変わったくらいで、基本的には、東北や九州から集団就職で労働力を確保すると言ったこと、更には工場をそれらの地域に作ることと本質的には同じ訳です。但し、国境を越えて他の国へ出てしまうと、日本という国の税収などにも大きく影響してしまい、日本人の雇用問題にも発展してしまうため、海外に出て行くのは、理屈は同じでも、国力としては大きな問題があります。

世界5大商品として、石炭、石油、食糧、鉄鋼、繊維があり、石油は石炭の代替にもなり、食糧のの生産に使われる化学肥料、そして合成化学にも活用されるだけでなく、近未来には鉄鋼の代替として複合炭素繊維・エンジニアプラスチックにもなります。また、繊維の面では多くを占めた綿花の代替として、合成繊維として使われるようになり、石油が他の多くのものを代替しました。

考えてみれば、昔の燃料の主役は薪であり、熱量を確保するためには、非常に過酷な労働を必要としました。それが、今は、石油や石炭・石油によって発電された電気などによって、そのプロセスが極めて効率的になり、更には家庭電化製品の飛躍的な普及もあり、炊事、洗濯、掃除などの多くの重労働が極めて簡単なものになりました。更には、それらの家電品の普及だけでなく、重労働からの開放によって、その時間を他の事に割くことが出来るようになり、極めて広範な分野でのサービス業が勃興し、「時間を金で買う」ことが出来るようになりました。スーパーやコンビニでの弁当や惣菜などはこれにあたりますし、クリーニング屋もこの範疇に入るかと思います。

それらのことを分析をすると、石炭・石油などの廉価なエネルギーによって我々の生活が嵩上げされていたわけであり、その燃料のコストがあがれば、今までのようなアメリカ型の大量生産・大量消費型経済は維持できないことになります。現状の太陽光発電や風力発電は、ベース電源としてとても使える代物ではなく、今の技術では300%失敗します。従って、よほど有望なエネルギーが見つからなければ、私たちの生活は、バイオマスエネルギーを使ったものに戻らなければならなくなります。石油によって与えられた文明によって、飛躍的に便利になりましたが、それがアキレス腱になり、石油が枯渇すれば、原始的な生活に戻らざるを得なくなる可能性が指摘されるのも皮肉なものです。

世界人口は、昨年70億人を突破しましたが、今のまま行けば、2050年には100億人を突破することが見込まれていますが、これは農業革命や産業革命、そしてそれに付随するエネルギー革命があったから成し遂げられたものであり、その前提条件が剥落すれば、人口増加は維持できなくなり、凄まじい勢いで人口が減少する可能性が極めて高くなります。理由は何度も繰り返しになりますが、石油や石炭により下駄を履かせられていただけで、それが無くなれば、梯子を外されたような状態になることが容易に予想できるからです。過去、偉大な文明を築いてきたものがことごとく崩壊してきましたが、ひょっとすると近代文明も自分達がやってきたことにより、自分の首を絞めるということによって崩壊をするかもしれませんね。


1.日本経済の高度経済成長の要因
1)安い労働力の活用
2)中東産の安い原油の活用
2.工場の海外移転の要因
1)より安い労働力の確保
2)経済特区などの活用による税金等の免除
3.石油による嵩上げとピークアウトによる余剰分の露呈
1)安い石油が生産性を向上させた
肉体労働に頼っていたものが、内燃機関等を活用することにより、
省力化が進み、FA化(ファクトリーオートメーション)により、
より一掃の工場の省力化が進んだ。
2)有望な代替燃料も無く、天然ガス、石炭もピークアウトへ



●エネルギー問題に関する英文情報の翻訳
http://www.nexyzbb.ne.jp/~omnika/index.html

●安い石油時代の終焉 ピークオイルを考える
http://home.hiroshima-u.ac.jp/mfukuok/SEKP/SEKP061020.files/frame.htm

●70億人の世界へ、人口のオーバーシュート
http://www.nexyzbb.ne.jp/~omnika/70okunin.html

2050年までの世界のエネルギーの推移と構成のグラフ

ピークオイルの画像 IEAが在来型石油はピークを過ぎたと発表

紀元前2000年~現在までの人口増加のグラフ

2012年5月9日水曜日

資源メジャーとは何様だ!!【バナナの叩き売りはしない】

資源会社がやりたい放題ですね。というか、羨ましい。私もこういう会社へ行っていたら今頃やりたい放題で、本当のえちごやになってただろうなって思います。天下の新日鉄が業績予想を出せないなんてことがありましたからね。どーでもいいことなんですが、学生の頃、「お前ら何様だ」と電車の中でオッサンが小学生を叱っている時に「お子様」と小学生が言っているのを見て、オッサンが次の一手を打てないでいる姿がついつい頭に浮かんでしまいました。。。

