明けましておめでとうございます、今年も宜しくお願い致します。
昨年は、原油が下落したと思ったら底打ちし、OPECが減産を発表し、見た目は石油が底打ちしたように見えますね。また、日本ではJXと東燃ゼネラル石油が統合し、更にはお家騒動で色々揉めてはいますが出光と昭和シェル石油が統合ということでエネルギー業界では合従連衡が進んでひと波乱もありそうな気がします。あとは中国経済の崩壊がいつになるかでしょうし、ユーロの崩壊もいつになるかということでしょう。
政治でやっぱり気になるところといえば、ドナルド・トランプが大統領になることが世界的には一番大きなトピックだと思います。ブロック経済に傾いて、軍備の強化とか色々言われていますが、日本はその影響をモロに受けます。さてどうなるでしょうか?
今年は、オリンピックまであと三年ということで、引き続き、建設業界を中心に人材の逼迫が進んでおり、更には人口がどんどん減っていることもあり、サービス業を中心に人手不足に拍車がかかっています。そして、生産性を極端に上げた結果、電通の自殺事件のように過重なサービス残業が当たり前のように行われていることが白日のもとに晒されました。ことしは、大手企業から始まったこれらの劣悪な労働環境が改善される年の始まりになるような気がします。
だって、いままでのようにやってきたのでは会社が存続しないんですもん。電通の社長だって責任を取ってやめちゃいますしね。あとは、東芝みたいな電機業界の超大手も粉飾決算に始まって、原子力事業の減損で会社が傾いていますし・・・・。原子力部門のことは、ウェスチングハウスを買収したときからのれん代を含んだ買収金額が超割高と言われており、更に追加で買収をしたことでトドメを指したことは、素人が見ても解ることで、福島で日本中の原発が止まったときに、東芝が原子力関係で一番影響を受けるだろうと多くの人が指摘をしていました。
減損をしたら、会社が完全に吹き飛ぶとまで言う人もいましたが、東芝が潰れたら影響が大きすぎるので皆見て見ぬふりをしてきました。でも、もう引っ張れないんですよね。だから、日立や三菱とくっついちゃうしか無いんですよ。銀行が3つのグループに集約されたように、重電も2つぐらいに集約されるべきなんです。
そんなことで、今年は大きな再編が起こる年になるような気がします。相変わらず今年はM&Aが多くなるという予想がされており、それは企業が使いみちがないお金をたくさん抱えてしまっているからで、縮小均衡をしている国内マーケットを尻目に海外に打っていかなければならないという事情がありますが、9割は失敗するでしょう。日本電産の永守重信氏は、いままでの買収を全て成功をさせていますが、彼のような選球眼が多くの経営者にはありません。
理由はサラリーマンだからです。永守氏は、自分で株を持って、何かあれば、自分が一番影響を受けます。鉄鋼王のミッタルもそうです。サラリーマン社長じゃとてもあんな芸当はできませんよ。ですから、永守氏のような天才以外は、ほぼ失敗するでしょう。それに日本人はお人好しです。海千山千の外人に勝てるわけがありません。
あとは、今年はブレークスルーになる技術がいよいよ本格的になってくるような気がします。それは去年から散々言われていたAI(人工知能)とロボットです。将棋で、プロを人工知能が負かしたと言いましたね。これってホント記念碑的なことだと思うんですよ。今年は、それがいよいよ応用に入ってくるような気がしますね。IT関係の技術って、加速度的に技術が蓄積されて普及しますから。
0 件のコメント:
コメントを投稿