参考までに戦後の農地解放で一気に没落してしまった元日本一の地主である本間家は、酒田罫線や本間宗久で有名な、「酒田照る照る、堂島曇る、江戸の蔵米雨が降る」、「本間さまには及びもないが、せめてなりたや殿様に」という言葉があるように、米相場の世界ではかなり有名でしたが今では、なりを潜めていますね。出羽の天狗と言われたぐらいの天才的な相場師ですが、今では名前を聞くのは本間ゴルフぐらいです。
ちなみに、各地の山林王はこんな感じです。
●島根県
出雲の田部家 田部長右衛門
●鹿児島県
岩崎與八郎
●奈良県
土倉庄三郎土
●三重県
桑名の諸戸家
尾鷲の土井家
●和歌山県
西村伊作
ちなみに、23代、24代の田部長右衛門は島根県を名実ともに支えてきただけでなく、日本をも支えてきたと言っても過言ではありません。私が知る限り、名士と言われる方は、大体15代、16代くらい遡ることができますが、25代というのは、よほどの名家なのだと思います。田部家のある吉田は、今では、高速道路がようやく松江からずっと繋がりましたが、それまでは下道を走って広島へ抜けなければなりませんでした。その国道の途中には、竹下登の生家があり、そこから少しインターがあるところに入ったところにたたら製鉄で有名なその吉田があり、そこに田部家があります。実際は、松江に活動拠点があるのでしょうが、吉田の家も土蔵がたくさんならび、家の敷地も半端なく、建物の数もどれだけあるんだと遠目からもわかるぐらいです。
その山林王がちかじか襲名をするのでは?と思っています。ネット情報では、中央大学卒でフジテレビで働いていてた田部家25代目当主である田部真孝さんが結婚をし、フジテレビ系列の地元局の役員に今は就任されたとの事です。この田部家は、学校を作ったり、新聞社を作ったりして地元に貢献しただけでなく、様々な事業に出資をしていて驚きます。特に、ケンタッキーフライドチキンやピザハットが日本に上陸したときに出資をしていたそうな。
理由が、山と言うのは、50年、100年スパンで事業を計画せねばならず、そうした長期的な視点で事業を行っていることと資金力があるということで、フランチャイジーで声をかけられたそうです。
島根と言うと今は、2013年の伊勢神宮と歴史上初めて一緒になった出雲大社が式年遷宮だけでなく、パワースポットとしてとりあげられていますが、神の国として、面白い場所はたくさんあります。須佐神社、八重垣神社、熊野大社、玉造湯神社なんかが縁結びとして有名な場所です。あとは、隣の鳥取になってしまいますが、大山の大神山神社なんかも有名ですね。ところで、田部さん、出雲大社の総代でもあるそうなんです。島根の名士ですから、驚くことはないんですけど、生活のさまざまなところで、田部家が絡んでいるんだなーと驚きました。ちなみに、株式会社田部は、出雲大社の工事も請け負っています。メインの部分は清水建設がやっているようですね。社寺の建築など滅法強いですから、これは納得です。宮大工なんかも下請けとしてたくさん抱えていると言いますしね。考えてみると、資金力のない会社が請け負って、途中でつぶれたんじゃ、話になりませんからね。やっぱり、スーパーゼネコンが請け負うということになるようです。ちなみに、伊勢神宮も元請は、清水建設とか大成建設のようなスーパーゼネコンが名を連ねているようです。これは、裏でこっそりとったものですが、清水建設の名前が表にでないように配慮されていました。
●知られざる日本の山林王 野村進
http://hon.bunshun.jp/category/sanrinou
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