2012年3月3日土曜日

未来予想図【ますます進むボーダレス化と自動化】


ホント世の中、便利になればなるほど、それと同じくらい問題が噴出してくる。問題を解決しても、また違ったところで問題がでてくる。本当にいたちごっこのようなもので、人間の英知をあざわらうかのような皮肉ですらありますが、世の中は本当に良くできてるなと。

情報革命という革命は、本当に今までのどの革命にも増して、衝撃度が大きいと思っています。端的に言うと、今まで言ってきたことの繰り返しになりますが、「プロと個人が並列で評価されるようになった」ことです。それは、投資の世界では、プロと一般投資家の間には、あまりにも大きな壁がありました。情報の非対称性であったり、資金力であったり、手数料であったり。それが、今は昔ほど大きくなく、場合によっては、個人がプロを凌駕していると。これは、色んなところで見られるようになったことで、プログラマーでもそうですが、デザイナーとかもネットの登場によって、プロと同じ土俵に立てるようになった人は多いと思います。

あとは、メディアの世界も、今まではプロが一方的に、自分達に都合のよい情報を流すだけでしたが、今は、個人が世界にタダに近いコストで情報を発信できるようになりました。ホント、テレビに出てくる一流のライターと名も全く知られていない匿名のライターが並列で比べられると言うのは、ホント20年前は考えられなかったと。マスコミは圧倒的な力を持っていましたが、これも、汐留 やお台場に立派なビルを建てた頃が、今思うとピークだったんじゃなかろうかと思いました。ホント、よく言う法則ですよね、これは。

あとは、技術ですね。これも、やはり、情報革命の貢献が極めて大きいんじゃなかろうかと。技術と学問というのは、極めて密接な関係を持っていて、産学協同というのも昔からあることで、今までは、マニアックな学術情報というのは、学会などの内部、さらには企業内部でしか共有されなかったものが、インターネットの登場で、学術研究や技術の蓄積が簡単に検索できると。さらには、企業内でも、紙ベースだったものが、イントラネットなどに記録されるようになって、その効率は極めて高くなったと思うんですよね。

日本の電機大手がことごとくダメになっているのも、周りのスピードについていけてないところがホント大きいと思うんですよね。その、最たるものが「老害」だろうと。ホント、役員とかも40歳とかは全くと言っていいほどおらず、50歳、60歳、下手をすると70歳とかいますからね。確かに、団塊の世代、戦前生まれの人は、スゴイ人が多いですけど、それは、現場におけるすごさであって、今の最先端の技術についてこれるかと言ったら、付いてこれている人は、ごく一部だと思うんですよね。

ホント、今の現状を踏まえると、「自動化とボーダレス化」という大きな二つのキーワードがあります。自動化もコストの問題はありますが、基本的には、昨日の日記「ロボットの活躍【戦争と経済】」で書いたように、基本的に後戻りはできないだろうなと。それからボーダレス化ですね。単純労働は、言葉の問題、人種の問題など関係なく、ボーダレス化が進み、高いところから低いところへ流れるという水や熱伝導と同じように、発展途上国の水準に近いレベルで収斂するんじゃなかろうかと。

一昔前だったら、この変化は5年、10年単位で起こっていましたが、今の時代は、1年単位でしょうね。それくらい、情報革命が、劇的に世の中の中身を変えてしまった。ホント、自分で現状認識をしても怖いですもん。

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