さてさて、資源メジャーですが、前年比で9割の値上げとか平気でしていますし。それにこの市場はここ最近進んだM&Aで寡占が進み、バナナの叩き売りはしない状態なんですね。そりゃ、ちょっと前まで苦しい時代、冬の時代がずっと続いたわけですから需給の関係が変わり、価格支配力を得たら稼げるだけ稼ぐのは、寡占をした会社の戦略かと思います。ホント、ハイテク製品などと決定的に違うのは、基本は資源は有限って事なんですよね。ですので、半導体やLCDのように、「儲かっている会社がいるから、ウチも作ろう」と言うことがなかなか出来ないわけで、鉄のようなベースメタルについても、採算ベースに乗るところについては、大手が抑えちゃっている訳で、レアメタルに関しては、目も当てられないくらいのアチャアチャのやりたい放題の状況になっています。前にも書きましたが、高炉大手が業績予想を出せないぐらいのインパクトがあるぐらいですから。いま、日本国内の原発が全て止まりましたが、電力会社もそのうち業績予想が出せなくなると思っていますが・・・。昔は、資源は金があれば買えると言って来た人もおり、オースロラリアなんかに出張に行った人は、「その辺にいくらでも転がっている石ころだ」とまで言っていたくらいですからw 中東の旧アラビア石油の権益なんかもそうですね。「権益を失っても、金で買えると・・・・・」言っていたと聞きますから。

ちなみに、食糧のメジャーのカーギルというえちごやをもっと凶悪にしたような会社があり、この会社は、穀物を扱っているんですが、自前で人工衛星を持っていて、気象観測をしていたりしてます。あと、ターミネーターとかなんとか一代しか続かない種を売っているモンサントという種苗会社(ラウンドアップという農薬で有名)もあり、その凶暴ぶりはホント凄まじいですからね。いつ牙を剥くんだろうとびくびくしていますよ。

よく、聞く話は、「権益を持つとアホになる」と言うことです。プーチンもガスプロムでえちごやをやっちゃたんですが、その反動も大きかったといいます。資源外交とはよく言いますが、鼻くそをほじっていてお金が入ってくるビジネスモデル、いわゆる「鼻ホジビジネス or 棚ボタビジネス」と私は勝手に名付けていますが、これほどおいしいものはありません。特に、石油に依存した現代経済、ホント、アメリカの作ったビジネスモデルってすごいと思います。デュポンなんか、化学繊維やプラスチックのおおもとを作った会社ですしね。元々はダイナマイトのような爆弾の会社なんですけど・・・。私も鼻くそほじり機なんか作って、その特許でえちごや賞とか、ノーベル賞に匹敵するものを作ってみたいものです。余談ですが、ダイナマイトは、じゃがいもやトウモロコシからできるセルロースが原料になるというのも驚きですが、私の鼻くそも環境技術の要となる触媒のプラチナに変わるとかあればな~と馬鹿なことを考えています。


●資源メジャー一覧
http://ja.wikipedia.org/wiki/資源メジャー一覧
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%80%E7%89%A9%E3%83%A1%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC

■石油メジャー (セブン・シスターズ)
1 スタンダードオイルニュージャージー(後のエッソ、その後1999年にモービルと合併しエクソンモービルに)
2 ロイヤル・ダッチ・シェル(オランダ60%、英国40% )
3 アングロペルシャ石油会社(後のブリティッシュペトロリアム、2001年に会社名の変更でBPに)
4 スタンダードオイルニューヨーク(後のモービル、その後1999年にエクソンと合併してエクソンモービルに)
5 スタンダードオイルカリフォルニア(後のシェブロン)
6 ガルフオイル(後のシェブロン、一部はBPに)
7 テキサコ(後のシェブロン)

■天然ガス
ガスプロム(ロシア)
(他、多くのオイルメジャーが天然ガスも兼ねる)

■鉄鉱石
ヴァーレ(ブラジル)(旧称リオドセ)
リオ・ティント(イギリス・オーストラリア)
BHPビリトン(オーストラリア・イギリス)

■原料炭
BMA(オーストラリア)
エルクバレー・コール(カナダ)
エクストラータ(スイス)
アングロ・アメリカン (南アフリカ共和国・イギリス)
リオ・ティント(イギリス・オーストラリア)

■金
ニューモント・マイニング(アメリカ)
アングロ・アメリカン(南アフリカ共和国・イギリス)
バリック・ゴールド(カナダ)
ゴールドフィールズ(南アフリカ共和国)

