2013年12月21日土曜日

王将の社長射殺事件【上場企業のリスクマネージメント】

餃子で有名な王将の大東隆行社長が本社前で射殺された事件は、会社のトップ、経営層のリスクマネージメントとして、非常に考えさせられることが多い事件でした。素人的なプロファイリングですとお金がまったく盗まれていないこと、至近距離から銃弾がすべて命中していることからお金目的ではなく、怨恨説があげられていますが、例のホストの店内での全裸での店舗の閉鎖により損害賠償をされたホストの件もそうですが、軍隊式の絶対服従の教育など、外食やブラック企業によくありがちなことが行われていたと噂されていること、あとは息子が孫と一緒に失踪していたことなどから身内でトラブルを抱えていたことなどが挙げられています。

この事件で思ったことが下記です。

1)毎日同じ行動をとっている
2)通勤ルートが同じである
3)ベンツという高級外車に乗っていた
  しかも左ハンドルである
4)監視カメラが会社だけでなく、店舗にもない
5)早朝に一人で行動をしていた
6)登記簿に住所が記載されている
  法務局で簡単に取得可能で、ダミーで
  住所を記載している人は少ないと思われます。
  債権者保護のためと言われますが、
  大企業の経営者等はある意味危険です。

この事件から、上場企業の経営者、特にオーナー経営者は、身の危険を感じた人が多いでしょう。特にブラック企業と言われている経営者は特にそうだと思います。自分でハンドルを握る人が多いでしょうし、単独行動をとる人も多いと思います。

最近は、勝ち組と負け組みがはっきりした事、一度転落したら、ほとんど再起不能に近いくらいになってしまうことなどから、普通にがんばっている人も簡単にひょっとしたことから人生がめちゃくちゃになってしまうことも多いかと思います。それは、進学、就職、転職、結婚という人生の大きなイベントではなく、日常の些細な行動でもある訳です。

監視カメラが町中にあふれるなか、ジョージオーウェルのような1984の時代が既に到来をしていたと思っていましたが、このような殺人事件がいとも簡単に起こされるということも実感しました。殺人とは、通常は、大きく二つに分かれます。やはり、王道は、「金銭目的と色恋沙汰」ではないでしょうか。その他も、通り魔的に突発的に殺されることもありますが、「カネと女(男)」とほぼ、相場は決まっています。

犯罪白書を読んだことがないのでなんともいえないのですが、過去の統計とかをみるとおそらくそういうことになるのだろうなと思います。会社の総務部の人は、今回の事件を受けて、下記のようなリスクマネージメントを見直したほうがよいと思います。

1)災害時の行動指針と業務再開・代替措置
2)事業遂行のためのデータのバックアップとミラーリング
3)経営層の安全管理と万が一の際の意思決定
  アメリカの大統領などは、万が一の際に副大統領が
  代行するなどが明確に定められていますし、
  トップ層が移動する場合は、お金がかかっても
  車や飛行機を別にして、同じタイミングで事故などに遇うことを回避しています。
4)企業秘密の漏洩防止措置、産業スパイの防止
  機密情報、秘密情報の設定とそのアクセス権限や管理
  また、復旧措置など
5)競業避止義務
6)社員の教育
7)トラブルの回避
  労働問題や取引先、またサービス業の場合は、一般顧客との人的トラブルの回避策











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