一般の業種と比べるとオイル&ガス関係って給与がいいんですよね。日本では、純粋にそれに該当する会社って、日本海洋掘削とか三井海洋開発ぐらいしかないんですけどね。JAPEXとかINPEXなんかもそれに近い感じですが、実質はオペレーターなので毛並みは全く違い、権益の確保に血眼になっている総合商社の専業バージョンみたいなもんですな。ホントのこの業界は、オレンジのツナギを着て働く、土方の世界。ブルースウィルスのアルマゲドンの世界ですな。それを考えると、日揮や千代田化工、東洋エンジなんかも、完全に土方の世界ですがな。
話はもどって、掘削屋で最もデカイのは、なぜかスイスに本社のあるトランスオーシャン。この会社が有名になったのは、メキシコ湾で例のBPの爆発事件を起こしちゃったからなんですよね。
トランスオーシャンとかダイアモンドドリリングとかは、オフショアのトレーニングで、一緒にプールで泳いだ経験があるんですが、白人がオレンジのツナギを着ているのは、やっぱり、かっこええですわ。
ホント、この業界の人たちは、ヘリコプター通勤とかしている人もいて、やっぱり、毎日大きなお金が動いているので、金銭感覚がおかしい人が多いんですよね。それに、お金が地面から沸いてくるって形容するんですよね。
ある、国営石油会社なんか、利益率のあまりの大きさに、経費が完全に誤差の扱いですから、ホント、発注単価がべらぼうに高いこと高いこと。作っては壊して、全く計画性のないことが結構行われています。そりゃ、井戸を一本掘ることを考えたら、安いもんですけど・・・
昔は、1バレル10ドル以下の時代もあったんですよね。その時は、生産コストは場所によって違いますが、陸上の自噴するところ(業界では、捻れば出る油田ということで”ヒネ出る油田”と呼ばれているらしいです)なんかは、バレルあたり1ドル以下ですから、当時でも粗利じゃなくて、税引き前の利益率が90%以上あるんですよね。まぁ、税引き後でも90%以上に場合によってはなっちゃいますけど・・・・・。
それが100ドルになったら税引き前の利益率が99%というとんでもないことになっちゃうんですよね。こんな業界、ほかには無いですよ。
確かに、今は掘りやすいところは無くなったので、深海とかコストのかかるところで掘削をしていますが、それでもたいていは50ドル以下って言いますからね。となると、昔の油田で、今でもでているところは、ボロ儲けですね。ブルガン油田やガワールなんかがそうです。あそこは、お金が地面から沸いてくるって言いますもん。
石油の値段が上がれば殆どすべてのものの値段があがりますが、一次産品ってやっぱすげーなーと。その中でも石油は、キングだなと。
ホント、こんな勢いですから、産油国の成金は、落ちぶれてもすぐにまた成金ですよ。
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