■銅
コデルコ(チリ)
フリーポート・マクモラン(アメリカ)
BHPビリトン(イギリス・オーストラリア)
リオ・ティント(イギリス・オーストラリア)
ニッケル [編集]

■ニッケル
ノリリスク・ニッケル(ロシア)
インコ(カナダ、2006年にヴァーレによって買収)
WMCリソーシズ(オーストラリア)

■ボーキサイト
ルサール(ロシア)
アルコア(アメリカ)
リオ・ティント(イギリス・オーストラリア)
アルキャン(カナダ)
BHPビリトン(オーストラリア・イギリス)
中国アルミニウム(中国)

■ダイヤモンド
リオ・ティント(イギリス・オーストラリア)
デビアス(南アフリカ共和国、イギリス)
アングロ・アメリカン(南アフリカ共和国、イギリス)
アルロサ(ロシア)

■穀物メジャー
ADM - 387基・533325千ブッシェル
カーギル - 286基・464091千ブッシェル
コナグラ - 100基・210958千ブッシェル
バンゲ - 53基・173012千ブッシェル
コンチネンタルグレイン - 71基・166346千ブッシェル
●資源メジャーの動向 JOGMEC
http://mric.jogmec.go.jp/mric_search/Search.do?akey=%E8%B3%87%E6%BA%90%E3%83%A1%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%8B%95%E5%90%91&dsel=98&fyear=&fmonth=&fdate=&tyear=&tmonth=&tdate=&syear=2012&smonth=03&sdate=31&check=7&okey=&pkey=&nkey=&fflg=false&psel=50&nowPage=1&recordSize=0&ssel=0&ccheck=7+

●資源メジャーと天然資源まとめ 「ゆとり世代の生存戦略」より
 http://abroadoctor.blogspot.com/2012/02/blog-post_19.html




2012年5月7日月曜日

植物油の収量と特徴【バイオディーゼルとバイオマスの考察】

マレーシアやインドネシアでアホみたいにプランテーションで作られているパームオイルですが、トウモロコシとかと比較すると油の収量の桁が一つちがいますね。我々がよく目にする植物油の代表選手としての大豆でも一ヘクタールあたり、たったの400KG程度ですからね。容積ですと、スーツケース3つ分ぐらいですね。1mX1mX1mの箱の丁度半分くらいといったらいいんでしょうか。これが、甲子園球場ぐらいの広さ(1kmX1kmX1km)の1ヘクタールから採れる量といったら、ホント少ないなーと思います。

パームオイルですと、5000KG、5トンで、1mX1mX1mの立方体の箱が5個分、大型冷蔵庫3つ分ぐらいと言ったらいいんでしょうか。ホント、これを考えるとバイオディーゼルとか色々言っていますが、ホント、効率が意外と悪いなと思います。榎本藻やオーランチキトリウムのような藻がが油を作るものとして本命視されていますが、政府などが全力で援助してやってもらいたいもんですよ。うまく行けばリッター50円くらいになるということですから、今の油の原価を考えるとトントンと言ったところじゃないでしょうか。

トウモロコシから作ったとしたら、それこそ気の遠くなるような感じがします。補助金とかなかったら完全に駄目駄目ですね。モノによっては、1リットル作るのに3リットルくらい費やすというアホなものもありますから。

ふと思い出したんですが、前に、私の周りで、インドネシアやマレーシアのガソリンが高いと馬鹿なことを言っていた人がいました。確かに、日本での日本人の給与で他の生活必需品などとの価格比率を考えると、高いんですが、この両国は日本の3分の1程度のガソリン価格ですからね。何が高いんだ!!と思いました。理由は、現地の人の給与を考えると高いと。もうね、アホかかと馬鹿かと。

ガソリンは、国際市況品な訳で、国際価格な訳ですから、それに連動するわけですから、高いも安いもないと。それに、EUや日本などと比べると、インドネシアとマレーシアは激安で、サウジアラビアなどの産油国(このあたりはかなり特殊でリッター12円程度なので比較になりません)の例外を除けば、世界でも最も安い部類に入りますからね。で、仮に1バレル100USDとして計算すると、原価は60円くらいになるので、両国は妥当な価格なんですよね。それに、レギュラーガソリンにいたっては、補助金がついて、安くなっているくらいですから。

