えちごやBlog。シンガポール在住時に書き始めました。越後屋から悪代官になれる日を目指し、備忘録的に思いつきで日々の雑感を書いている越後屋ブログでありんす。腹黒満載の真っ黒くろすけなので、ある日突然、タイトルが「あくだいかん日記」になったら、そういうことだと思ってください。 かしこ
2013年1月20日日曜日
世界の油田 【偏在する石油資源】
サウジアラビアのガワール油田、そしてクウェートのブルガン油田が突出して、後はメキシコ湾とサウジアラビアで、元アラビア石油の隣の鉱区だったサファーニアが目に付くだけで、残りはクソだなと。特に、日本の油田は鼻クソ以下というか、ミジンコ以下だなと。
ガワール油田は、サウジアラビアを支えていて、採掘コストも馬鹿みたいに安くて、バレルあたり数十セントという話もあります。まぁ南北280km、東西50kmにもわたる大油田で、二位のブルガン油田に比べても倍以上の埋蔵量を誇り、サウジアラビアや世界、特に安い中東原油は日本の高度経済成長を支えてきたわけですが、二度とあんな安い原油が手に入る時代はこないと言われていますが、そのクソ安い中東原油を供給した供給源がココだったんです。
他の油田は、メキシコ湾でBPが事故をやったように、陸地や浅い海ではほぼほぼ掘りつくしてしまい、今は深いところを中心にドリリングシップやTLPを使って掘削をして、生産はMODECこと三井造船の子会社である三井海洋開発【6269】が得意とするFSOやFPSOなんかを使って生産をしていますが、コストがガワールに比べてべらぼうに高いんですよね。
何度も書いていますが、ガワールは、粗利益率99%、そして税引き前の利益率でも余裕で90%を超え、税金はその国によるのでなんとも言えませんが、国営企業が殆どなので内情はわかりませんが、仮に日本の法人への実効税率である42%を適用し、特別利益や特別損失とか他の要因は一切無視したとしても、約40%が税引き後の利益率になります。ホント、こんなボロ儲けの産業は一部の金融を除いてなかなかないだろうと。
まぁ、ガワール油田も、ブルガン油田も既にピークを過ぎて、特にガワールは、海水を注入して、自噴を維持していますが、こういう海水を注入すると、井戸が早く枯れるんですよね。
石油とは、スポンジ状のところにたまり、しかも背斜構造という地層のところにしか基本は無いんですよね。ある程度、地質学が発達した過程で、世界でどんなところに石油があるのかわかったんですけど、まさか中東にあんな大油田があるとは、地質学上当時はまったく考えられていなかったんですよね。それが、学説を覆して、馬鹿みたいな大油田が見つかったと。
今は、金属などの鉱山の探鉱でも、衛星写真とかを使ってやるんですけど、それでも、みっかってないところはあるだろーなと。ブルガン油田以上のところが見つかる可能性もある訳で、そうしたら石油の需給は思いっきり崩れるだろうなと。まぁ、この世界は、試掘から実際に生産基地を作って、精製所など、装置産業と言われるものですから、それぞれが生産のボトルネックとなって、実際の供給に貢献するには、少なくとも5年から10年くらいのタイムラグがあるんですよね。
まぁ、見つかったとしても、アメリカ様があらゆる手を使って、今の体制を維持するように仕向けると思うんですけど、巨大油田が見つかったら、インパクトはすごいだろうなと。あとは、ちょっと前にニュースででていた、メタンハイドレード。これは、温室効果ガスを出すと言われていて、しかも海底にあるため、BPのようなメキシコ湾での事故があったら、すごいことになるだろうなと。
まぁ、エネルギー革命は、木、石炭、石油と進んできたわけで、既に有望なエネルギーは見つかっていると思いますが、既得権益が握りつぶしていると思います。それがいつ、表にでるかですよね。それまでは、いつまで茶番が続くのか。フリーエネルギーの登場、藻や水を電気分解するオオマサガスなんかが期待できるところなんですが、どうなるんでしょうかね。
●油田の一覧
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%B9%E7%94%B0%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7
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