2012年2月26日日曜日

円安に伴う価格上昇と原発停止による調達コスト増【ダブルパンチ】


関西電力なんか原発の比率が約半分で、四国電力と北海道電力なんかも、意外と高いなと。意外と東電は低いと思いましたけど、福島第一(6基)、福島第二(4基)、柏崎・刈羽(7基)をあわせると17基で、関西電力の11基よりも多いんですよね。相対的には低いものの、絶対値かなり大きく、燃料の調達コスト増は馬鹿でかいだろーなと。前に、貿易収支の赤字の統計が発表された時に内訳について調べたんですが、輸入のなかのほぼ半分に近いくらいの20兆円を燃料の支払いに充てており、現状の為替で計算すると、仮に1バレルが20ドルだったとしたら4兆円で済んじゃうんですよね。と言うことは、貿易収支も赤字にはならなくて済むって訳で。いかに、一次産品のなかでも原油とか天然ガスの支払いがでかいかわかりますよね。ホント、アホくせーなと。中東は、ホントにウハウハだろーなと。いきなり、カタールがロシアのガスプロムのように、値段を2倍、3倍とかで通告してきたら怖いなと。

【各電力会社の原発比率】
北海道電力: 約40 %]
東北電力: 約16 %
東京電力: 約23 %
中部電力: 約15 %
北陸電力: 約33 %
関西電力: 約48 %
中国電力: 約8 %
四国電力: 約38 %
九州電力: 約41 %
沖縄電力: 0 %
※Wikipediaより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB


それよりも思うのは、燃料価格上昇が今はすごくて、原油焚きはそれこそ、悲惨な状況かと。あとは、10年とか20年の契約が一般的なLNGもスポットだと、ムチャクチャ値段が高いだろーと。ホント、それを考えるとウランと言うのは原油と違って、思いっきり価格上昇がしないだけに、エネルギーの安定調達にとって都合は良かったんですけど、関係ない原発まで停止となると、ホント想定外と言わざるを得ないですよね。中国電力なんかは、島根原発の3号機、それから山口の上関原発の建設を始めちゃったわけですが、これは、ベストミックスの考え方の下で、比較的低い原発の比率を上げていき、エネルギーのバランスを取っていきましょうということだったんですけど、皮肉にも今回は、石炭火力が多かったことで助かっちゃったんですよね。

今後、円安基調であり、原発がずっと停止したままだとホント恐ろしいくらい調達コストが上がるなーと。そしたら、貿易収支の赤字は定着しちゃったようなもんですね。

金融緩和で、株が上昇しているのを喜んでいる方が多いですけど、これが未来永劫続く訳はなく、落差が大きいほど売り方が儲かるのも忘れてはいけません。

ホント、日本は終わっているという意見を色んなところで聞きますが、いいところを見つけるのがホント難しいですよね、残念ですけど。

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