勘違いしている人が多いんですが、発展途上国で生活をすれば、安く済むと思っている人もいるようですが、日本的な生活をすれば、同じということは殆どなく、基本はもっともっとお金がかかります。従って、「車がなければ生活ができない」と言うのは、自分達の基準を置いた屁理屈に過ぎず、代替手段はあるんですよね。日本だって、車がまともに一般世帯に普及したのは、ここ数十年ですから。ただ、車がなければ、今の生活スタイルでは、格段に不便になりますが・・・・。


●作物による植物油の収量と特徴
http://journeytoforever.org/jp/biodiesel_yield.html


■植物油の収量順に並べた一覧
作物 1ヘクタールあたりの油収量(kg) 1ヘクタールあたりの油収量(リッター)

トウモロコシ 145 172
カシューナッツ 148 176
オーツ(カラス麦) 183 217
ルピナス 195 232
ケナフ 230 273
キンセンカの乾燥花 256 305
綿花 273 325
ヘンプ麻 305 363
大豆 375 446
コーヒー豆 386 459
亜麻仁 402 478
ヘーゼルナッツ 405 482
トウダイグサ(euphorbia) 440 524
カボチャの種 449 534
コリアンダー 450 536
カラシナの種 481 572
camelina(アマナズナ属) 490 583
ゴマ 585 696
紅花 655 779
米 696 828
油桐 790 940
ヒマワリ 800 952
ココア(カカオ) 863 1026
落花生 890 1059
ケシ 978 1163
菜種 1000 1190
オリーブ 1019 1212
ヒマの種 1188 1413
ペカンナッツ 1505 1791
ホホバ 1528 1818
珊瑚油桐(サンゴアブラギリ) 1590 1892
マカダミアナッツ 1887 2246
ブラジルナッツ 2010 2392
アボカド 2217 2638
ココナッツ 2260 2689
ギネアアブラヤシ(パーム油) 5000 5950



2012年4月28日土曜日

田んぼが油田になり、日本が産油国へ【藻という代替エネルギーの可能性】




ある意味で福島の原発事故は、エネルギー革命の転換点になるかもしれません。費用対効果でみると、原発のコストそして、原油のコストは人類が今まで経験したことのない領域に突入しています。WTIなんかも100ドルをコンスタントに超えてきているぐらいですから、そりゃ今までコストが高すぎたものも、採算に乗るわけです。

藻が燃料になるっていうのは筑波大学の渡辺信教授が沖縄で見つけたオーランチキトリウムやIHIがベンチャーを作った榎本藻が有名ですが、本当に貧農が一気に石油王になるかもしれません。そうなると、田舎の土地を買って買って買いまくれ!!!となるかもしれません。本当に時代が変わったなーと最近思います。藻だったり、水なんかがエネルギーになる時代が来たのですから、そりゃすごいことです。

「商品の時代」「農業の時代」がきたなーとジムロジャース氏が言っていますが、いろんな意味で農業はキーポイントです。石油依存にしてきたシステム、そして市況品がことごとく米ドル決済だったように、本当にアメリカの作ったシステムはすぎいなーと思っています。といってもロンドンのインタバンクレートのLIBORがあって、なんでNIBORがないんだろーと疑問に思います。東京のインターバンクレートのTIBORがあるぐらいですから・・・・・。

世界金融市場の三極(ロンドン、ニューヨーク、東京)のひとつ、ロンドンは、保険やバルチックの指数、そして非鉄金属などでいまだに力を持っていますが、本当に、あれもシステム的にすごいわな。そういうわけで、全力で「貧農から油田王」に投資してみますか?

あと、デンソーが力を入れているオーランチキトリウムや榎本藻のほかに、アメリカでのサファイアエナジーというところも気になっています。「日光+二酸化炭素+サファイアの技術(藻)=再生可能ガソリン(Sunlight+CO2+Sapphire=Renewable Gasoline」のってことで、この技術のたらしたインパクトは非常に大きいと思います。温暖化ガスと言われる、二酸化炭素が太陽光とサファイアエナジーの技術により、原油に極めて近い性状を持つ油へ生まれ変わると言う技術が実用化され、採算ベースに乗れば、非常に大きな効用を世界中にもたらすと思っています。

なぜなら二酸化炭素の削減とエネルギー源の供給と言う一石二鳥のことが行われるからです。もともと化石燃料は、太古の微生物の死骸が化学変化したものと言われていますが、それが気の遠くなるような時間をかけずしてできるというのは、極めて人類にとって有用な発見だと思います。さて、今後、どうなるか注目したいと思います。

また、これとは別に、林冠という極めて微妙なバランスの上になりたっている熱帯雨林の生態系が再現できたり、サボテンのように砂漠地帯でも育つ植物が短期に生産可能であれば、砂漠の緑化を実現することも可能だと思っています。イノベーションに期待したいです。

