ちょっと前にインドに行った時、街中を大手を振って我が物顔で歩いている牛がインドではやたら気になりました。車がビュンビュン駆け抜ける中央分離帯で、自分の家のように寝ている牛や犬も多くて、ホントビビリました。でも、さすがに街中でウンコをしながら歩くのは辞めてもらいたいなと思いましたけど・・・・・。その牛のウンコも実は、第二の人生があり、貴重な燃料として、ばっちりと集められ、リサイクルのサイクルに乗って、循環型社会の旗手としてインドの生活を支えているのでした。
究極の循環型社会だなと思いましたけど、それよりももっとスゴイと思ったのは、ヒンドゥのベジタリアンの考え方です。前にも書いたんですが、穀物とかをそのまま食べるのと違い、牛やブタ、鶏などに食べさせると、牛が11KG、ブタが8KG、鶏が4KGとそれぞれ、11倍、8倍、4倍の穀物がいるんです。10億の民がいるわけですから、ベジの方が効率がいいわけです。それと、ヒンドゥはカーストというスゴイピラミッドシステムがありますが、あのシステムも、上に這い上がるには、車の保険の上がる時は1階級ですが、下がる時は4階級ぐらいどーんと下がるようなシステムみたいなもので、完全にピラミッドが維持できるようになっているんです。具体的には、上の階層の人が下の階層の人と結婚すると、下の階層になっちゃうんです。また、他の宗教から改宗した場合も、最底辺からのスタートになり、上には原則として這い上がれないようになっているんです。ですから、最近はイスラム教が大人気で、そっちに改宗する人がむっちゃくちゃ多いみたいです。
2000年近くもシステムが続いてきたお陰と、愚民政策と貧民政策が続いたお陰で、このシステムに疑問を持つ事も無く、輪廻転生の考え方の下で、さらには強い強い結束を持つ、家族と親族の監視の下、簡単には新しい事はできなかったんですね。そんな事があって、カーストのピラミッドは、なっかなか崩れません。ホント究極の搾取のシステムが、資本主義のなかの資本家と労働者階級というものよりもきちっとできていて、スゴイなと思いました。その意味では、日本では、徳川幕府が最強で、家康の作ったシステムは本当に抜け目の無いシステムだなと感心していましたが、馬鹿殿の慶喜のせいで300年続いた幕府が崩壊してしまいましたね。
さてさて、人口のピラミッドを見た事がある方が多いと思うんですけど、多産多死型のいままでの多くの国の人口動態はピラミッド型ですけど、小産小死になってしまい、日本なんかは子供が少なくて老人が多いという、若い人たちではとても支えきれない人口動態になってしまいました。世の中のシステムはねずみ講的なシステムが結構多く、拡大再生産を元に設計されたものがおおいので、それが計画通りにいかないと破綻してしまう事が多いんですよね。その意味では、カーストのシステムは暫くは破綻はなさそうですけど、それよりも宗教対立の方が先に解決しないといかん問題ですね。
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