2017年12月25日月曜日

森ビルが進める第二六本木ヒルズと麻布台の再開発

港区の再開発を見ると新橋の汐留地区と高輪・港南地区(いわゆる品川エリア)の開発を除けば、森ビルが牛耳っている感じはあります。六本木の防衛庁の跡地を三井不動産がやったのも例外としてありますが、森ビルの強みって、本当に再開発というか、一から自力で地上げをやっていることに尽きます。防衛庁の跡地や汐留なんかは、もともと権利関係が複雑になっていないわけで、落札金額だけで殆どが決まってしまうのですが、六本木ヒルズやアークヒルズなんかは、複雑に入り組む権利関係をまとめ上げる労力があるわけで、ここが決定的に他の再開発と違うところと断言しても良いかと思います。

現在進行形で森ビルがやっている開発ですと、神谷町のホテルの跡地であるパストラルのところのワールドゲート、そして虎ノ門ヒルズの両隣のところですかね。今後、気になるところは、東洋英和女学院とか日銀の接待施設があるところの鳥居坂のある、六本木ヒルズの隣のエリアですね。山手線の駅から直結という便利さはないものの、六本木駅と麻布十番駅が近くにできたことで、利便性はムチャクチャあがりました。地上げが終わった場所に駐車場やスヌーピーとか、ゼップとかいう箱モノが仮設であることからもわかるように、東洋英和と日銀がOKをだせば、すぐにでも開発がはじまりそうな勢いです。



一方、森ビル発祥の地の虎ノ門ヒルズエリアのお隣の神谷町エリアも、六本木一丁目と神谷町駅が地下で繋がること、そしてホテルオークラが建て替えをしてることからも、かなり熱いエリアであることがわかります。また、10年近く塩漬けにしてきたパストラル跡地も開発をしており、麻布台エリアの開発が終われば、虎ノ門ヒルズからアークヒルズ、千石山ヒルズまでが一気に繋がり、森ビルの街へ変貌します。これは都市計画にまだはいっていませんが、六本木5丁目の鳥居坂の通りより首都高側が同じく再開発で森ビルの手中に入れば、六本木ヒルズから概ね虎ノ門ヒルズが繋がり、名実共にモリタウンに変わります。それまで、需要が継続するかはわかりませんが、今の勢いであれば30年後ぐらいには、モリタウンへ変わるでしょうw

麻布台の外務省飯倉公館や霊友会は残るようですが、老朽化した麻布郵便局はなくなるようですし、その周辺の家は、既に地上げが終わったのか、住んでいる人は極めて少ないように見受けられました。

●都市再生特別地区(虎ノ門・麻布台地区) 都市計画(素案)の概要
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc/tokyoken/tokyotoshisaisei/dai11/shiryou1.pdf



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