太陽光発電が騒がれた時、失敗するのを多くの人は認識していました。今の段階では300%失敗します。理由は下記です。電力会社も補助が無ければ、こんな非効率な発電を進めるはずはなく、単に環境問題へのアピールからしているに過ぎません。
1)コストが既存電源と比較するとペイしない
2)火力発電・原子力発電と比肩するベース電源には成りえない(日射の問題で夜発電できない等)
3)太陽電池は、二次電池などの蓄電技術とセットとなるものであり、現状の蓄電技術では無理である
一般的な発電コストは下記が目安になります。 原子力発電は、下記数値が引用されていますが、最終処分や事故は起こらないことが 前提であり、実際のコストはこれを大きく上回ります。
太陽光49円/kWh
バイオマス12-41円/kWh
小水力10-36円/kW
地熱 11-27円/kWh
風力10-14円/kWh
水力8-13円/kWh
石油火力14-17円/kWh
LNG火力 6-7円/kWh
石炭火力5.7円/kWh
原子力5-6円/kWh
既存の技術では、ドイツやアメリカの最大手が倒産したように、 太陽光発電は、間違いなく失敗します。それは、メンテナンスや廃棄のコストを 考えても明確です。将来有望な技術であれば、シャープも今のような状態には 陥っていないと考えるのが普通です。
個人的な見解としては、原子力や火力発電のように、ベース電源として、安定した出力で発電できる手段ではなく、自然頼みのエネルギーであるため、割合的には10%がせいぜいです。ベストミックスの考え方のもと原子力と火力発電をベース電源とし、需要による調整手段として水力発電が捉えられています。実際には、電気が余り、廉価な夜間電力料金を活用し、揚水式の発電所では、夜間に水をくみ上げ、位置エネルギーに変換することによって、需要の最も高い、昼間に対応する方策をとっています。これは、私自身が調査した結果だけでなく、合理的な経営から電力会社の公式見解だと思っていますし、経済産業省の思惑も、それに近いものです。
風力や波力、太陽光発電は主力にはその特性を考えると成りえず、あくまで補助的な立場に過ぎません。特に太陽光発電は、雨の日更には夜間の発電問題もあり、蓄電技術とセットになることが必然であり、この点の検討が欠如しています。今後、よほど技術的なブレークスルーが見出せない限りは、太陽光の将来性はありません。あったとしても、オマケ程度のものです。
これは、風力発電にも同じことが言えます。安定した供給、そして蓄電という技術がなければ成り立たないのです。その点、地熱発電や温度差発電などは、可能性は高いと思います。
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