世界的に景気が失速しており、資源価格も下落をしているなか、世界最大規模の企業のエクソンモービルの日本撤退は何を意味しているのか、気になるところです。
旧セブンシスターズは、オイルメジャーとも言われ、探鉱から採掘、精製、物流、販売まで、すべてを手がけ、自分たちの思うままに世界の石油市場を牛耳ってきました。ナショナリズムの高まりによって、国営石油にその権益を奪われ、その地位が若干低下はしましたが、依然としてスーパーメジャーの支配力の強さは変わりません。
BHPビリトン、リオテイント、ヴァーレなどの鉄鉱石、石炭のメジャーも有名ですが、穀物のカーギル、ADMなども寡占体制をどんどん進めており、また数年後には、とんでもないえちごや系の値上げも十分ありうるなと。
景気が低迷したときに、ライバルを買占め、そして景気回復期にそれを刈り取ると。ホント嫌なやつらですわ。今は、新興国の伸びが凄くて、ホント彼らは笑いが止まらないと思いますけど、今後どーなるんでしょうね。
精製部門を含む下流部門は、ダウンストリームと呼ばれ、対になるものとして、上流と言われるアップストリームがあるんですが、ここ最近は、アホみたいに儲かっているんですよね。そりゃー、川下のちまちました仕事がアホに思えてきますよ、あんなに儲かったら。
●米エクソンが事実上の日本撤退へ、東ゼネに株式・事業売却で調整
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE80301V20120104
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