笹子トンネルの天井板が落下したのは記憶に新しいところですが、昨日は、東京電力の新座の変電所で火災があり、都心部でかなりの世帯や会社が停電になったそうですね。正直、インフラは劣化しており、高度経済成長期から半世紀経っており、今後色々なところでガタがでてくるのは間違いないです。
今は、オリンピックの特需で新設の建物や道路などがバンバン作られていますが、正直、これもオリンピックまで。そして、その後2020年はもともと、日経コンストラクションやケンプラッツなどで10年以上も前から言われていたように、補修工事が新設工事を追い抜きます。コンクリート構造物は概ね40年ぐらいが設計寿命と言われており、相当数の構造物が一気に寿命を迎えます。それがあと5年以内に来るので、安全率などいろいろ考えても、設計外の過負荷がかかっているところには破断や剥落などがでて、構造物が壊れてしまうということが結構出てくると思います。
首都高もメンテナンス計画を立てていますが、あれだけの距離があるわけですから当然、追いつくわけもなく、ある日突然、崩落ということが結構出てくると思います。道路だけでなく、地下鉄、鉄道なども当然、色々なところでガタがでているものが耐えきれなくなり突然・・・・・というのが今後は珍しく無くなります。
アメリカなんかは、その意味では日本よりもっと先を行っていると思います。そして、更新費がかけられないところは、放棄みたいなところも実際にあります。日本も、費用対効果を考えて今後、大動脈や需要の高いところは重点的に直し、それ以外は放棄するということを余儀なくされる可能性が大デス。私はコンパクトシティ論の推進者ですが、スプロール化した都市と言うのは既に維持できないところがたくさん出てきており、都心部でも空き家が目立つエリアがでてきたということは、問題はとても深刻なところです。
話はそれましたが、ショーボンド建設とは、補修工学という主に、コンクリート構造物の補修と補強に力を入れている会社です。この分野ではトップの会社であり、利益率は、スーパーゼネコンを凌ぐレベルであり、現金の塊のような会社です。なぜ、この会社が注目かというと、やはり、補修というのは単価が高くとも、新設で構造物を新しく作るよりも遥かに安くできるからです。期間も当然短くなり、経済合理性が極めて高いのです。そういう意味で、この会社は今後も極めて高い伸びが期待でき、ゼネコンがオリンピックの反動で縮小を余儀なくされる中で爆進することが明白な会社です。
ちなみに、下記は落橋防止チェーンで、地震の際に橋が落ちるのを防止するものです。こんなものでも、全国で仕事ができれば、むちゃくちゃ儲かります。
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