2014年8月24日日曜日

タイの代理出産問題【日本人男性が子供1000人を計画:医療技術の矛盾と孕む諸問題】

タイの代理出産問題は、騒音の問題から近隣の住民から通報されてわかった訳ですが、それがなければ着々と実行されたでしょう。今回の件で思ったのは、人間が超えてはいけない一線を越えてしまって自然の摂理に逆らうことで、とんでもない問題が将来おきそうだなと感じました。本来、人間は、人生50年で設計されており、多産多死が前提とされていました。それが栄養状態や医療技術が発達したため、人生80年になりました。このことについては、今まで何度も書いてきたので、詳しくは過去記事を読んでください。

こんなことを言うと多くの人に怒られそうですが、少子高齢化や年金問題、日本の衰退も、問題はすべてこの問題に行き着くと言っても過言ではありません。特に医療技術の発達は、自然界が本来設計した人間が本来あるべき姿を大きく逸脱させてしまった点も多くあります。私自身が、現代の医学によって多くの恩恵を受けているにも関わらず、このようなことを言うのは変ですが、自然から与えられたものを大きく曲げて、自分たちが便利な暮らしを享受するためにやりたい放題をやってきた人間に大きなしっぺ返しが来るんじゃないかと思っています。身近な事例ですと、原発の事故がその一つだと思っています。核分裂は、本来自然界では起こらないもので、その結果、自然界にないプルトニウムなどの物質を生み出していることなどもそうですが、宅地開発などの都市開発も自然の本来の姿を大きく変えていると言う意味では、不自然なものなのかもしれません。自然は、本来あるべき姿から変わると元に戻ろうとする自浄作用が働き、近年に起こっている異常気象などが引き起こされていると言われたりしていますね。

遺伝子組み換え、そして代理母、この辺りも、本来ならありえない形な訳です。これがどれだけ深刻な問題を起こすか解りませんが、モラルの問題などから糾弾されているのはご存知のとおりです。子宝に恵まれない方々のための技術だった訳ですが、私は、そのような方々にですら問題があると思っています。人類が手にしてしまった禁断の技術、私たちの生活を豊かにしてきましたが、それをあざ笑うように、同じくらい問題が発生してしまっています。今後の大きな課題になると思いますが、IPS細胞などのクローン技術も含めて、倫理面から再考する必要があると思います。

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