本当にいまから、農地に投資をして、田んぼの油田王になろうかな?と目論んでいます。ちなみに、私がある日突然、「殿」という名前になっていたら、そういうことだと思ってください。


●サファイアエナジーHP
http://www.sapphireenergy.com/

●田んぼで石油をつくろう
http://d.hatena.ne.jp/nyankosensee/20101210/1291989597

現在1ヘクタールの米農家は5tを収穫し100万円の収入・・・食っていけない(T^T)
ところが同じ田んぼで石油藻を栽培すると10000tで6億円の収入ってことだよねえ
リッター100円の車用ガソリンが50円で製造できるなら利益率50%。
するとこの農家は3億円の収入に???
話10分の1としても現状と比較してすごすぎる!!!





2012年4月2日月曜日

各交通機関のエネルギー効率


シンガポールでもいたるところで車が走っていて、実際に、公共の交通機関がかなり充実しているにも関わらず、クソみたいに車が多くて、しかも日本の価格の3倍とか平気でするくせに街の中心部でも商業ビルに我が物顔をして、駐車場が整備されているんですよね。つーか、車社会から脱皮しようよと思います。

それよりも、日本の現状を考えると、道路網も、鉄道網も、航空網もすべてそろっていて、本当にフルセットだなと思います。こんなに、世界でも交通機関が充実した国は殆どないんじゃないかと。まぁ、何がいいたいかというと、車もかなり多いものの、鉄道が都市圏では相当普及していてエネルギー効率はかなりいいんですよね。ちなみに、鉄道を1とすると、バスが1.5、航空機が7.6、そして乗用車が8.3倍となります。

まぁ、私が思っているのは、以前も何度も書いているんですけど、コンパクトシティの提言ですね。まぁ、私が大嫌いなシンガポールに住んで、実際にシンガポール政府の頭のよさを垣間見たのもあるんですけど、資本主義がバンバン進み、効率化を突き詰めていくと、こういう姿にならざるを得ないよなと。その一方で、別荘と言う形で、別宅を持つのがいいんでないかなーと思ったりもします。あくまで、都心に住むのは生活のための手段として、週末や余暇は、別荘の自然の多いところですごすと。

私は、疲れたときとか、飲んだときは、東横線の大倉山に住んでいたにも関わらず、新横浜から東京まで新幹線通勤をすることがちょくちょくありました。まぁ、会社が東京駅のまん前だったって言うこともあるんですけどね・・・・・。当時は、東横線、そして日比谷線乗り入れで、日比谷から丸の内まで歩いていましたよ、健康的に。


●【特集:世界的規模拡大!鉄道プロジェクト】エネルギー効率の高さを評価
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0113&f=business_0113_158.shtml

●輸送機関別エネルギー効率
http://www.mlit.go.jp/hakusyo/transport/shouwa54/ind020102/003.html


2012年1月31日火曜日

世界の非鉄金属の指標LME【London Metal Exchange】





世界の金属の取引の指標といえば、ロンドンにあるLMEです。ここでは、銅、アルミ、ニッケル、亜鉛、すず、鉛のいわゆる非鉄金属の取引が行われており、少し前にはプラスチックやH鋼などの取引も始まったようです。上海の取引が最近は増えていますが、まだまだ歴史的にLMEの存在は極めて大きく、ここで決まった値段が世界の指標となっています。

今は、世界の資源大手がやりたい放題やってますんで、ここらで、市場サイドがこのようなことをしないと、どんどんと資源大手はツケあがりますからね。特に商品市場は、株式市場の100分の1とか、1000分の1とかの市場規模ですので、ちょっとした買占めですぐに値段が上がってしましますから。ホント、ビックリマンチョコレートなんかの買占めみたいな大人買いとは訳が違うんですから、ここんところは、寡占・独占を許させないようにしないといかんですね。まぁ、私がセブンシスターズのような立場だったら、考え方も全く違ったものだったんでしょうけど、立場的には飼い犬に近いぐらいの弱い立場ですから(笑 

このLMEは以前、入ろうとしたら、アポイントメントを取っていないから駄目だと入館を拒否された事があります。HPを見ると確かに、アポイントメントの案内があります。「あちゃぁ」。それにしてもこのHPとってもお洒落です。それから場所も、シティのロイズやスイスReの本店の近くにあって石造りの建物がとっても重厚で迫力があるんです。 このあたりも、だいぶ風情のないビルができて、SwissReとかロイズのような再保険会社の奇抜なビルが嫌でも目に付きます。


●LMEのHP 
 http://www.lme.com/