やっぱり筑駒出身、東大法学部卒だけあって話の組立も面白く、なんでカジノにハマってあんなことになったのか、今でも謎です。私の元上司が、なぜIBJはエリートばかりだったのに、単なる料亭の女将に騙されて何千億もスッたんですか?と聞いたら「エリートだから、普通に間違える」との回答でした。その人は、日比谷高校卒だったんですが、東大は受からず、父親と息子が東大卒という皮肉なものだったんですけど、その人も壮絶なエリートだっただけに、妙に納得してしまいました。
業界の利権の話など、本当に大企業のトップに君臨していたらとてもではないですけど言えないようなネタが多く、世の中の仕組みがよくわかります。創業一族が会社から追い出されなかったら、こんな話はできなかったんでしょうけど、怪我の功名で、新聞や出版業界は超斜陽産業となり、しかもロシアのウクライナ侵攻などやコロナなどの複合的な要因で、世の中が混乱して、予想外のインフラが起きている関係で原料もとんでもない値上がりをしており、日本では何十年ぶりかの物価上昇とも言われる中で、製造原価のアップが即、コスト競争力に繋がる重厚長大な製造業である製紙業界はその余波をモロに受けていおり、業界3位以降はまともに生き残る事ができないと井川さんも明言しているように、あのタイミングで追い出されたのは、結果オーライだったのでしょう。